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猫街暮らしの詩人さん https://sa-la-sa-i-poet.hateblo.jp/

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと/毎日が最新作/著書『心をみる猫の医者』https://amzn.to/2ERppud ほか

2020.10.02 第五詩集『心をみる猫の医者』発刊 詩:いつきさらさ 絵:伊藤乃吏子 アイコン画:Mari Nishimura

いつきさらさ
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2016/01/18

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  • もういい

    もういいよ、の投げやりも もういいや、の優しさも もういいの、の憐れみも もういいね、の許しも 声色ひとつで変わるんだってさ 逆の意味にね

  • いつの間にか

    途中から、よくわからなくなって中断していた。 フランス語講座の話である。 「初心者講座ではあるが、一度は文法を通ってきた人向け」ということで、初めてフランス語に触れる者にとっては、少々ハードな内容だった。 それでも半年くらいは続いただろうか。 今は、読めるようになれば、という低めの目標設定をして、寝る前の僅かな時間にテキストを読んだり発声したり。そうこうしているうち、いつの間にか形容詞まで進んだ。 努力も頑張りも、そこにはない。あるのは、好奇心と習慣だけ。 ランキング参加中雑記

  • また生きていけるまだ歩いていける、と

    植物を年越しさせ、更に 花を咲かせる ささやか であるが、 詩人さんにとっては、難題である😅 水だけで育つように改良された植物 の 存在を知ったときは、文字通り 小躍りした 春から初夏へ移る頃 小さな蕾がついて 小さな花が開いた 美しく儚く だけども、 強くて強くて また生きていける まだ歩いていける、と 思うのだ ランキング参加中詩

  • 「ま、いい線いってるんじゃない?」

    ブログ(三つ運営中)でもSNSでも詳しくは触れていないが、自分ごとではないこと(平たく言えば家族ごと)が、そこそこ渋滞している。 共に暮らしていれば互いにもっと「渋滞」していただろうから、風通しというか見通しは明るくはないが暗くもない。 ただ、代理で行う手続きは結構やっかいだ。 関係性の証明、筆者自身の証明(マイナカードが役立った)、何枚も書いた委任状、何本もかけた解約電話、スマホで受ける未知の電話番号(以前にも書いたが役所の担当部署ということが多かった)など。 ことが起こった頃、一気に体重が落ちた。 不思議と風邪もひかず、大きな体調の変化もなかった。緊張感もあったのかもしれない。 日常は大い…

  • 季節がどんなにねじくれようと、

    日常がどれほど空回ろうと、 喉も乾けば腹も空く 季節がどんなにねじくれようと、 花も咲けば葉も茂る あたしがどんなに泣き喚こうと、 あなたは難なく幸せ見つけて あの日のように笑うんだ ランキング参加中詩

  • 根菜から果実まで

    すっかりうっかり忘れていた、楽しみな道具が届いた。 グレーターである。これで、根菜から果実までおろし放題となったわけだ。 ミキサーやジューサーを使っていた時期もあったが、作動音が小さくはないし、使うたびに多少の組み立てが必要になるので、故障を機に手放した。 明日にでも、新しい道具をおろそうと考えている。 手始めに、大根おろしをたっぷり作って、ざるそばとともに食すとしますかね。 ランキング参加中雑記

  • 料理家さんのWEBショップ

    年季の入ったキッチンバサミを手放し、やっと気に入ったものを見つけて取り寄せた。数日前の出来事である。 ところで、「〇〇円以上で送料無料」というサービスがある。 確かにありがたいのだが、車のない我が家からすれば、送料よりも店と家を往復する方が費用がかかることがほとんどだ。 ある程度まとめての購入を心がけてはいるが、送料はそこまで気にしないことにしている。 キッチンバサミを購入した店は、ある料理家さんのいわばブランド店である。 「ブランド」と言っても、手の届きやすい価格設定がされており定番商品も多い。慌ててあれもこれも!…と買い込まなくていい。 キッチン用品のほかに衣料品も扱っており、サイズ調整の…

  • 夏準備

    汗をかきやすい体質である。夏場は大変だ。1日のうち、何度かは着替える羽目になる。 ただ、去年はあまりにも暑くて、エアコンもそれなりに使っていた。それが影響したのか、年末にひどい風邪で寝込んだのである。 実際、夏場にうまく汗をかけた年は、寒くなっても風邪に見舞われることが少なかったように思う。 今夏も昨年以上の猛暑ではないか、との予想が一部で囁かれている。 対策として、春のうちから軽い運動や入浴で汗をかく習慣をつけるといいそうだ。気分も上々、体も軽くなり、一石二鳥以上である。 もちろん、日焼け止め対策もお忘れなく。 ランキング参加中雑記

  • また雨になる

    また雨になる 耳たぶが冷たくなって 確信した また春が滞る 指先が冷たくなって 確信した 散っても散っても それを見ず ただ くる初夏さえ怖いと思った また雨になる 耳たぶが冷たくなって 確信した また春が滞る 指先が冷たくなって 後めたくも安堵する ランキング参加中詩

  • 詩人さん、傘を買う

    お気に入りの青い傘を、猫店主の店で壊してしまう。無論、店主と取っ組み合いの大喧嘩の果てにということではない。 店が終わったあと、二人してコーヒーを淹れ、バックヤードで固いプリンを堪能した。 あまりの美味しさに詩人さんの使い慣れない魔法が発動し、物こそ飛ばなかったがバッグの中で「べきぼき」と不穏な音がした。 持ち歩いていた折り畳み傘に何が起こったか…は、ご想像におまかせする😭 猫そっくりの店主は少し毛を逆立てたが、雨が降らないうちに帰ったほうがいい、と優しく言った。 そんなことがあって、折り畳み傘を探していた。 できれば青くて、できれば日傘にもなって、できれば魔法にも…いや、高望みはするまい。 …

  • なんのひとつも

    なんのひとつも 生まれこない苦しみを 知り抜いているとは言わぬが なんもかんもと ランキング参加中詩

  • 一筆箋

    選びがちな色がある 薄いピンク、桜色と君は呼ぶだろうか スマホカバー ボールペン そして 久しぶりの一筆箋 春でもないのに 夏でもないのに ましてや恋でもないのに 選びがちな色がある 薄いピンク、桜色よと君は笑うだろうか キーケース 淡く溶けるケーキ そして 久しぶりの一筆箋 春でもないのに 夏でもないのに ましてや恋でもなかったのに ランキング参加中ミュージアム

  • 湧きあがってはかき消され やがて干上がって

    数えきれなかった あたしの中のあたしだけしか知らないはずの 数えきれなかった 湧きあがってはかき消され やがて干上がって 数えきれなかった 律したことも歪んだリズムも 見送った背中も。 ランキング参加中詩

