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生存は社会に依存するかもしれないが、存在が社会に依存するわけではない。この自分の存在は社会の存在によらずとも、確実に存在するのである。人はこのことに気がつかないでいるか、むしろ故意に気がつかないでいる。 池田晶子 残酷人生論 P.96 さて、人間は、日々の生活で、日常生きるために食べたり、働いたり、怒ったり、疲れたりするいわゆる”脊髄反射”的な面があり、これは”池田さんがここでおっしゃる”生存”ということかと理解したが、これを”心の動き=心”や”(表面的な)精神”という言い方で言うこともできそうだ。 一方で、精神が活発ではない時に、そもそも”自分”としてあるなんとなく塊のような気がする”本体”…
私は論理的な思考が苦手だ。なんというか、体感で文章を読んでいる。論理的な文章は読む方は集中すればなんとか読めるが、まああまり読みたいとは思わなかった。書く方は、この日記をお読みいただいてお判りの通り、さっぱりである。 小林秀雄あたりの文書は、その凝縮された密度の濃い文体も相まって、学生時代はほとんど歯が立たなかった記憶がある。 小説はSFやファンタジーを中心に読みまくっていたし、マンガもとにかく読みまくっていたので、読めない文章がある、というのは内心結構悔しかった。 小林秀雄を読みだしたのは、池田晶子さんの著書、「新・考えるヒント」を読んでからである。 この本は小林の「考えるヒント」の文章を一…
6月17日 aiは劣化版「アカシア年代記」なのか?変遷する神話について。
ユングのいう「集合的無意識」とも関連する思想かもしれないが、「アカシア年代記」という思想がある。 森羅万象、全ての存在(動物に限らないような)が時を超えて経た経験がすべて含まれているもののことだ、と個人的には理解している。 思想としては、ルドルフ・シュタイナーの「人智学」に含まれるようだが、現在ではいわゆる「オカルト=隠されたもの」に分類されよう。だが「オカルト」という日本語に燻蒸する「ドクサ」のお陰で、オカルト=いかがわしい=探求するに足らないもの、という印象が合わせてついてくる、という面もあるのだろう。 まあ、それが「存在」するかどうかは「今生では」わからない、ということになるだろうが、ふ…
5月27日 ランチでごはん1.5合を食べた件。整えるには断食+白湯??自身の身体で生体実験(大袈裟)
今朝の体重66.7kg、体脂肪11.2%。体重は体感的には2kg増である。 昨日は伊勢原のとんかつやさん麻釉さんへ行った。こちらは安価でかつごはん大盛り・中盛りが安く食べられるので好きな店である。 定食660円の一番安いものにご飯中盛りで50円プラス。これが一説によると1.5合だという。大盛りにすると100円プラス。これが3合だというのだ。 前回中盛りを難なく撃破したので、今日はできれば大盛りにするかな、と一瞬思ったが、3合というのはなかなか難敵ではないか、という思いに至っていた。 たぶん2合までは楽勝である。カレーで2合は食べてきた気がする。だが3合となると。多分食べられるだろうが、そのあと…
季節とはわれわれの外にある風物のことではなく、われわれ自身をも貫いている推移と循環のリズムのことである。世界の中のものは何ひとつこのリズムから自由になれない。 大峯あきらさんの自選句集「星雲」の帯にかかれた言葉である。 未見だが栞は池田晶子さんの8ページのものだという。2009年の刊行、池田さんは2007年に亡くなっているので、そのあと編まれたものだろうか。一度見てみたいと思っている。 大峯さんと池田さんは共著を出されている。たぶんそのご縁から大峯さんが望まれてのことだと推察する。 虫の夜の星空に浮く地球かな 帯にはこの句とともに上掲の言葉がかかれている。森博嗣さんに言わせると、帯こそは本で一…
ひょっぽこ読書記録『14歳の君へ』池田晶子 毎日新聞社 ー抜粋23箇所
にほんブログ村 『14歳の君へ』 池田晶子 毎日新聞社 ・君は 友達を いじめた 経験が あるだろうか。 逆に、 いじめられた 経験が あるだろうか。 いじめる気は なかったけれども、 皆と一緒に いじめないと いじめられるから いじめた、 そういう人も いるだろう。 さて、 いじめるほうと、 いじめられるほうと、 どちらが 悪いだろう。 ・いじめるほうが 悪いと、 たいていの人は 言うだろう。 いじめられる人の つらさは、 だいたい 想像できるからね。 それなら、 君は、 いじめるより いじめられるほうが 良いと 言えるだろうか。 いじめることが 悪いことなら、 いじめられることのほうが 良…