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本日8月6日は広島原爆投下の日です。今ちらっとNHKを見たら今年の慰霊式の模様を放映していました。日本が第二次世界大戦に負けてから、80年近く経とうとしています。今朝の読売は「日本人はどんな時でも一致団結できる」はウソだったと、安部公房が回想する記事を載せています。旧満州国...
以前読んだ加藤周一氏の著作の中には、「雑種文化論」というのがある(今回参照したのは、岩波現代文庫『私にとっての二〇世紀』。特にことわり無い場合、頁数は同著)。これは、様々な人種や国家の領域に仮託されて語られる「文化」が、実は他の領域の文化との混じり合いで成立しているという話である。日本であればどこか、仏教や儒教などを「外来物」と見なし、その上で「純粋」なる「神道」などを正統なものと見なすような観念があるが、それは意味が無いというのが、加藤氏の意見である。一方で、外来物への妄信も止める。その意味では、ナショナリズムと外国崇拝という両方を否定するということである。拙僧つらつら鑑みるに、今の「日本仏教批判」というのも、この両方からの突き上げがあるように思う。ナショナリストからは「所詮は外来物」と見なすことで不純...「雑種文化論」と日本仏教での盂蘭盆会について