  • 詩人さん、固いプリンを買う

    固いプリン、というものがはやっているそうだ。 猫街で噂になるくらいなので、多分少し前から話題になっているに違いない。ようやく黄色の風も落ち着いて、「詩人さんのせいで云々」と言われることもなくなった。 猫そっくりの店主のところでは扱っておらず、後で差し入れる約束をする。 少し足を伸ばし、駅前スーパーに寄ってみた。 珍しい野菜を少し、時折買う缶詰を少し、そして猫店主と自分自身への土産に固いプリンを買い求めた。目を丸くして喜んでくれるだろう。 何かあるとすぐイカ耳になる店主も、本気で不機嫌になっているわけではないのだ(猫街みたいな場所で店を営んでいるくらいだからね)。 使い慣れない魔法が、嬉しさでち…

  • 拠りどころ

    とりあえず 言葉がそこにあること おなかが痛くないこと わたしもあなたも 身体の中が鎮まって 明日を迎えられること ランキング参加中詩

  • 花を贈る、花を選ぶ

    ボックスフラワーが好きで、時折プレゼントにもしていた。カラフルで、ケーキみたいで、暮らしの中に彩りを連れてきてくれる。 今年はちょっと趣向を変えてみよう。そう思ったのは、とある花屋のコンセプトを知ってからだ。 東京の店なので、九州暮らしの筆者に来訪の機会があるかどうかわからない。 ただ、オンラインショップがあると伺い、とりあえず会員登録を済ませた。 花は好きだが、どちらかといえば葉っぱが好きなのだと気がついたのはここ数年のことだ。 花粉に少々敏感とあって、部屋にも香りの強い花は置かないようにしている。 贈る相手は、花が大好き!と公言しているので、その点は気にしなくてもよいだろう。 そんなわけで…

  • 失敗

    色と軽さに惹かれ、モバイルバッテリーを買った。 しばらく何事もなく使っていたのだが、短時間でエンプティ状態になるので気になった。 そのうち、ランプの点滅の様子がおかしくなり、さらに待てど暮らせどフル充電にならないという不具合が出てきたので、泣く泣く処分した。ネットショッピングにありがちな「失敗」である。 ちょっとした充電器はコンビニでも手に入るのだが、あの広くはない通路でゆっくり商品を確かめるのは少し申し訳ない気もする。かと言って、駆け込めるほどの近所には電器店がない。それで、ついネットに頼りがちになる。 幸いなことに、先日取り寄せたものは何の問題もなく、長く使えそうだ。 ありがたい。 ランキ…

  • day-by-day calendar

    いつの頃からか習慣になり 生活の一部となり 今に至る すなわち 月の終わりと月の初め 日めくりカレンダーを よいしょ、とひっくり返す 今月も早かったな いい時間も 頭を抱えたくなる時間も それはそれで必要だったよな とか 言葉にしたこともできなかったことも きれいに消化できなかった思いも よいしょ、とひっくり返す それだけで なんとなく可笑しくなれるってものなんだ ランキング参加中詩

  • 心配を食べて生きている

    風が止まない。よく警報が出ないものだ。 早々に洗濯物を取り込み、桜が枝ごと飛んでいくのでは…と心配がつのる。 女は、特に母という生き物は、心配を食べて生きている気がする。 心配の種が一粒も見当たらなくなれば、自ら内側に潜っていき種をこしらえるのだ。 そのうち自分自身を喰い荒らす獣が目覚めるか、うっすら不安や心配が心に横たわったまま一生を終えるか、あるいは綺麗さっぱりどちらも忘れてしまうのか。 詩人さんは半分猫だから知ったことではないだろう…って? ふむ、そうとも言えるしそうではないとも言えるかねえ。 ランキング参加中詩

  • あの人との別れ方

    声をかけない 話しかけられない空気感を めいっぱい纏う ショートヘアにピンクを入れて 後ろ姿であたしだと悟らせない SNSは 報告してブロックね(あんまし効果ないけども) 長い付き合いだったけど 無理して「嫌悪」を受け取る必要ないんだもの 幸せになろう 幸せでいよう 互いに、ね ランキング参加中詩

  • 詩人さん、「あれ」と出会う。

    料理番組でしか見たことがなかった「あれ」。実は、名称を知らなかった。 スライサーやレンジで使える餅容器など、小さなキッチン用具を少しずつ新調している。一番欲しいのはキッチンバサミなのだが…それはともかく。 「あれ」が欲しくなったのは、ラジオで大根おろしの話題が流れてきたからだ。 力要らずに使えてシンプルで洗いやすくて。そんな都合のいい道具、あるのだろうか? 電動のものも考えたが、そうなると料理の上に直接おろし入れることが難しくなる。そこで「あれ」のことを思い出したのだった。 真ん中が「あれ」 その名をグレーターという。 チーズや柑橘類の皮をおろす時にも重宝するらしい。大根にも使えるよう、少しだ…

  • 本当のところ

    ききそびれた 本当のところを きけば だけども教えてくれたかどうか 代わりは 似たものは惜しみなく だけども本当に欲しかったのは 口を開けて待っていたところで 与えられはしないのだ ききそびれた 本当のところを きけば だけども教えてくれたかどうか アヤシイところだ 愛情たっぷりに育てあげた、などと

  • アイツ

    春雷に怯える夜も カラクリを憂える昨日も 嘘つきを罵る川面を遠くから眺めては 幾つの真実を共有できるのかと 冷たく笑う 蕾ほころぶ朝も 理(ことわり)崩れる街の 幾許かは幸せを拡散できたろうにと 冷たく笑う 不安に慣れ過ぎ冷静さを纏うばかりの 日々に飽きたろうにと 冷たく笑う ランキング参加中詩

  • 生まれた日

    あなたの上をわたしの上を 誰かの上を その日は音もたてず通り過ぎる 誰かと祝っても 孤独を楽しんでも その日が音もたてず通り過ぎる 誰かが知っていれば あなたが忘れてしまっても わたしのままに 淡々と その日は音もたてず通り過ぎる いい日だ ろくでもないけれど 心底いい日なのだ

  • 体重

    歯科治療を終えて、体重がちょっと増えた話をどこかで書いた。 噛み合わせがうまくいくので、口の中を噛むことが激減。それで、同じ時間で今までより多めに食べることができるようになったようだ。 それでいて、咀嚼もできているからだろう、お腹の不調に悩むことも減った。むしろ、珍しく食べ過ぎてしまう。もっとも、お通じの回数が増えるくらいで、どうということはない。 去年、減り過ぎたのがいい具合に戻ってきた。 おかげさまで、スマートウオッチに「薄い」と表示されることもなくなり、急激に増減もしなくなった。 自分の体にあらためて感謝する日々である。 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記

