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にこやかに、トゲを含んで。 https://sa-la-sa-i-poet.hateblo.jp/

詩と雑記のブログ 「にこやかに、トゲを含んで。」管理人/毎日が最新作/著書『心をみる猫の医者』https://amzn.to/2ERppud ほか

2020.10.02 第五詩集『心をみる猫の医者』発刊 詩:いつきさらさ 絵:伊藤乃吏子 アイコン画:Mari Nishimura

いつきさらさ
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2016/01/18

1件〜100件

  • わけ

    感情を封じ込めるのは 得意だ 単語の端々にのせず 相手を怒らせることもできる 短い単語から人となりを知るのも 苦ではなく 答え合わせは腹だたしいほど当たっている (もっとも流動性がついて回るのだが) 群れないのに引き寄せてしまう みたいなことも確かにあって 世の中不思議なわけだ などと納得してみたりする 感情を封じ込めるのは 得意だ 単語の端々にのせず 相手を怒らせることもできる 短い単語から人となりを知るのも 苦ではなく 答え合わせは呆れかえるほど当たっている

  • 買わなくなったもの、または買わなかったもの-11

    以前、日用品のまとめ買いの話を書いた。 今回はその続き、トイレットペーパーについて。 骨折以来、嵩張るものを持つのが苦手になったので、ペーパー類はまとめて取り寄せている。 今年の初め頃までそうしていたのだが、あるとき某ネットショップ(実店舗もある)のトイレットペーパーを何かのついでに購入した。試しに使ってみたそれが気に入り、以来その店でばかり買い物している。 バラ売りで、好みのロール数を買うことができるのもいい。プラスチック包装ではないため、ゴミも減らせる。 巻きも一般的な商品の5倍近くとあって、なかなかなくならない。これはありがたい。 先日、買い置きがあるのを失念して、いつもの感覚で注文して…

  • 夏恋(こ)われの

    夏恋(こ)われの - にこやかに、トゲを含んで。

  • 紙一重

    あなたを思っています あなたがケガしないか あなたが病むことがないか あなたを心配しています そう まるで初恋のようにずっと 鬱陶しいほど狂おしく 子を思う本能など心当たりはなかったが これがそうだったのかと 戸惑うばかりだ あなたを思っています あなたがケガしないか あなたが病むことがないか あなたを心配しています そう まるで初恋のようにずっと 鬱陶しいほど狂おしく 重いと思いが紙一重だと気づくまで

  • chou à la crème

    よくできたシュー生地みたいに あたしは不安を膨らます 優しさだと勘違いするために 甘く泡立つクレーム・シャンティ あたしは挟む機械的に いい人だと勘違いするために 薄く濁ったchou à la crème あたしは待ってる齧られるのを

  • 居場所

    居場所がないのはただの思い込みで 体はいつだってここにある 居場所を見つけたいのはただの夢で 体はいつだってここにある 居場所でないのはいつだって承知で 体もいつかは消えていく 居場所がないのは初めからで 感情が今もそうさせる

  • つぶやき

    よく 開き直りたい 佳く 開いていたい よく 開け直したい 良く 開きたい

  • 心が受け入れるのは時間がかかるんだ

    あなたのことばは わたしじゃない誰かを癒し あなたの歌は わたしじゃない誰かに刺さる あなたの愛は わたしじゃない誰かを包み あなたの腕は わたしじゃない誰かを抱きしめる 昔は思ってたよ どうしてわたしじゃないんだろうって 昔は嘆いてたよ どうしてその言葉なんだろうって 大人になっても心が受け入れるのは 時間がかかるんだ あなたもそうだったんだね

  • だって強い人だから

    なぐさめ? その必要はないでしょう だって強い人だから そんなふうに噂されたのは いつのことだったか 考え込む? その必要はないでしょう 誰にでもやさしい 粘り強くて一人でもへっちゃら そんなふうに断言されたのは いつのことだったか わたしのことを一番知っているのは わたしではない瞬間もあるけれど わたしの一番近くに存在するのは わたしだけだ だが最近 孤独に人一倍 耐性のある人だと言われ続けているが 鈍いだけかもしれない なんてことを思うのだよ

  • 変貌

    大嫌いが「愛してる」に変貌をとげるのは よほどのことだ 物理的に近ければ近いほど 理解すればするほど 心の距離は遠ざかる 「愛してる」が大嫌いに変貌をとげるのは いとも容易いのに 愛はいつも難しいから死ぬまでの宿題なのだ

  • 答え

    以前、ある仕事をしていた。 それこそ“7つ道具”を持ち歩き、あらゆる年代の方に手ほどきした。 自分にこれが向いているのかどうか、自問自答は常に。 答えを見つけたと確信しても、教科書通りの正解があるわけではない。よって、同業者に相談する機会には恵まれていたが、その答えがいつでもあてはまるとは限らず、仕事を離れるまで悩みは尽きなかった。 その時期、希望も絶望も味わったけれど、無駄ではなかったと…栄養になり筋力になったと思えるようになるには、かなりの時間を要した。 それもまた、人生なのだ。答えなど、最期までわかりはしないのである。

  • 移り目の存在

    夏を紡ぐのは苦手だ 冬を紡ぐのは好まない 春は早足で 秋は語り尽くされ 移り目はもはや見つけにくくなるばかり 夏を編むのは苦手だ 冬を嘆くのは好まない 春は早足で 秋は語り尽くされ 移り目はもはや存在すら忘れ去られるだろう

  • 夜と猫

    小さい命の寝息と いつまでも続くゴロゴロ音 ウニャウニャ寝言 熱帯夜なのに ぴとっと寄りかかって きみの体感温度はどうなってるんだい 小さい命の寝息と いつまでも続くゴロゴロ音 ウニャウニャ寝言 熱帯夜なのに ぴとっと寄りかかって 僕は枕元の水筒に手を伸ばし きみはいつの間にか水飲み場に消えてた やりかけのゲームを少し進めて スマホを伏せる 夜はまだ深く 夢の中できみの背中に顔をうずめた

  • 気づかないとでも?

