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『グスコーブドリの伝記』は、主人公ブドリが、自分の生命を犠牲にして、イーハートーブのたくさんの人たちを救うお話です。それは、寒い異常気象を、ある火山を人口的に爆発させることにより、暖かく変えて、農作物を収穫できるようにしたのです。その人工的な爆発にかかわったのがブドリであり、どうしてもそのカルボナード火山島にひとりのこらなくてはならないのであり、それをかってでたのがブドリだったのです。童話ではありますが、実際にそのような立場になったら、自分ではできないお話です・・・。そのような、自分を捨てて世のなかの役に立つというおもいが賢治童話にはあります。そして、そのような重たいテーマにかかわらず、賢治童話の言葉の表現の仕方ですが、ときにユーモアを感じさせる自由自在なものいいをしていて、それらものいいが私が賢治童話を好きな...賢治童話と私4グスコーブドリの伝記と蜘蛛となめくじと狸
どこかの国のお話でした。王子と大臣の子が、森の奥深く、十力の金剛石を探しに行ったのです。ところで、「十力の金剛石」とは何なのでしょう・・・。賢治童話『十力の金剛石』より・・・。野ばらがあまり気が立ち過ぎてカチカチしながら叫びました。「十力の大宝珠はある時黒い厩肥のしめりの中に埋もれます。それから木や草のからだの中で月光いろにふるひ、青白いかすかな脈をうちます。それから人の子供のりんごの頬をかがやかします。」そしてみんなが一緒に叫びました。「十力の金剛石は今日も来ない。その十力の金剛石はまだ降らない。おお、あめつちを充てる十力のめぐみわれに下れ。」にわかにはちすずめがキイーンとせなかの鋼鉄の骨も弾けたかと思うばかりするどいさけびをあげました。びっくりしてそちらを見ますと空が生き返ったやうに新しくかがやきはちすずめ...賢治童話と私3十力の金剛石
こんにちは!今日は久し振りに営業終了後にお菓子を買いに隣の新鮮市場さんに駆け込みました。お客様や出店者さん達から差し入れをよく頂くので、甘いものはできるだけ食べないようにしていましたが、今日は朝からバタバタと動き回って忙しかったので、夕食前でも空腹に耐え
にほんブログ村 それは、ある春の日の、不思議な体験。 私の目の前にうさぎが現れ、ついて来いと話しかけてきた。 言うがままに、うさぎについていく私。 すると突然、視界がゆがみ、吸い込まれる
賢治童話について、振り返ると、小学生か中学生の教科書での出会いが最初だったのでは。その後、27歳の頃、手にした宮沢賢治全集が、自分の宝物となって、現在に至っています。gooblogに出会う前に、ウェブリブログで2009年から2020年に「賢治童話と私」として時々、書いていたものを含め、改めて、賢治童話と私として、紹介していけたらなと。******<イーハートブ童話注文の多い料理店>より。序わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきで...賢治童話と私1
きょうは、「貝の火」の紹介です。「貝の火」は、子兎のホモイが、川に落ちたひばりの子供を助け、王様から、とちの実くらいのまんまるの玉、宝珠を贈られた、その宝珠にかんする物語です。 賢治童話と私2『貝の火』「これは貝の火という宝珠でございます。王さまのお言伝ではあなた様のお手入れ次第で、この珠はどんなにでも立派になると申します。どうかお納めをねがいます。」ひばりの母親が又申しました。ホモイは玉を取り上げて見ました。玉は赤や黄の焔をあげてせわしくせわしく燃えているように見えますが、実はやはり冷たく美しく澄んでいるのです。目にあてて空にすかして見ると、もう焔は無く、天の川が綺麗にすきとほっています。目からはなすと又ちらりちらり美しい火が燃え出します。ホモイはそっと玉を捧げて、おうちへ入りました。そしてすぐお父さんに見...賢治童話と私2
魔法のカクテル ミヒャエル・エンデ 岩波少年文庫 ★★★★★ 文句なく面白い! 『モモ』『はてしない物語』の作者ミヒャエル・エンデが 1989年に書いた長編ファンタジー。 とにかく面白いの一語に尽きる! 私は年甲斐もなく夢中になって読んだ♪ それはこんなお話である。 ♥ 地上を人間の住みにくい世界に変えようと画策する一人の魔術師。 魔術師は地獄の大王とある契約を結んでいる。 それは毎年いくつかの自然を破壊し、何種類かの動物を絶滅させ、 恐ろしい疫病を最低一つは流行らせるという何とも恐ろしいものだ。 ところがこの企みに気づいた動物評議会は、 1匹の猫のスパイを魔術師のもとへ送り込む。 この猫がス…
「あかり! 透明な女の子の物語 1」 「あかり! 透明な女の子の物語 2」 「あかり! 透明な女の子の物語 3」から続いて───。 私はフランソワ…
次のプレゼントセットを作り始めました(∩´∀`)∩木の葉マチのバネポの布合わせで3点セットぐらいにしようかなと。 この布めっちゃかわいいな・・・。 バスケット柄は使いやすいからマストアイテムになりつつ。 内布だけもうなくて色味の違うやつになってます(;´Д`
こんにちは!今日は日は照っていますが、冷え込みますねぇ。でも、日は長くなってきて、着実に春の足音は近づいています。まだまだ寒暖が繰り返される日々が続くでしょうが、暖かくなるのを待ちわびる間に、気がついたら新しい季節が始まりそうですよね。さて、本日は福廊(
にほんブログ村 童話「ごんぎつね」などの作家、新美南吉は、愛知県の安城高等女学校の教師を勤めました。 そしてその傍ら、南吉は童話の創作を続けていました。 愛知県安城市の建物には、南吉の童話に関
にほんブログ村 愛知県安城市のJR安城駅前. そこには、童話作家、新美南吉の像もあります。 静かに本を読む南吉。 なにかを見つめる猫。 そして、きつね。 集まるからす。
ちくちくちく 幅も長さも深さも色合いも なんともとりどりなことであるのか ちくちくちく 思えばその理由も 決して一言では語れないだろうし 「誰に」「誰が」「何に」「何が」 「こうだから」「ああだから」 すっきりわかるものでもないのだろう 傷ついたわけなんぞ ちくちくちく 注意深く運針しながら僕は考える 一生向き合い付き合い続ける 酷なようだが それがあなたを強くする瞬間も訪れるのだよ それでもどうしようもなく 張り裂けそうになったなら いつでもおいでなさい 繕ってさしあげましょう