  • 流涕

    引き金になったのは あなたの声だった 引き金になったのは あなたの背中だった 引き金になったのは 雨粒を確かめた あなたの視線だった ランキング参加中詩

  • じゃがいもとはなっこりー

    新ジャガの季節、菜の花も…と思うのだが、なぜか猫街近辺のスーパーで見かけるのは「はなっこりー」である。 ブロッコリーや菜の花もよいが、まるっと食べることのできるはなっこりーは、この季節に食卓にのぼりやすくなる。 袋の中でよくよく洗って、キッチンバサミで切ってレンチン。 じゃがいもを添えるだけでも、ご馳走だ。 冬の間、蓄えたあれこれを手放すのにもいい季節。 野菜がおいしい。 ランキング参加中雑記

  • コーヒーと毛糸と花

    冬物の引き出しをひっかき回し 慌ててセーターに着替える 季節が丁寧に丁寧に足踏みを繰り返すから 猫街も幾分白っぽい風が吹く それでも約束は約束だ 無理しなくてもいいんですよ、 あなたは私たちと違って 人みたいなものだから 珍しく電話をくれた猫そっくりの店主に 感謝を伝えつつも、やはり心が騒ぐのだ 花が咲くのとあたたかな飲み物がよく似合う marchéを目指す コーヒーと毛糸と花が並ぶのは 今日だけなんだから ランキング参加中詩

  • あたしの中の群衆

    あぶくですら宿命だとするなら いっそ生まれる前の そのまたずっと前の はるか昨日へ 思いすら存在しなかったあの時にまで 息をつきたい だけどあたしの中の群衆が そうさせない 微笑みたい だけどあたしの中の群衆が そうさせない 許したい だけどお前なんぞ滅びえてしまえと あたしはあたしに突きつける 雫すら 宿命だとするなら いっそ生まれる前の そのまたずっと前の はるか昨日へ 思いすら存在しなかったあの時にまで

  • ココット・エブリィ〜ほんとの春になるまで

    リフォームしてから、ガス火炊飯が難しくなった。システムキッチンに組み込まれている、働き者の安全装置のせいだ。 それでも、ココット・エブリィで揚げ物したり煮物をしたり。 ただ、最近は電気圧力鍋で(揚げ物こそしないが)事足りるようになったので、ココット・エブリィの出番はしばらくなかった。 猫街に、暴風警報が出た。 季節がまた少し足踏みしている。それで、ふとたっぷりのスープをこしらえたくなったのだ。 ミントグリーンの鍋に、野菜や芋たちをこれでもかと詰め込み、ハーブソルトをきつめにふった肉を少し。トマト缶が半分残っていたので、それも使う。 あとは適当に水を入れて、最初は中火。ぐつぐついう音が聞こえたら…

  • 乾くか乾かないとか そんなことだけ心配している 風そよぐ朝 彼女はあたしを見向きもしない 降るか降らないか そんなことだけ心配している 暖かな空 彼はあたしを見向きもしない 何を口に入れたところで 腹痛のもとだから こっそり食べたふりをする あたしは彼らを見向きもしない ランキング参加中詩

  • 希望

    またひとつ なくしものをした 今度ばかりは手痛かった ただひとつ 残っていたのを 使い果たしてすっかりひからびて またひとつもうひとつ などとふざけてる隙に うっかり落として粉々だ またひとつ なくしものをした 今度ばかりは手痛かった 誰かのおこぼれを頂戴するのは 性に合わない だったら種からまた 育てるしかないかねえ ランキング参加中詩

  • 風景に会いたいから 旅するのではなく あなたに会いたいわけじゃなく ただ 風を抱きしめたくなる それだから詩人さんは 人生を旅するのです ランキング参加中詩

  • 日曜日和

    日曜が苦痛だった 今でこそ曜日を意識しても なんと言うこともないが ただただ苦痛だった テリトリーを侵食し続ける 愛という名の束縛と 大切だ、の一言で片付けられる 自我の否定 日曜はそんなものが 殊更に強くなる 苦痛だった 今でこそ曜日を意識しても なんと言うこともないが ただただ日曜が苦痛だった ランキング参加中詩

  • 充電

    スポドリの代わりにすればいいさ ねじ巻きを忘れないように、との但し書きは 確かに欠かせないのだがね じゃあ エンプティになったなら その時はその時 眠って眠って眠り倒して また次の時に悩めばいい なんだってできるから きっと ランキング参加中詩

  • 確約

    どんな命も否応なく 死出へ向かうのだから 急がない慌てない焦らない 怖がらない お誕生日おめでとう ランキング参加中詩

  • モバイルバッテリー

    持ち歩き用の充電器が2〜3台ある。 そのうちの1台が、半分だけ壊れた。二口あるOUTの片方が反応しなくなったのだ。 半分使えるのだから、ちょっとぐらい😈 そんな悪魔めいた囁きは、脳内から追いやってしまおう。 すぐにはどうということもなかろうが、やはり過剰に負担がかかりそうだし、まさかの事態にならないとも限らぬ。 近所の電器店に駆け込むもよし、ネットショップでじっくり探すのもよし。 一方、捨てる時は回収ボックスへ…となるので(市区町村により異なるのでご確認を)、車のない我が家では、何かのついでに最寄りの市民センターに立ち寄ることにしている。 ただ、その「ついで」が案外ないものだから、まあそこは季…

  • 大人と呼ばれる間際、自分が苦手だった。

    子どもの頃、チーズケーキが苦手だった。 思春期の頃、アップルパイが苦手だった。 大人と呼ばれる間際、自分が苦手だった。 大人を通り過ぎた今、チーズケーキに目がない。 ランキング参加中詩

  • 真実

    人生斜め読みぐらいが ちょうどいいのさ ランキング参加中詩

  • 3月11日。 あの年は、金曜日だった。

    03月11日。 あの年は、金曜日だった。 立ち寄った店で賑やかなラジオ番組が流れていて、店主と明るめの会話を交わしたのを覚えている。 帰宅してラジオをつける。 少し遅い昼食。BGMは、先ほどの店で流れていた同じ番組だ。 午後3時近く、速報が入り緊迫した空気が漂う。 たまらない気持ちになった。 震えが止まらなくなった。 何かがそれで変わるわけじゃないと、百も千も承知で、それはじゅうぶんすぎるぐらいわかってるくせに、ポロポロと涙が止まらない。 03月11日。 あの年は、金曜日だった。 <詩人さんから> よろしければ、お試しください。 何から備えよう?という方にも、いろいろ備えている方にもおすすめ。…

  • 星にも命にもやさしい 愛情にあふれ凜として 誰にでも好かれ 安全面も申し分なくて 口コミだって高評価 それでも 自分にとってもそうであるか 過剰になれば毒ではないのか そういった目は 必要なのだ きっと多分この先の終わりまで ランキング参加中詩