    わたしはしらない その挑発を わたしは見ない その嘲りを わたしはきかない その声を わたしは触れない その好奇心を すべてを消せばあからさまに すべてを照らせば消えゆくさだめの 揺らぐ命と惑う命と おまえは傷を届けたつもりか わたしはしらない その挑発を わたしは見ない その嘲りを わたしはきかない その声を わたしは触れない その妬みを

  • 大ヒット

    公開から2ヶ月以上経過した。 1日の上映回数はさらに減ってはいるが、推しさんが主演している空想映画が現在も大ヒット上映中である。 作品から派生したグッズもあれば(これから発売されるものもあるらしい)、長い歴史も手伝って、サブスクという形で膨大な作品が見放題になっていることにも驚きだ。 グッズに関して言えば、作品に関するフィギュアを持っている。 たまに筆者のインスタに「銀色さん」として登場している彼は、一時完売となっていた。 ぬいぐるみの手足よりずっと小さなサイズ。 多くのポーズをとれるわけではないが、眺めているだけでも各シーンが蘇ってくる。 なんとなく緑が好きなのかな(映画に森の場面がよく出て…

  • それを詩と呼ぶ

    言語化できない声を 掬い上げて紡いでいる (抱えた感情の癒しになるなら) …高尚な思いはない (抱えた思いの糧になるなら) …背中すら押せない それでも 言語化できない声を 掬い上げて紡いでいる 幾度もぶつかり 幾度も傷つき 幾度も間違え 幾度も迷う 伝わるものは伝わりすぎて 伝わらないものは忘れ去られ やがて紡ぐ言葉を手放せば そこに初めて言霊が生まれる それを詩と呼ぶ

  • オレンジジュースで出来た猫

    猫がオレンジジュースで出来てるなんて ただの噂だよ すっかり夕陽に染まった手足を見つめて きみは笑う そんな童話を書いたよ きみのために いつかその柔らかな背中を 思って泣く日が消えるように 祈りを込めて愛してると書いたよ

  • あめと、樹どき。

    降るのは雨とは限らない ちいさな嫌がらせのカケラや かすかな意地悪の気配 心に傘をさしていなければ どっぷり落ち込んでいただろう 降るのは雨とは限らない ちいさな親切のカケラや かすかな情の気配 心の傘を閉じたとしても 鮮やかに注いでいただろう 空ごと降ればいっそのこと 何も感じなくなるだろうが それはそれ また、別のお話

  • 海色

    染めたのは 入日でしょうか血でしょうか それとも悲しみが見せる 幻影でしょうか 染めたのは 空でしょうか涙でしょうか それとも光が魅せる 幻影でしょうか

  • きみの言葉

    クリームチーズが 包み紙にしがみつく きみの言葉はいつだって そんなふうなんだ ひっかくでもなく 擦り寄るでもなく ぼくをまるでいないかのように 振る舞って ぽつりつぶやくんだ “孤独なんて” クリームチーズが 指先にしがみつく きみの言葉はいつだって そんなふうなんだ 極上のとろける味で いつまでも記憶から消えないんだ

  • かなとこぐも

    かなとこぐも - にこやかに、トゲを含んで。

  • ひまわりが咲いている

    ひまわりが咲いている さびしいさびしいと 顔が燃えるのも厭わず 夏を追いかけるのだ ひまわりが咲いている 愛しい愛しいと 体が焼かれるのも厭わず 夏を浴びるのだ ひまわりが立っている 黙って立っている さびしいとも愛しいとも呟かず 黙って立っている

  • 小箱

    常々 “いまはいらない” そんな感情を さささと片づけておける小箱に 執着がつのる あるとき小箱を外にぶちまけたものだから 2度と戻ることはなかった 箱にしまって忘れられれば 幸せが訪れる まったくの思い込みではなかろうが 全き法則でもなく 厄介でも付き合いの長い自分と 厄介でも気のいい隣人らと 日々のため息を紡ぎながら 今日を束ねるのだ

  • もし消えたら

    最初はやっぱり暗い感情に満たされる 次に苛立ちがやってきて 意味もないのに再起動やアンインストールして ログインやり直して ひととおり試したら 怪我や病気じゃなくてよかったと 心底ホッとする わたしは生きてる わたしはここにいる ありがたいことに まだ星は回っている

  • 夏の定番

    夏野菜、と言われて真っ先に浮かぶのは、ナスやピーマン、トマトといったものだろうか(ゴーヤもそろそろ安くなる)。 筆者は生のトマトが少し苦手で、缶詰や紙パックになったものを買い置いている。 何も思いつかない時、常備している鯖缶や煮豆と煮込む。好みの肉や魚でもよい。 窓のないキッチンが地獄🔥🔥🔥のように暑くなるのを避けるため、電気圧力鍋を使うのである。 楽で美味しい😁 トマト煮を圧力鍋にかけるなんて、とドキドキしていたのだが、どのメーカーのものもさらりとしているので問題なかった。 よろしければ、お試しください。

  • 熱帯夜

    熱帯夜 - にこやかに、トゲを含んで。

  • 頬に浮かぶ悲しみ

    「どこにでも、いる」 その人の頬に悲しみが浮かんで すぐに消えた 励ますことが無意識の意地悪につながりそうな わたしたちは同じ光景を見たのである ため息はつかない 不穏な空気を察したら姿を消す 自分を大事にすることは 逃げじゃない その上で できることがあればそうする できる限りプラスの方向へ 「いろいろな考え方、あるのはわかるけど」 私もそれ以上は紡がず 努めて明るく振る舞った

  • 伝える

    自分の中だけで、とどめておいたことがある。 ひそかに、そっと。ひそかに、ずっと。 DMやメールで伝える内容ではないな、と悩んでいたところ、幸いなことに直接伝える機会に恵まれた。 伝え方には気を遣ったが、誰かに訊かれてもわからないように言葉を選んだ。 (ことわっておくが、愛の告白でも別れを告げたわけでもない) ことが起こってから日が経っているので、既に筆者以外の誰かから伝わっている可能性も考えられたが、幸か不幸か初耳であったとのこと。 互いにそのことを喜んでいいのかどうか…という微妙な感じではあったが、こちらの意図を察してくださり、神妙な面持ちからいつもの笑顔に戻ったので安堵した。 単なるお節介…

