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密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック 鴨崎暖炉(宝島社文庫)
前作「密室黄金時代の殺人 −雪の館と六つのトリック−」は、タイトルに魅せられて読んだ。「密室黄金期」と言えば、当然ながらディクスン・カーが密室物の名作の数々を世に送り出した時期だと想像したからだ。しかもサブタイトルの「雪の館」とくればカーター・ディクスン名義の「白い僧院の殺人」へのオマージュとなる作品に違いないと、本格ミステリーファンなら誰でも想像するではないか。ところがまったくの見当違いだっ…