  • やぶれ上手のオムライス

    やぶれたオムライスに 出盛りの菜の花 へたくそ、と君が笑う だけど あったかいから美味しいよ いつもありがとね これよ、これ やさしいね だからいつまでも やぶれ上手なんだろうな よしっ、いただきます! ランキング参加中詩

  • 春はいつも

    知らない歌が耳たぶにたまって 僕は少しイラッとする 春はいつもそうだ 体にも心にもやわらかいのは 日差しだけで 泣く隙も吹き飛ばしてしまう はしゃぐ甲高い声 パタパタ小さな足音 よろしくね と 知るもんか が 同じ意味だなんて この世は残酷だ ランキング参加中詩

  • ソフトクリーム色の空

    ソフトクリーム色の 空が落ちた 今朝はだから なんの音がしなかった 声を上げず 瞳も上げず あたしはただその光景を うけとめる ソフトクリーム色の 空が落ちた 今朝はだから もうさびしくならなかった 綺麗でちょっと嘘つきで 隠した愛憎なんかをひっかきまわした そんな色だった ランキング参加中詩 ソフトクリーム色の 空が落ちた 今朝はだから もう怖くはならなかった あたしは見事に 空の下 今朝はだから もう眠ったままでよかった

  • 今週の出来事

    月よう 春色何食べて 火よう 空色何編んで 水よう 桃色花摘んだ 木よう 底冷えぶるるるる 金よう あの件どうなった 土よう まさかの最終便 日よう 春の香いちご味 ランキング参加中詩

  • 猫街は曇り空

    猫街は曇り空 冷たく激しい風の街 指先も頬も心までも切り裂かれそうだ いまだ解けない絆の いまだ溶けない心の いまだハリツイタ笑顔の 意味を深く嘆く 猫街は曇り空 冷たく激しい風の街 指先も頬も胸の中までも切り裂かれそうだ ランキング参加中詩

  • 手放したこと

    HOW TO本や自己啓発本に頼らなくなってから、しばらく経つ。 取り入れたのはいいが、どうにもしっくりこなかったり合わなかったり。 それはそうだ。 例えば、他人の服のサイズやファッションセンスを真似たとしても、100%自分をその中に合わせることは不可能なのだから。 もちろん、参考になり役立つこともあるにはあるが、相談事の回答と同じような文言を自分なりに導き出せることも増えてきた。 歳を重ねることでわかってくることもあれば、歳を重ねて初めて知る感覚もある。 手放すこと、手放したことに躊躇や後悔がなくなりつつあるのも、いい傾向だと感じている。 心持ち次第で、自由にも頑なにもなれるのだ。 ランキング…

  • 探しものついでの

    メインブログでも触れたが、外付けの(PCと接続して使う)CDプレーヤーを探している。片付けが過ぎて、どこにしまい込んだかを忘れたのだ^^; さまざまなことを段階的に手放す作業は、ずっと続いている。 その一方で、向こう数年を見据えての備蓄をしたり、小さな植物を手に入れて今を楽しむということもしているから、断捨離とは言えないのかもしれないが。 いつか何かが起こっても…というより、いつ何が起こっても。 そんな思いを行ったり来たりしながら過ごしている。 要するに、探しものついでの戸棚整理を実践中なのである。 ランキング参加中雑記

  • 月夜

    のたのたすぼすぼ 月夜を歩く 散歩なんてもんじゃなく 迷子なんてもんじゃなく 速くも遅くもないリズムで のたのたすぼすぼ 月夜を歩く 春と冬とが手に手をとれば 西から急に雨こぼれ 苦い思い出脳からあふれ 速くも遅くもないリズムで のたのたすぼすぼ 月夜を歩く 詩人さんや、おいでおいで 誰ぞの手招き 今夜は寄りかかるか のたのたすぼすぼ 月夜を歩く 散歩なんてもんじゃなく 迷子なんてもんじゃなく 速くも遅くもないリズムで のたのたすぼすぼ 月夜を歩く ランキング参加中詩

  • 整理整頓

    ツイッター時代の呟きを整理している。いわゆる「ツイ消し」である。 Xに変わってツイッターコマンドを使えなくなっていたのが、最近になってまた使えるようになった。 “何年何月何日から何年何月何日まで”と、自分のアカウントで検索しては、少しずつ投稿を消していくのである。 筆者の場合、ブログ記事の更新通知を多くつぶやいていた。だが、当時のブログを全て削除したため、リンク切れ投稿が山のように存在するというわけだ😅 おまけに、ブルースカイにも籍を置いているのだから、SNSも身軽にしておいたほうがいいのかもしれない。 そこで、空き時間にちまちまと作業しているのである。 思わぬ人とのつながりが続いている一方で…

  • 入口と出口

    しばらくぶりに歯医者に通い、しばらくぶりに体重が少し増えた。 スマートウォッチは、現在「標準」を示している。 もしかしたら、ちゃんと「食べて」るつもりで、栄養補給そのものがうまくいってなかったのかもしれない。 入口が不調だったら、いろんな意味での「巡り」は確かに不調になるに違いなかった。 思えば、「トイレにお籠り」という「季節の恒例行事」(!)からも解放された。 「お腹ゆる子」の体質は急には変わらないのだが、何かひとつ調うと思いもしなかった箇所まで良好になっていく。当然とは言え、不思議だ。 そして、ありがたいことである。 ランキング参加中雑記

  • 外食しない人のサブスク

    空腹で目覚めた。 いい傾向である(詩人さんはお腹が弱い)。 とは言え、キッチンであれこれ始めるには早すぎる時刻。トイレと洗面を済ませ、常温の水を少し口にしても、どこかぼんやりしたままだ。 寝室以外のカーテンを開け、細く窓を開けてすぐに閉める。 そうして、二度寝して体力温存である。 あるときそんなぼんやりした意識の中、防災食というわけではないが、レトルト食品のサブスクに出会った。 スキップも退会も約束されており、商品は家のポストに届けられる。支払い方法も選べるのがありがたい。 物珍しさもあり、契約してみた。ちょっとした外食をするよりもずっとお得なのである。 詩人さんは、普段ほとんど外食の機会がな…

  • 悩みなんて置き去りにして、スープをこしらえよう

    眠っている間に 雨になった パラパラざあぁあ 不規則なリズムに起こされ ようやくなんだか軽い心持ちになった 冷蔵庫の中身と 自分の体調と 今の天気と あーでもないね こーでもないな 相談しながらこしらえるスープ キャベツが半分 玉ねぎちょっぴり 水菜を発見 薄切り肉は解凍してハーブソルトを 気持ち多めに パラパラきのこは凍ったまま 人参半本 水を適当に注いで 電気圧力鍋にかけておくだけ 気が向けばキャンディの残りをひとつ 思い出せれば 冷凍庫で行き場をなくした 生姜のかたまり そんなのを入れたっていい 塩だけで美味しい 塩だけで穏やかになる 悩みなんて置き去りにしよう 企みはたいてい成功するに…