  • 贈り物

    ラジオをよく聴く。ポッドキャストにもお気に入りの番組がある。 最近になって、急にラジオにハマったという方がいる。 たまたまお会いする機会があり、お土産がわりにポッドキャストも含めた数本のおすすめ番組をピックアップして、メモをお渡しした。 と言っても、ラジオ番組に対する好みが筆者と同じとは限らない。 その方の周囲の人と、話の種になっておしまい、かもしれない。 それっきり忘れてしまうかもしれない。 それでもいい。 ひとときの何か、心通う時間がそこに訪れたなら、それだけでいい。 そんな小さな瞬間の集合体が、わたしたちを包み込んでいる。

  • 葡萄の匂い

    つぶれた葡萄の匂いに 目を伏せる 怒号を避けて 陽射しを避けて 押し入れに逃げ込んだ 名をきちんと呼ばれるのは 叩かれる時だけだ それは愛なのだろうかと 今でも思う 本気で聞いてはくれなかったと 今も思う 葡萄を潰して言いがかりをつける そうまでして家族でいたかったのかと 苦く思う

  • 結局のところ。

    某有料&優良コミュから退会した話を、どこかで書いた。 現在は入会と退会を繰り返し、入会している期間でも一度の滞在時間が極端に短く、しかも何もしていない。 ある意味、わがままでもありマイペース過ぎる、と映るかもしれない。 だが、どんな「居方」でも構わない。退会した後にとりとめなく思っていたことを、オーナー自身が折に触れ言葉にしてくれていた。 はまって浸っていた時期も、それはそれで充実していた。 今は自分のペースで「いたりいなかったり」するのが、自分には心地よいようである。 結局のところ、合う・合わないはある程度時間を経てわかるものでもあるし、こちらの体調や心の状態によっても変わってくる。 「や〜…

  • 埋め込まれた心臓が

    埋め込まれた心臓が 今日も疼く 感情の奥の奥 瞳が輝くのにも似て 不規則に規則的に どくどっくと疼く 過去を愛で 未来を恐れ 今を嘆く それでもとどまり続け それでも壊れたがる 命と体 記憶を拾って 思いを辿って ただ明日を思う 埋め込まれた心臓が 明日も疼く 感情の奥の奥 星が瞬くのにも似て 規則的に不規則に どくどっくと疼く

  • バトン

    平凡な人生など 本当はないのだが 「つまらない」 「ありふれた」 「どこにでもある」 近すぎる誰かの 歪んだ愛情は あとあとまで呪いのように 心を拘束する 負のバトンを受けとらずに 大人になりたかったな せめて 次に渡さぬようにしなければ 強く誓っても心が揺れる 知らず知らず近しい誰かに 手渡してしまいそうだ

  • 軽々とひとり

    こびりついた憎悪の滓を 丁寧にこそげて 心の底に隠しておきます それでほとんど 昇華するか浄化されるか でなくとも 納得や割り切りなんてことで 片付くのでございますが たまに微量の種のようなものが すこぉし染み出しましてね 誰かのせいにして 悶々と枕を抱えてしまう そんな日も「ああまたか」なんて 軽々と過ごしたいものでございますねえ

  • 夢と人生

    目下のところ、夢を温めていたり「いつかはこんなふうに」という、「差し当たって叶えたい大きめな思い」はない。 リフォームを夢と呼ぶかどうかはともかくとして、そろそろだろうかと考えていたところ、我が家の条件に合うチラシが投函されており、ほぼ即決だった。 引き寄せか?そうなのか?ありがたい😂 長年の夢と言えば、詩集の発刊だった。 すでに第5詩集まで発刊し、ほんの少しの間、Amazonのランキング上位に(最高位は2位)入り、素直に嬉しかった。 「夢を見つける」 「夢を叶える」 何がなんでも、幸せに。 そう言われると苦しくなる日も、正直少なくない。 だが、「夢を見つける」も「夢を叶える」も、考え方のひと…

  • 繰り返せば届くのか

    今日も空が落ちてきて あたしに夏が突き刺さる しゃがんでいても走っていても 容赦無く落ちてきて あたしに夏が突き刺さる どれぐらいの空と どれぐらいの夏を越えれば 好きはあなたに届くかな どれぐらいの器と どれぐらいの時代を越えたら あたしは素直になるのかな 今日も空が落ちてきて あたしに夏が突き刺さる 朝曇りも眩さも 容赦無くみちてきて あたしに夏が突き刺さる

  • めまいもちの憂鬱、それでも

    推しさんの主演映画が、大ヒット上映中である。 筆者も、3回の劇場鑑賞の機会に恵まれた。 公開月に2回、翌月に1回。マスクは必須だったが、何もかも忘れて没入できる時間があるのは、幸せなことだ。 激しく揺さぶられる(心が、ではなく)ような描写があると想像できる作品の場合、持病の対策として、薬の服用が必要になる。 手持ちカメラの映像が特に苦手で、めまいの引き金になってしまうのだ。単なる画面酔いぐらいで済めばよいが、ひどい時には上下左右に激しく回転している感覚になってしまう。 幸い、出先で倒れるほどのことは経験していないとは言え、厄介な体質である。 具合が悪くなった時、上映中にさくっと服用できればよい…

  • 全てを疑っても

    空を 誠実に表現している人の言葉は 信じられる気がします 大濠公園(筆者撮影)

  • 終わりであり始まりだから

    月初めの金曜は ほっとすると同時に どうあっても ほんのり居心地悪い そんな中 一応は週末だ それだけを理由に 今日一日を受け入れる 終わりであり始まりなのだから