  • つぼみ

    蔓性植物を好んで飾っている。 我が家にやってきた子たちのうち、花を咲かせるものは少ない。 それで、たまに球根を手に入れるのだ。 蕾にはなんとも言えぬ色香がある。 実際に種子や球根から育ててみると、それがよくわかる。美しいな、と思う。命が凝縮されている美しさでもあり、嬉しくなってくる。 いつの間にか、静まり返っていたセントポーリアが花を咲かせていた。 春が近い。 ランキング参加中雑記 ランキング参加中詩

  • 夜と光とわたし

    夜にあふれかえる 星の瞬きだけを喰べれば この身から美しい音ばかりが 口をつくのだろうか 夜にあふれかえる 月の糸屑を纏ったなら この身から恨みつらみなど こぼれ落ちないのだろうか 口をつぐみ無理やり笑って 自分は幸せなのだと言い聞かせ 泣き笑いの道をいく

  • 幸せと不幸せはきっと同義語で

    生きている間、 時間を止めることも進めることも叶わない我ら 過去に向かいやすく思い悩みやすくなるのは、 この全くもって落ち着かない天候のせいだろう 悩みの果てに少し未来へ 望みはそれだけだ 幸せと不幸せはきっと同義語で 喜びと悲しみもサイコロの目に貼り付いているか 碁盤の目のように敷き詰められているだけだ ランキング参加中詩

  • ものぐささんの防災-4

    気温の上昇が思いのほか早い。 確かに冬めいた日もあるにはあるが、 「そういえばエアコンもストーブも使わなかった」 「そういえばお風呂上がりに羽織りものが必要なかった」 「手袋せずに散歩しても平気だった」… そんなことも増えてきたようだ。 昔よりも春が初夏寄りであるのなら、ましてや夏の盛りは…と、心が落ち着かない。 ゴールデンウイーク頃に、備蓄や非常用のあれこれを見直すのが習慣だが、今年は少し早めにとりかかっている。以下、思いつくままに書いたが、食料品のほかにも数点用意している。 水、炭酸水、野菜飲料、トマト缶、数年保存できるレトルトクッキーやパン類、備蓄ご飯(これは予約購入した)、各種缶詰、パ…

  • 手放すこと、捨てること、忘れること、忘れられないこと、

    引っ越しの予定こそないが、持ち物との距離感はそこそこでそれなり。 段ボールで荷物が届けば、その日のうちにできる限り分別しておく。 本を読み終わったら、手放す。 記憶は、形を変え美化されやがて昇華の時を迎える。 記録は、手放さない限り存在する。 想いは、ときどき自分の中で良くも悪くも再生される。 ダイエットと少し似ている。 ふと、そんなことを思う。 手放すこと、捨てること、忘れること、忘れられないこと、たくさん。 ただただ、幸せだ。 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記

  • 笑顔の種

    予報ではかなり高めで推移する、とアプリが伝えてくる。 だが、猫街はまたもや小雪がちらついた。ま、空が落ちるよりいいか…と思い直して、スープの残りを温めた。 鍋が熱々になったところで、戸棚からショートパスタを選び、ひとつかみほど入れて蓋をして火を止める。 パスタが余熱でいい感じになるのを待つ間に、コーヒーを淹れてチョコをひとかけ。 そこへ花束とケーキを抱えた恋人がサンタクロースのように現れ…たりはしないのが、詩人さんの現実であるのだが。 残り物には、いくらだって笑顔の種が詰まっている。 さあ、いただきましょうか。 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記

  • 多分、きっと、死ぬまで。

    鳴らない固定電話。 待っているわけでも、連絡するわけでも、ない。 さあて、もう外してしまおう。 手続きはネット上で簡単にできる。が、何箇所かで緊急連絡先に指定していたことをその度に思い出すのだ。 こちらから連絡することはないのだけど。多分、きっと、死ぬまで。 だが、全てを携帯電話の番号で済ませることができない。 いずれは事態も変わるのだろうが。 多分、きっと、死ぬまでには。 ランキング参加中詩

  • きみのこと

    きみのこと - 猫街暮らしの詩人さん

  • 詩人さん、剪定する

    卓上で小さな森を作り始めたトラデスカンチア。 かわいい(嬉)。 このままにしておいても、グリーンで癒される幸せを日々受けとることができる。 ただし、グリーンだけになってしまったり、ラベンダー色が楽しめなくなると知った。そこで、今回の剪定である。切ったものは、小さな容器に水挿ししておけば、元気に育ってくれる。 あたたかい日が続き、思い切って剪定することにした。 いざ植物を前にすると、ハサミを入れるのは少しかわいそうにも思えてくる。だが、酸欠を起こすかもしれないので、ここは大胆に刈り込んでいく。 念のため、切り足りないかしら?…というところでストップ。形よく整った。 猫そっくりの店主から、剪定する…

  • choisir

    部屋干し用の洗剤や柔軟剤を使っていた。 だが、香りがどうにも強すぎ、かと言って石けん成分や自然素材に近いものだと、どうしたことか肌具合がよろしくない。 なかなか難しいところだが、柔軟剤はかなり前から使うのをやめており、代わりに酸素漂白剤を使うようになった。色落ちの心配もなく、衣類も固くはならず、香りも大丈夫。 洗剤は、数年前に手首を骨折したとき、片手でも使えるボトルのものに切り替えた。以来、ずっと同じメーカーのものを使っている。 実は、あるスピの方(にしまりちゃんやミシェルさんではないです、お名前失念しました汗)が、室内干しで嫌なにおいが発生しないように(悪いものを引き寄せるらしいのだが、信じ…

  • あたしの、こと

    狡い、狭い、頑な。 やさしい、強い、頑な。 悟り、明快、頑な。 まじめ、不真面目、頑な。 ランキング参加中詩

  • ワタクシゴト

    冷たい。バカだ。 うまく立ち回れなかったり、少しの失敗をそう称される。ハグは、ベタベタしないでよ、と振り払われる。 本音を打ち明けるのは、ごくごく限られた範囲で。または、紙に書いて跡形もなく破り捨てる。親世代の大人には「生意気で扱いにくく子どもらしくない」、そう映ったことだろう。 もちろん、気づいて学んだり方向転換のすべを覚えていくにつれて、いくらでも修正はきく。 ただ、幼少の頃は何かと「親が絶対」というすりこみが起こりやすくなるものだ。 親も間違う生き物だと、そこそこ早い段階で知ってしまった不幸と幸せ。 そこに後悔はないし、むしろ感謝すら覚える。 家族は綺麗事だけじゃおさまらない。 美しさの…

  • 逃げれば惑う恋の月

    二月きさらぎゆきげつき 逃げれば惑う恋の月 二月けいふううめみづき 追うほど増すのは悲しみだけで 二月友チョコ本気チョコ 逃げたい追いたいあなたに逢いたい ランキング参加中詩

  • 愛以上、悲しみ未満

    詩人さんにとって、 親孝行とはそんな感じである。 そして、そればかりか。 どんなに自己中心的でどんなにわがままであるかも、 痛感している。 …と、打ち明けたところ、 相手は「親孝行は、わがままでいいんですよ。それで間違ってないですよ」 そう言ってくれた。 その人の言葉を、今も大切にしている。 悲しみ以上、愛未満にならないために。 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記

  • 詩人さんと水まわり

    水まわりを掃除した。 今までとは違うやり方で。 キッチン用の止水栓セットを購入した。用事を済ませた帰り道、ふと「だいぶ古びてきたな」と思い出して、ネットで取り寄せたのである。 いい機会なので、流し台にぬるま湯をためてしばらくほったらかしにした。ただのぬるま湯ではなく、酸素系漂白剤を溶かしこんだのだ。 やわらかめのスポンジで擦り洗いしながら、水を抜く。 ただ擦るだけより、断然ピカピカになる。楽して汚れもニオイもおさらば、というわけだ。 同様に洗面所でもやってみた。こちらも、ピカピカである。 水まわりが整っていると、多少心身がくたびれていても、なんだか安心感がそこには漂っていて、日常がぐんと底上げ…

  • とりあえずでいいから

    とりあえず ご飯を炊いておく(おむすび作ればなおよし、だけど無理せず) とりあえず 水まわりをなんとなくでいいから 片付けておく(拭きあげればなおよし) とりあえず 少しのお金と身分証明と飴玉なんぞを バッグに入れておく とりあえず 空を見上げてうーんと猫みたいに伸びて 「バカだよねえ、でもよくやってるね」 などと笑ってみる とりあえず とりあえずでいいから さめざめと泣いたっていいんだから その日が来たら ランキング参加中詩

  • 一筋縄ではいかない

    詩人さんは、ときどき驚かれるような行動をする。 日帰りで九州から東北へ旅してみたり、例えば本を出してみたり。 それでも、いざ動くまでには人より時間がかかっている。計画中に誰にも話さないから、アクティブだと映るようであるのだが。 時として、慎重さが勝つこともあるし。 だけども、ぽんっと動けることもある。 心はいつだって(体もだが)一筋縄ではいかないのだ。 それでも愛することを誓いますか。 自分の全てを許せますか。 この意識と体温を抱えた器が干上がってしまうまで。 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記

  • 身勝手だとしても、だ

    沈黙が好きだ その時間が愛しく溺れたくなる それを寡黙とも大人しすぎるとも (あるいはどっか足りないのか?と) 過ぎる心配と比べ過ぎマウントに 悩むことの多かったこと! モラハラという単語はまだ 一般的ではない頃の話 はてさてそんな家庭に育っても そんな家族らだったとしても おかげさまでまあまあなんとか ここに生きている 沈黙が好きだ その時間が愛しく溺れたくなる そんな子どもちゃんを否定しないであげてほしいと 詩人さんは願っている 身勝手だとしても、だ ランキング参加中詩

  • 映画を1本

    猫街のちょうどいい場所に、猫街シネマがある。 詩人さんは映画好き。と言っても、内容によってはなんらかの(使いこなせない)魔法が発動して手持ちの何かをすっ飛ばす危険性があるから、アクション多めの作品は外では観ない。 ハンカチが飛ぶとかポップコーンを自分が頭からかぶるくらいなら、まあいいとして、座席を引っこ抜くくらいのことは起きそうな気がする。 それで、穏やかそうな物語を選んで、人の少ない昼間に出かけるのだ。 そうやって観た作品は、いつだって素敵だ。 悩みを忘れ、心配ごとを忘れ、訪れた時よりずっと元気になって日常へ戻っていく。シャワーやお風呂みたいだ。 栄養、かもしれません、と猫そっくりの店主がウ…

  • わたしの声をわたしは

    わたしの声をわたしは わたしはワタシの思いを私は ワタシとわたしの願いをあなたに 押し付けるばかりなのでした 強さも弱さもむしろ さびしい悲しいとやがて 無になり無理を生み出しては ようやく夢と訣別する わたしの声をわたしは わたしはワタシの思いを私は ワタシとわたしの願いをあなたに 押し込めるかりなのでした ランキング参加中詩

  • 男や女

    わたしの中の男が 何か囁く わたしは聞こえないふりをする わたしの中の女が ウフフと笑う わたしは悲しい顔をする わたしの中の男が 大声になった わたしはやさしいふりをする わたしの中の女が すっかり黙り込んで わたしはどんどんさめていく ランキング参加中詩

  • リズム

    久方ぶりのインスタライブに、ちゃんと参加した。 “ちゃんと”と言うのは、前に配信があった時は高熱で寝込んでいたため、ろくすっぽ画面を見ることができなかったからである😂 編集者であるその人は、穏やかな語り口で丁寧にライブを進めていく。 と言っても、ラジオ番組だったら放送事故案件(!)になりそうなほど、ゆったり間(ま)をあけるという、夜にはたまらなく眠…ではなく、心地のよいリズムの持ち主だ。 猫街にも、多分いそうな感じの人だ。 こっそりそんなことを信じていたりする。 リズムが合う。 波長が合う、気が合うということとはまた違うのかも知れないが。 詩人さんのリズムは、どんな風に誰に伝わって揺れ動くのだ…

  • クリーム(化粧品)

    honobonosalay.hateblo.jp+++ 以前、別ブログで化粧クリームについて触れたことがある。 肌質は当時とそれほど変化がなく、相変わらず例の“青缶”は全く合わない。スーパーでもドラッグストアでも手の届きやすいものが使えない件については、もう諦めている😂 「いいですよ〜高級クリーム並みです」との声もある一方で、「顔が腫れてしまいました」の声も聞く。 それはきっと、筆者が好んで使っている化粧品でも同じことだと思う。 訊かれれば答えるけれど、強引にすすめることはしない。プレゼントにも選ばないように気をつけている。 数年前から、一般的なハンドクリームを買わなくなった話も、どこかに書い…