  • 氷山の一角

    先輩でも後輩でもなかったその人は テキパキテキパキなんでも得意で かと言って 決して背負いこみすぎず 決して押しつけすぎず 笑顔も泣き顔もあけっぴろげな人でした そんなふうに理解していたのですが 氷山の一角とはよく言ったもので あるときシュレッダー行き資料の裏側に その人の美しい文字で小さくぎっしりと あることないこと刻まれているのを 見てしまいました 先輩でも後輩でもなかったその人は やがて さまざまにバランスを崩すことになるのですが 先輩でも後輩でもなかったその人は テキパキテキパキなんでも得意で かと言って 決して背負いこみすぎず 決して押しつけすぎず 笑顔も泣き顔もあけっぴろげな人でし…

  • 語らひに

    語らひに - にこやかに、トゲを含んで。

  • 手元の風

    通知音をすべて 葉擦れサウンドに変更した 雨がひどくなっても ざわわわわ あの人からのLINEも ざわわわわ どこかの国での不穏な動きも ざわわわわ みんながみんなそうしたところで 心のざわわが消えるわきゃないけども 風の時代に手元から 風を吹かせるのもありだわなと ふと思ったわけですよ 通知音をすべて 葉擦れサウンドに変更した 風がひどくなっても ざわわわわ 家族からのLINEも ざわわわわ 誰かが投じたいけない言霊も ざわわわわ

  • とりあえず

    愛も闇も言語化できない 日もあるが とりあえず丁寧に生きてみようじゃないか ほんの数分だけでも

  • そんな雨など存在しない

    特別でやさしい そんな雨など存在しない 激しいか静かなのか それだけだ 寄り添うようにあたたかい そんな恋など存在しない 激しいか静かなのか それだけだ 触れ合うほどにつのるのは 孤独に似た痛みで そこに温度は存在しない あなたがいた ただそれだけだ

  • アメと雨

    季節は記憶をなくしていた 狂った恋の あなたの向こう側で 風は香りをなくしていた 溺れた恋の あなたの背中で 想い出は光と闇に汚れ ねじれた鎖の如く絡みつく 会いたい アイタクナイ 忘れたい ワスレタクナイ

  • 激情とは経験の親であり よくよく編んだ麻紐のようである 心を縛り 肉体を縛り 知恵を遠ざけ 人の間を巡り続けるものである 激情とは経験の鏡であり よくよく燃え盛る焚き火のようである 心を引っ掻き 肉体をすり減らし 人の間を巡り続けるものである

  • ため息も悪くない

    いちどきに、多くの人と接する機会があった。 テリトリーに他人が入ってくるのは、誰しもそうだと思うが、それなりの気遣いと気疲れが伴う。 ひとりになって気づいた。かなりの回数、ため息をついている。 つまりは、大勢でいるときに、どこか呼吸が不自然な時間があったに違いない。 それを調えているのだと思えば、ため息も悪くない。やがてそれは、深呼吸につながっていく。 ため息を、ためないことだ。 息は吐くことをより大切に。 10年ほど前、呼吸法の第一人者に教わったことが、今も生き(息)ている。

  • かき消される声だけを

    かき消される声だけを 花瓶にいける 剥がれかけた記憶だけを ジュエリーボックスに片づける 流さなかった涙だけを 心に蓄えて ほんの少し俯いて笑う 空を見上げるのはその後でいい 正直になるのはその時でいい かき消される言葉だけを 鞄に詰める 剥がれかけた歌だけを 舌の上にのせる 叶わなかった夢だけを 心に蓄えて ほんの少し俯いて笑う 空を見上げるのはその後でいい さびしいと泣くのはその時でいい

  • 応答せよ命ども

    消えた器を懐かしむ間もなく 星はいく 光も空も流れ流れて 命はむせかえる 嗚呼幸せよ どこに逃げた 嗚呼哀しみよ なぜこうも近い 応答せよ命ども 応答せよ愚かびと わたしを置き去るな 魑魅魍魎どもの内に

  • 日々がまわっていく

    月曜が憂鬱だったことはない むしろ家族全員揃う日曜は 大人になるまで苦手だった 空気が薄くなりそうで 心のありかを見失って 表情すらなくせば 冷たいやつめと睨まれた 家族という単語に 安堵を覚えることは夢のまた夢 それでも 幸せという言葉に囚われすぎなければ 日々はそれなりにまわっていく 月曜が憂鬱だったことはない ひとりが孤独と結びついたことがない むしろ家族全員揃う日曜は 大人になるまで苦手だった

  • L字型

    50メートルほど行くと 道はそこで一度終わって 右折の後左折という指示になっている アルファベットのLをなぞるように 進むだけの話だ だが あの日の猫にはもう会えず 地図を広げて一緒に悩んでくれた店員は 知らない街へ引っ越したとかで あいにく連れもおらず風も吹かずで ひとり訪れたのはこれが最初で最後 明日になれば 道はもうNの形になってしまうから 泣いても笑ってもこれが最初で最後 わたしもきっぱり Oの形になったので いっそのこと VやEと待ち合わせてもよかったのか だが あの日の猫にはもう会えず 地図を広げて一緒に悩んでくれた店員は 知らない街へ引っ越したとかで あいにく連れもおらず風も吹か…

  • 連鎖

    好きを知り 嫌いを知って愛を知る

  • 閉じた「和」の中で

    閉じた「和」の中で 独りよがりの正義が生まれた 小さな小さなグループ活動には ありがちなのだろう 悪口大会でガハハと笑ってはいおしまい 「大会」にも「笑っておしまい」にも なんだかどうだかと思い悩み 年度の変わり目理由をつけて 結局のところ「不参加表明」 小さな小さなグループ活動から抜け出した 「輪」は思い込みでしかないのだし 「和」は自分がそうだと感じればいいだけのこと 「正義」の物差しは困ったことにそれぞれで そうなんだよな、と考え考えしていたら 「ギザギザしないことだよ」 幸せなことにそう教わった 閉じた「和」の中で 独りよがりの正義が生まれた 今日も明日も明後日も トリドリな魂が街をい…