  • まさかの成長ぶり

    茂りすぎではないのか^^; 小さな森のような一角が、作業机に出現した。水栽培している、トラデスカンチアの仕業である。 噂には聞いていたのだが、なんとも元気のよい子たちだ。 下へ下へ伸びていくようだが、なぜかぐんぐん空に向かって成長中。 とは言え、剪定の季節にはまだ早い。森がジャングルにならぬよう見守るのが、日々の楽しみとなっている。 元気がいいと言えば、時折こっそりインスタにあげているマジックアマリリスも、すくすく育っている。 人らが見ていない隙に、こっそり背伸びするんですよ 猫そっくりの店主は、そんなふうに教えてくれた。 春がどこから来るのかを一番よくわかっているのは、植物かも知れない。 ラ…

  • どんっ! てっきり、下手な魔法が自分から漏れ出たのかと思った。 昨夜書き物をしていたところ、キッチンのほうで大きめの…寝た子が起きるくらいの物音が響いた。いや、響いたと感じた。 なぜなら、耳で聞いたのではなかったから。 これはひょっとして、もしかして。 猫そっくりの店主にすすめられた珈琲でも淹れようと、書き物の手を休める。 キッチンでは、球根を突き破るかのように成長を続けていた花が、開こうともがいているところだった。人の気配に驚いたのか、そのまま固まってしまう。 珈琲を淹れるだけだよ、明るくしてごめん 通じたかどうか分からぬが、もそもそと花が揺れた。 急いで咲かなくても、急いで咲き誇っても、そ…

  • 続いている(く)こと-2

    少し長い文章を書く場合、ブログの発信だけでなく、noteやワードプレスを使う方もいらっしゃると思う。 筆者は、noteを使いOWNDを使い、とウロウロしていたのだが、結局は自分にとって一番使い勝手のよい「はてなブログ」のユーザーとなっている。 proユーザー(有料登録者)ではあるのだが、これは自分の記事を読みやすくするための措置で、他に理由はない。 スマホから見た時のプレビューがあまりにも読みにくくて辟易したため、一番お得なコースで契約し、それが今でも続いているというわけだ。 他社のブログを読むと、記事とはなんの関連もない広告が文章の合間に突然現れることがある。オフィシャルのブロガーさんのペー…

  • 続いている(く)こと

    体が軽い。 体重の大きな変化はないが(40kg+α)、格段に動きやすくなったのが分かる。 2020年頃から続けている「一生物」のメソッド。そのメソッドに新しいことをひとつだけ取り入れた。 講師のお手本ポーズのようにはいかないが、回数もスピードも緩やかにのんびり続けている。 もう一つは、書くことと読むこと。 呟きは相変わらずだし、画像投稿も半分鍵をかけた状態だ(ストーリーズにスパムお化けが出没したため)。 オープンなのはブログぐらいか😅 そういえば、季節の変わり目に必ずお腹の不調に見舞われていたのだが、最近は落ち着いている。続いてくれると良いのだが… そうそう、読むのはゆっくり。しかも「何冊かを…

  • 変化するもの

    抑えつけという意味合いに変化しがち それはもらった方も手渡した方も 長らく気がつきにくい 「愛」という一言に 「腹立ち」やら「恨み」が巧妙に紛れ込むのだ できれば近しい人々からは受けとらずに(手渡さずに) いきたいものだ ランキング参加中詩

  • やさしい、の話

    やさしい、は どこからくるだろう わたしと似た気持ちに出会ったとき わたしと似つかぬ気持ちに出会ったとき くる、じゃなくて 生まれる、のだといいのに あわれみ、ではなく マウント、ではなく くらべる、ではなく やさしい、は 生まれてくる 踏まれても振り向かれなくても ランキング参加中詩

  • 芽吹き初めての場所

    芽吹き 初めての場所 明日の約束 家族が逝った日 思い出を発酵させる 寒すぎる時刻の 悩みの種を抱えて まだ 信じていた頃へと 芽吹き 初めての場所 明日の約束 家族が逝った日 ランキング参加中詩

  • 春の気配

    冬の気配はドアから引っぺがしてもそこまで悪さをしないが、春の気配となると話は違ってくる。 宇宙全体がポカポカ傾向のようで、ここ猫街も御多分に洩れず。雪は深いが寒さはそれほどでもない。 午後の予定を早めに切り上げ帰宅した。鍵を開けようとして気がついた。 ドアノブに貼りついているのは…随分とまた黄色い気配だ。 猫街に暮らし始めた頃、なんとなく剥がしたところ、目の前が真っ黄色になった。びっくりしたはずみで風を集めてしまい、猫街中の人らがしばらくクシャミが止まらなくなった。 以来、ドアが黄色っぽく見える時は、用心している。 ポケットから紙袋を取り出した。 ドアノブに息を吹きかけ、素早く袋をかぶせる。そ…

  • 予定がひとつキャンセルになった。 知らせてくれた人は、この雪の中を早朝から駆け回っているのだろう。 ありがたいことだった。お帰りもどうぞ気をつけて、とドアホン越しに。 ドカ雪の「ド」くらいは積もったろうか。 それでも、たちまち交通に不都合が生じる。転びやすくもなる。 少し考えて、宅配便到着日をずらした。その日までに、なんとか道路事情が回復することを願いつつ。 ランキング参加中雑記

  • 植物と暮らす

    あちらこちら探し回って、ようやくマジックアマリリスを迎え入れた。 球根だからなのか、出回る時期が限定されているようだ。晩秋から今ごろにかけてといったところか。 …かわいい。 断捨離も楽しいし、一方で植物を迎え入れるのもワクワクする。 しかし、いつまでも初心者レベル。枯らすという事故(!)を起こしがちなので、鉢の数が一定数をこえないという😅 植物の断捨離はしてませんよっ ランキング参加中雑記

  • 舌を突き出した幼心のうちで

    このあたりの言葉は汚いから使うな 頭が悪くなるぞ 幼少期の「ほんとうにあったかなり怖い話」である 汚い=乱暴な言葉を使うな、と叱られるのは まだ理解できても いわゆる「子ども心」にも ヘンテコな考えを持っている人たちだと 思わざるをえなかった 理不尽を肌で感じながら育ったもので 今でもほんのり歪(いびつ)な大人を生きている そうして 理不尽とはまあよくぞ名付けたものだと 感謝する 大人になるのもそんなに悪くはないものだ ランキング参加中詩

  • 温もり

    夜明けが痛みを拭ってくれるなら 誰かの朝が救われるから 夜明けが絶望を軽くしてくれるなら 苦手なあのひとに 呪いではなく祝いを届けられるから あなたの言葉ひとつより 蕾ひとつ冬をこえたなら 温もりを知るでしょう ランキング参加中詩

  • ものぐささんの終活-3

    自分の終活は、断捨離と権利関係をできる範囲でコツコツ作業するとして、場合によっては親の終活もまるっと肩代わりする必要がある。 筆者の場合はそれが大変だったので、一時期自分の終活(と言っても、断捨離に毛が生えた程度)をストップせざるを得なかった。 あれこれ悩む時期は過ぎ、淡々と捨てたり手続きしたりしている。 先日も「あれはどこだ😨」と青くなる場面があったが、紛失しても再発行できるものだった。不安要素は少ない。 もっとも、完全に何もかも終わらせておく訳にはいかないだろうから、それは誰かに任せることにする。 できるところまで、できる範囲で。それでいい。 なんて言ったって「ものぐささん」なのだから。

  • 仕舞う-2

    前記事 sa-la-sa-i-poet.hateblo.jp🐈‍⬛ 🐈 🐈‍⬛ 🐈 🐈‍⬛ 🐈 実家仕舞いが済んだからと言って油断していると、思わぬ「片付け忘れ」に右往左往することがある。そのひとつが「それまで実家で暮らしていた人の住所変更」だ。 筆者を含め子どもらはそれぞれ独立しており、ずいぶん前に手続きを終えている。親も、片方はすでに他界、片方は他の場所で静かに暮らしている。 ギリギリのタイミングで「空き家放置」という事態にはならなかったものの、“静かに暮らしている”人の住所変更、つまり住民票を移す(これにより、自動的に保険証や印鑑証明などの住所が書き変わる)のを失念してしまった💧 通常、…

  • バカだねと受け止めて

    まだ 大晦日にいるわたしを どうにかこうにか今日へ呼び戻す 何も起こらなかったあの日に 魂がとどまってしまいそうで 空っぽになった器を満たすべく 飲み食いし そのたびに罪悪感を覚えて また 大きすぎるため息になる 「大丈夫?」がこんなに無力で 「平気だよ」がこんなに説得力なくて それでも祈っている罪深さを 誰かがバカだねと受け止めてくれる 肩代わりも痛みの共有もできないまま それでも祈っている罪深さを 誰かがバカだねと受け止めてくれる ランキング参加中詩

  • 野の花を見よ-2

    正確さを重んじるならば、育てやすいように人の手で何らかの改良が加えられているのだろうから、“野の花”と呼ぶのは違うのだろう。 だが、野生味あふれる元気のいいこの植物にすっかり魅せられ、もうひと鉢手に入れた。 入荷待ちが数ヶ月続いた店舗に、ようやくトラディスカンチアがお目見えしたのである。 いつも作業するテーブルに彼ら(彼女ら?)を並べて、ぼんやり眺めているうちに呼吸が深くなってくる。 ありがたいことだ。 ランキング参加中雑記

  • 余迷い

    絶望と納得を繰り返しながら 終わりを見据えていく ため息の理由は自分の中にあるのだから 一度は取り出しておけばいい 死と忘却が訪れいずれ消えてしまうだろう あんなことも こんなことも 抱えすぎてもしょうがない 見すぎても仕方ない ああそれでも 生きていれば何かに触れて 生きていれば心は動く あんなことにも こんなことにも 迷いこむのだ ランキング参加中詩

  • いつかへの祈り

    乾いた空に音楽を 乾いた言葉にユーモアを 乾いた心にあなたが いつか気づきますように ランキング参加中詩

  • 忘却

    綿菓子のような 思い出だったのでしょう 口を開いた端から少しずつ キラキラ壊れて静かになった 風にさらわれるような 記憶だったのでしょう ペンを持つ指先から僅かずつ チラチラ崩れて見えなくなった 忘れたいことほど 刻み込まれている身としては あなたの姿がほんの少し羨ましい 美しくて妬ましい ランキング参加中詩

  • わたしに夢はない すでに叶えたから あちらこちらで美しい珠のような物語は 転がっているけども わたし自身が夢そのものであればいい 儚く燃えて 静かにたちのぼる 命そのものだ 夢そのものだ ランキング参加中詩

  • 洗いもの

    長いこと「食器用スポンジジプシー」だった。 柔らかいものから固いものまで、サイズもあれこれ試すのだが、なかなかしっくりこない。 そのうち無印良品から出ているものを気に入り、切らさないようにしていた。 年末うっかり買い置くのを忘れていて、珍しく違うメーカーのものを購入した。 あら、すごい泡立ち🤣 筆者の手には少し大きいのだが、使っているうちに馴染んできた。さすがに油汚れには弱いが、これは下洗いを丁寧にすれば問題ない。 我が家で使っている食器用洗剤は、これまた紆余曲折の果てにお気に入りを見つけた。 宣伝というわけでもないが、リンクを貼っておくことにしよう。 筆者と同じ思いのジプシーさんに捧ぐ。

  • ERRORが出ても

    電気圧力鍋に魅せられ、使い続けて数年。 操作のしやすさや気軽さ(鍋につきっきりでなくてよい)安全性はもとより、手厚いサポートがありがたく、ずっと同じメーカーである。 何度かモデルチェンジのようなことは行われていて、買い換えるたびに少しずつ加圧時間が違う。中でも、ゆで卵があっという間…文字通り「秒で」出来上がるのは嬉しい。 ご飯が3合炊けるほどのサイズなので、大量に何かをこしらえるというよりも、ふだんのおかずや炊飯に絶妙な距離感で寄り添ってくれる。 具沢山のご飯を作るときに少しばかり水加減を間違えたり、欲張って材料を多めに入れたりすると、加圧前にエラー表示となり調理がそこでストップする。 初めの…

  • 手続き

    時々、家族の代行で何かしらの手続きをする。 もちろん委任状持参の上で。 ところが、これがなかなかの手間だ。 Aの何かしらを変更するためには、Bという手続きを済ませる必要がある。 Bという手続きを済ませて発行して貰ったとしても、必ず提出するかどうかはAの何かしらの手続きに実際出かけてみるまでわからない。 手続きする人間の「本人確認」は、マイナンバーカードがあれば問題ない。 が、代行を頼んだ家族が本人であるという確認(不正がないかどうか)の書類が、写真付きのものを持っていなければ二種類必要となる。 頼んできた家族は、未だにマイナンバーカードを持っていない。 パスポートを持っていた時期もあったが、す…

  • 停留所

    もう10分も過ぎて だけど他にすべもなく バスが来るのを待っている 時間、わかりますか 同じく所在無げに立っていた女性が 話しかけてきた そこから なんとはなしに正月頃のことやら 手放したいもののことやら ほんの数分話が弾んで ほんの少し気が紛れた 自分の乗るバスが先に来て それは見慣れない番号だったが 降りる停留所を経由していくので 女性に では、と軽く頭を下げて乗り込んだ バスが動き出してから その人に会釈したが見えたろうか また会えそうな もっと話していたいような 不思議な空間に私たちはいて 寒空をほんのり忘れた ランキング参加中詩

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