  • 絶望と安堵が命を充す

    器をなくしても 宇宙は消えないと 生まれ落ちる前に教わってはいたが では 閉じ込められたままどこへも行けないのか 同時に絶望と安堵が命を充す でも 宇宙ごと消えたらどうしようもないのだな すっくと立った猫の命を選んだのは自分であるから それもまた宿命というもの とりあえず今は 器をなくしても 宇宙は消えない それだけを シンプルに信じていればいい

  • 向けられる感情

    きみに嫉妬する 面と向かって言われたことが 何度かございましてね それはまだカラリとして どこか冗談めかしていたので 半分褒め言葉だと受け止めたことでした では 本気の嫉妬はどうするんだい? そう訊かれてましてもねえ… やっぱり半分は憧れから派生しているので 感謝をまずは思うのでございます

  • また熱を知る

    ちょっと大袈裟なくらい、そのくらい 自分を褒めなさい (ただし紡ぎ出すものに満足してはいけない) ちょっとやりすぎなくらい、そのくらい 自分の毒を知りなさい (ただし心身を委ねすぎてはいけない) あなたは生まれ あなたは死んで また空を知る あなたは死んで あなたは生まれ また熱を知る ちょっと大袈裟なくらい、そのくらい 自分を褒めなさい (ただし生みだすものに満足してはいけない) ちょっとやりすぎなくらい、そのくらい 自分の愛を知りなさい (ただし心身を委ねすぎてはいけない)

  • 黒い楽器を手放した日

    奏でることをやめた日 雪が降った 五線に書かれた粒々はすでに無意味で 心から楽しいとは思えなくなった 黒い楽器を手放した日 ほんとにほんとにようやくようやく 心の底から ああ音楽が大好きだ なくてはならないものだ 命を器を潤す最上のものだ 生まれて初めて魂が歓んだ 奏でることをやめた日 雪が降った 五線に書かれた粒々はすでに無意味で 僕は黒い楽器を手放した

  • 魔法の一種だとされている。

    耳を持っていかれそうな風を背に 平然と傘をさす いつか魔法はほどけ 心すら去りゆくさだめだが すでに器はカケラほど存在しないだろう 誰かを愛すること 誰かを退けること どちらも現在では魔法の一種だとされていて そうではなかった時代を知るものは 古びた文献ぐらいだ 耳を持っていかれそうな風を背に 平然と傘をさす いつか魔法はほどけ 心すら去りゆくさだめだが すでに器はカケラほど存在しないだろう

  • わたしが滅びるその時は

    わたしが滅びるその時は 誰もきっと泣かないでしょう 星も宇宙も何もかも 綺麗さっぱり消え去って 永遠という概念さえも無くなって 瞬間を重ねる意味も無くなって 絶望さえ甘美だったのに と 小さく悔やむことからも 解放される 生まれる前に問われる 「猫の命か、すっくと立って人らのように生きる命か」 それで何もかもが決まるはずはないのに 最後のひとりかあるいは1匹になるのか わたしが滅びるその時は 誰もきっと泣かないでしょう 星も宇宙も何もかも 綺麗さっぱり消え去って 永遠という概念さえも無くなって 瞬間を重ねる意味も無くなって 希望さえ邪魔だったのに と 小さく悔やむことからも 解放される

  • 出かける

    考え事をしていた。 不在にするので、バッグの中身や冷蔵庫の中身について、思いを巡らせていたのだ。 持ち歩くものは軽く。 冷蔵庫はほぼ空に。 となると、今週はもう買い物しなくてもよさそうである。 数日後には帰れそうだ。が、保証はない。 しばし考え、非常袋からとっておきの「おいしいクッキー」をふた箱とりだし、ひとつは自分用、もうひとつは連れ合いのバッグに忍ばせる。 どちらかの器が壊れぬ限り、しばらくは星に縛られたままでいられるだろう。 こと、と音がした。 連れ合いが持ち帰ってきた、小さな銀色の人形がうつ伏せになっている。無意識のうちに、耳をパタパタやってしまったらしい。 本当にこんな生き物がいたら…

  • 最後の手紙

    「半年前に書いて忘れてたんだ」 文末には またね、の代わりに一言だけ 「らしい」とつい声に出てしまう 瞬時に声も思いも届いてしまう時代に 逆らうように生きてた 理由はわからない 器は2度と戻らない もう会えない はっきりしてるのは そんなところだ 「半年前に書いて忘れてたんだ」 またね、の代わりに一言だけ 「なんで」とつい声に出てしまう 誰も知らない もう触れられない はっきりしてるのは そんなところだ

  • こっそり優しくしようと決めて

    こっそり優しくしようと決めて 一日を過ごすことにする 「大丈夫」は ほんのひととき効能を発揮するが 長続きしないことは 今や子どもでも知っていること だったら尚更 …それでも 何かを強く信じたいと願うのは 思い上がりの我儘なのだろうか

  • 同居

    ありがとう ふん何さ どちらの思いも同居していた 感謝と憤りは相容れないはずなのに なぜだか重なり合っていた もやもやするって そゆこと? 心は複雑って こゆこと? 人は迷いながらいくんだねえ

  • 今日は今日とて

    今日は今日とて あめざーざー 昨日の晴れ間は何処へやら 90パーセントの湿度だってさ そだね いつもの天気で いつものことだし いつもの会話を繰り返すだけ 今日は今日とて あめざーざー 昨日の晴れ間は何処へやら 雷雲が抜けそうだよ そだね いつもの天気で いつものことだし いつもの会話を繰り返すだけ 夏に覆われるまで

  • 手足は星につながれて

    心を自由に羽ばたかせるのは 難しいことじゃない 手足は地面につながれて 命は器に属するものだが 心はすでにここにあらず はるか銀河を越えていく 心を自由に羽ばたかせるのは 難しいことじゃない 手足は星につながれて 命は時に属するものだが 心はすでにここにあらず 懐かしいアルファとオメガに出会うだろう

  • グッズという誘惑

    何かのコミュニティに属しても、ドラマや映画に感銘を受けても、関連グッズにはそこまで興味をそそられない。 あ、いいな〜と惹かれる機会が減ってきた。我ながら安上がりにできている(そうではなくて)。 そんなある日、1本の映画が公開された。 折からの「禍」の影響をモロに受け、ようやくの初日であるらしい。筆者も劇場に足を運んだ。 体温を「ぴ」と計測され、場内のあちらこちらに消毒液のボトルが並ぶ。マスク必須なのも、数ヶ月前と変わらない。 変わったのは、ほぼ満席のシアター。どうやら、「1席あけ」の販売ではないようである。 映画は絵空事ではあるとは言え、奇妙な現実味を持って迫ってくる。 あのビルの向こうから得…

  • 手招き

    待ってるわけじゃない 行きたくてたまらないわけじゃない 大好きかと問われれば はてなと首を傾げ 嫌いなのかと問われれば それもまたそぐわず 今日に閉じ込められたままでいいと 何度か祈り 少しでも早く明日に辿り着きたいと 何度かごねた 朝を 待ってるわけじゃない 迎えたくてたまらないわけじゃない 大好きかと問われれば はてなと首を傾げ 嫌いなのかと問われれば それもまたそぐわず 毎日を紡ぎ続けている

  • ことば

    あなたの国の言葉で まっさきに「好き」を覚えました それから 「愛してる」と「おはよう」を知りました わたしの国の言葉で お別れを言われた日 「ありがとう」と「またね」を あなたの国の言葉で伝えられなかったことが 今でも心残りです 元気でいますか 幸せでいてください 届かなくても祈り続けます ふたりの言葉で

  • 夢物語

    冷凍しておいて 好きな分量削りとる 体温でゆるむ頃合いに言葉をのせる 感情クラウドを すでに体から追いやって それはそれは楽になった やさしく聡くなれぬなら せめて傷をつけぬよう 未来的技術に頼ったのである 冷凍しておいて 好きな分量削りとる 体温でゆるむ頃合いに言葉をのせる ときには計算して ときにはその中に魂を沈めて わずかながらの声を発すれば 幸せか不幸かは もう気にしなくてよくなる なにがなんでも幸せにならなくちゃ それが呪いになることもあるのだ 憂いも喜びも同じ場所で蠢くのだから

  • 連動する孤独

    宇宙が咳払いするので ようやく光が滞る きみはこぼれた愛を拭きあげて 上手に飼い慣らしてる 風が息を凝らすので かえって闇は隠れがち ぼくは今夜も哀を紡ぎながら 音律を歪めていく 人の孤独と星の孤独は 連動していることを 人らはいつか気づくのか それとも 最後の最期まで 愚かなままで歩もうか 宇宙が咳払いするので 光がちらちら途切れがち おかげですっかりこの星の 心も冷えていくだろう

  • いつの間にか耳に馴染む

    春先から、語学講座に参加している。 通っているわけではなく、アプリとラジオ放送を併用。 ガッツリ1日数時間!という勉強法が合う人に憧れつつも、たとえ数分でもほぼ毎日続ける方法を選んだ。 先日、某公共交通機関を利用した。久しぶりの路線である。 行き先案内のアナウンスが、日本語のほか各国語で流れる。日本語の案内は、なんとなく聞き流していたが、ちょうど学習している言語でも音声案内が流れた。 去年までの筆者なら、何語だろうか?と考えるにとどまっていただろう。しかし、この日は違った。驚いたことに、文章として耳に入ってくる。 習いたての否定形。ということは「〇〇方面には行きません」と言っているのだな、なる…

  • 蔓延るのは

    愛だけでいい 幸せだけでいい 心の中に蔓延るのは そんなものがいい だが 憎しみも不幸も妬みの感情も 入道雲のように容易く膨れ上がっていく どちらかしかないのなら 愛も幸せも知らずにいたろうか どちらかしかないのなら 憎しみと不幸しか味わえなかったろうか それでも祈る 愛だけでいい 幸せだけでいい 心の中に蔓延るのは そんなものがいい

  • 推しさん

    推しさんが出演する作品の舞台挨拶があった。 久々の“遠征”を楽しんだ方も多いのではないだろうか。 筆者の推し活は、ささやかである😅 最後に遠征と言える移動をしたのは、推しさん関連で言えば大分でのイベントだったろう。九州在住ではあっても、交通の関係で決して近いとは言えないのだ。 (「禍」の最中ではあったが会場での徹底した予防対策が功を奏し、罹患者は出なかった) このように、舞台挨拶はとても魅力的なイベントのひとつ。作品を出演者と共有できる空間であり、その日その時だけのもの。話題作となれば、チケット争奪戦が起こるのもやむを得ない。 ある日、冒頭に書いたイベントのチケットがかなりの高値で売買されてい…

  • 手に入れたのは

    手に入れたのは 唇でも愛の言葉でもありませんでした せっかく受けとめてさしあげたのに あなたときたらいつも知らん顔なさるんですもの あたくしに心臓をやろうと 約束なさったではありませんか もしや最後のひとつだったのでしょうか ご自分のためにお使いなさるのか やはりそうなのか なんてこと 手に入れたのは 唇でも愛の言葉でもありませんでした せっかく受けとめてさしあげたのに あなたときたらいつも知らん顔なさるんですもの 目もあけないおつもりなんですのね

  • 花束にはできなくとも

    花束にはできなくとも いつかいつかの願いをこめて あたしは拾い集めています 雲のひとつも数えられずに 風のひとつも束ねられずに なんとしましょうと ちいさく悩んだ日々は遠く だけどやっぱり いつかいつかの願いをこめて あたしは拾い集めています ふとした拍子に 投げられた言霊があれば その人の奥底まで知ってしまうから ため息は止まらない だからきっと 花束にはできないのですが いつかいつかの願いをこめて あたしは拾い集めています ひとつ残らず

  • 風を味わいたくともすでに四季すら曖昧で

    とても悲しい とても嬉しい 我らは「とても」にしかもはや 反応できなくなっている とても許し難い とても心に刺さる 我らは 「とても」にしかもはや 心が動かせなくなっている 風を味わいたくともすでに 四季すら曖昧で 雨に委ねたくともすでに 天気すら曖昧で 君に打ち明けたくともすでに 恋すら曖昧で

  • 少し疑え

    絶好調を疑え 絶不調を鵜呑みにするな いつも いつのときも 自分を信じて愛して その上で少し疑え 絶好調を疑え 絶不調を鵜呑みにするな いつも いつのときも できる範囲で自分の限りで

  • 参加

    ひさしぶりに、フォローしている方のインスタライブに参加した。 なんでもパーソナル・トレーナーの師と回線をつなぎ、ストレッチの実践を行うという。興味津々だ。 筆者自身、あるameblo公式ブロガーの方のトレーニング講座を受講した。 トレーニングと言っても、そこまで激しい運動をしたことがなく体力的に難あり(涙)な筆者が続けているぐらいなので、負荷はかなり軽い。 座学から実践まで多岐にわたり、初めのうちは何がなんだかわからない状況で、ただ素直に受け入れ動いていく。 どこかに通わなくても完結できるようにできているその教材は大変奥深く、筆者にとって一生ものの「知的財産」となった(合う合わないは、人による…

  • KOTODAMA

    毒を吐けば心が溺れ 薬と思えど心が揺れる マウントするように愛を叫ぶものは ただの嘘つきで 黙して抱きしめるだけで 伝わるのにと 言い返しもせず 目元からにっこりしてみせる はてさて どちらがより意地悪なのだか 知りたいものである 晴れやかに 手放すことだけが幸せを呼び込んでいく はじめからおしまいまで

  • こきおろして 叩きのめしたい そんな欲望が微かにでも含まれれば それはすでに 憧れではなく嫉妬であろう 似ているのは 自分の世界が狭まりがちだということ そうして焦点が絞られたとき 自分すら見えなくなる 嫉妬は酸味と苦味が混ざっている 憧れは甘味と苦味に彩られる 屁理屈だと思うかい? 破綻した論理だと決めつけるかい? あんた次第だがね

  • 変化

    予想はしていた。少しだけ、意図した。 それで使い方が変化した。 今年は、「推しごと」が多くなるだろう。 イベントごとはタイミングが合えば。 雑誌は、半分以上デジタルに寄りかかる。 情報番組のはしごは、録画で。ただし、公式チャンネルで動画になることが増えてきた。よって、ある程度の期間を経て消去。 ブログの購読リストも然り。 会員登録していたサイトを、いくつか退会。 使い方、費やし方、蓄え方。 今年は少し変えてみよう。 変わることは楽しい。 変わらない軸や芯も意識しつつ。

  • わたしの中の猫が疼く

    わたしの中の猫が疼く 悲しいことなのか嬉しいことなのか 区別がつかなくなってから ずいぶん経つので 猫が疼けば悲しいこと 猫が喉を鳴らせば嬉しいこと そう理解して 人らの中に紛れて暮らしている わたしの中の猫が逆立つ 悲しいことなのか怒りにとらわれているのか 区別がつかなくなってから ずいぶん経つので 猫が疼けば悲しいこと 猫が逆立てば怒り そう理解して 人らの中に紛れて暮らしている 心を選ぶことはできても 感情を選ぶことは苦手で いつからか わたしの中の猫に全てを押しつけて 人らの中に紛れて暮らしている わたしの中で猫が鳴く なんの感情もなく鳴いている

  • 孤独でいることは もうそんなに恐ろしくはない 孤独の定義は人それぞれで 線引きなど曖昧だから さびしくなることは もうそんなに恐ろしくはない 生きるのは大抵さびしさと隣り合わせだから 幸せか不幸かの品定めは もうそんなに興味がない どちらも同じだけ満ちているから

  • トーザ・カロット岬の毛糸屋さん〜店主の好きな花〜

    青空の色を そっくりそのまま集めたような まあるいまあるい花が 群生する森があります トーザ・カロット岬で毛糸屋を営む 猫そっくりの店主は その花が大好きでした まあるいまあるい花は 空の色を映し海の色を宿し だんだん夕暮れに彩られたように 紫に染まっていくのでした よくよく晴れた日 毛糸屋の店主は店番を「空予報士」の夫婦にお願いして 森へ出かけました さわさわさわさわ 風と光がかすかに話しかけてくるだけで 人も猫もだあれもいません 毛糸屋の店主は 小さなガラス瓶をサコッシュからとりだすと まあるいまあるい花を まあるいふかふかした手でそっと撫でました しばらくそうしていると 小さなガラス瓶が…

  • 一生

    笑って泣いて 憤ってもがいて 溺れて引きずられ 祈る幸を知り 何かが分かりかけた矢先 眠りが訪れる

  • 幕をあける

    砕け散るさまは美しく 足を踏み入れれば血で染まる 壊れれば 2度と戻らぬのは命の器も同じこと 砕け散るさまは耳障りで 手で受け止めれば傷がつく こぼれれば 2度と戻らぬのは命の器も同じこと そんなことさえ忘れがちな つい忘れがちな季節が幕をあける

  • 「やめる」

    全てのことを、というのは確かに難しいのだけど。 身の回り、半径3メートルからはじめるのなら。 くらべる。憎悪する。妬みの挙句、そっと傷つける。 それらを手放せばいいのに、感情は時として病より厄介だ。 とりだしてゴシゴシ洗いたいと願うのに、それも叶わず途方に暮れる。 それもまた、浅はかで思い上がりの綺麗事かもしれぬ。 上書きし続けていけば、忘れるだろうか。 塗りつぶした土台が明るみに出るまでは。 やめる、を願い。 忘れる、と祈り。 手放そう、と誓うけれど。

  • 遠慮がちにカーテンをひく音が どこかの部屋から聞こえて 今朝は明るすぎるのか 早起きの妻を思う 二度寝の習慣は僕にしかない いわゆるショートスリーパーの妻を 羨ましがったり 体が保つのか気にしたり 無理に合わせようとしてみたり そんな時間はもう見当たらない ふたりはずっとふたりのまま 心地よい距離感を紡ぐ 遠慮がちに窓を開ける音が どこかの部屋から聞こえて だんだん暑くなるのだな 次の季節を思う

  • 絶滅

    詩人はいつか必ず 絶滅危惧種と呼ばれる日がくる すでに全ての人が “我こそは詩人なのである” そう名乗り始めた昨今なので 詩人という単語にすら 意味がなくなりそうな勢いだ そうであった 始まったものは終わりを迎えるのだ だから人らもいつかは

  • 拾う

    ああまただ 画面に貼りついたのを 丁寧に拾い上げて ため息ひとつ 掃除も済ませ仕事もやっつけ 料理は作りおいたのを解凍すればいいだけだ このところ手早く素早く何もカモが進むもので やっとマイリストに入れたままの 番組でも見ようかという気になったのだ タブレットで配信どらまのアプリを立ち上げ 夢中になった そのうちどうも画面が近すぎ視界が狭まって やっちまったと気がつく ああまただ 画面に貼りついたのを 丁寧に拾い上げて ため息ひとつ 傷がついてないか そろそろ医者に行かナイトだな

  • 仲良し

    希望や夢だけでなく 絶望感や喪失感の味と仲良くしておこう 誰もそんなふうに 教えてはくれないけれど それもありだと思うよ

  • 灯台躑躅

    「だけど」をやめ、た 断言したか、った 灯台躑躅はつぶやくと ふるりふるり体を揺らした 「それなりに」をやめ、た 愛したか、った 灯台躑躅は俯くと ふるりふるり体を揺らした 去年と同じ場所で出会っても 器に宿るものは僕の知らないあなたなのか 来年またねと言えるな、ら 灯台躑躅はつぶやくと ふるりふるり体を揺らした

  • いつか拾い上げる日まで

    耳から沁み込む事象の全てが 私を形成しています そう思えば この衝動も薄らぐことでしょう ですから 心を小さく畳んで サコッシュに入れるのです 誰にも気づかれぬよう 誰も傷つけぬよう 見捨てた自分を いつか拾い上げる日まで

  • 裏側

    つい今しがたの残酷な願望を 言葉にも声にもしないまま なに食わぬ顔のあたしは 実行はしない 傷つけもしない 困り顔の人がいれば見過ごしはしない 大丈夫ですか、と口に出しながら こちらの道が近いですよ、とにっこりしながら なぜか残酷な言霊が心のスクリーンに 投影される 刃物をふりかざしはしない 背中を突き飛ばしたりはしない 善をはたらき善を生きる たとえ裏側がぬかるみ続けても

  • 仮(か)族

    音が馴染むたびに 心はほんとうを映しだす 反響する単語がどんなにお優しくても 軽々しく信じられる人ではないのだと 声がするたびに 心はほんとうを嗅ぎ分ける 反響する言葉がどんなに愛情ぶっても 軽々しく寄り添ってくれはしないのだと 四六時中そばに 四六時中繋がれ 四六時中馴染みすぎて 気づいた時にはもう 大人になりすぎて それでもようやく綴ることは罪深くないと 気づく つまり 幸せという言葉で安易に括ってはいけない 家族のことを

  • Nocturnality or Luminous

    昼夜逆転とやよく言ったもので 日が出る頃 えらく睡魔を感じるのだ 口さがない連中からは 夜行性とあだ名を付けられ いやいや夜“光“ 性だろ、などと 冗談めかした学生時代だったな 夜はいい 暗いのは快適だ 見たくなければ見なくていい よく見たければ光をあてる 夜は美しい 闇にも色がある 見たくなければ目を逸らし よく知りたければ身を投じる 今も昔も変わらない

  • 考え考えしているうちに、3回目のお知らせが届く。 全肯定と全否定の合間に暮らし、迷いもゼロではなかった。 辛辣な言葉も、相変わらずトゲトゲちくちく。 うねりとなる、ほかをも巻き込んでいく。 3回目は、ただひたすらに眠かった。 ぼんやりした。 寄り道もせず帰宅。 早々に入浴と軽い食事を済ませて、寝床を整える。 数週間〜数ヶ月おきにこれが続くのか、と暗澹ある気持ちになる。 するかしないかは選べるのだし、できない場合も少なからずあるはずだ。 だが、すでに分断やある種の差別を、うっすら感じてしまうのは、気のせいばかりではないだろう。 3回目は、ただひたすらに眠かった。 ぼんやりした。 その体調のまま、…

  • 掲載

    少し前に書いた文を、あるミュージシャンの公式サイトに載せていただけることになった。 メールをくださったのは、他ならぬミュージシャンご本人である(驚)。 どんなことを書いたのか自分でも忘れていたのだが、内容もそのまま添えられており、恐縮した。 よろしくお願いします、と返信したところ、少しして「お時間のあるときにみてくださいね」と優しいメールが送られてきた。 早速、メールにあったURLを開く。 リクエストコーナーのページに数人の文が並んでおり、その中に筆者のものもあった(詩人名義ではない)。 ご活躍中の方の公式サイトに、自分の文章が(多分、それなりの期間)掲載されたままになるのは、もちろん初めての…

  • 大先輩のこと、少し。

    詩人は嘘をつく。 虚構と現実を見極めた上でね。 敬愛してやまない大先輩が、 悪戯っぽく話してくれる。 画面の向こう側で。 私は自分の未熟さを指摘されたと思い込み、 いつものように少し落ち込む。 深読みしすぎだ、と大先輩がニヤニヤする。 虚構世界を立体的にしたいなら、 少しの事実を混ぜろ。 詐欺師がよく使う手である。 服を着替えるように彼らは虚構を織りあげるのだが、 いくばくかの「本当」がそこにバランスよく配置される。 時代とともに、嘘のあり方も変化する。 詩人もまた、然り。 嘘をついても叱られない人種というのがあるのなら…? 先輩は答えるかわりに、 ま、元気でやりなさい。とだけ言うと、回線を閉…

  • あたしを知らない

    この器は あたしの過去を知らない この器は あたしの未来を知らない この命は あたしを知らない この命は あたしの想いなど 知らない 期待と夢は 愛と嫉妬とが捩れ合うような 関係で あたしの心はまだ届かない あたしはあたしを知らない

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