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小公子 フランシス・ホジソン・バーネット 著 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ バーネットの「秘密の花園」と「小公女」が大好きで何度読んだかわからないくらい読み返している。最近また読み返していたらやっぱりとっても面白いからもっとバーネットの本を読みたいと思って「小公子」を図書館で借りた。 昔からバーネットが大好きなのに何故か「小公子」だけは手元にないし、あんまり読んだ記憶がない。多分あんまり私好みじゃなかったからだと思うが2、30年ぶりに読んだら面白いと思うかもしれないと期待して読んだのだけど。 小公子 (岩波少年文庫) 作者:フランシス・ホジソン・…
秘密のノート ジョー・コットリル著 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前回の「レモンの図書室」と同じ著者の本。 「レモンの~」がドストライクに好みだったので図書館で迷わず借りてきた。 「レモンの~」はヤングケアラーを題材にした物語で 社会問題になっていることは知っているが 私にはあまり身近なテーマではなかった。 が、主人公の心の動きが鬱になる前の私によく似ていて共感し涙した。 本作はルッキズムがテーマ。 11歳の少女ジェリー。 ものまねが得意でひょうきんな女の子。 太めの体型も自虐ネタにして笑いをとる。 そんなジェリーだからみんな遠慮せず彼女に言う。 セイ…
レモンの図書室 ジョー・コットリル著 本が大好きなカリプソはいつも一人。 でも大丈夫、ひとりでも幸せだ。 ママが子供のころに読んでいた本に囲まれて幸せ。 自分の一番の友だちは自分、頼りになるのは自分の強い心だけ。 そうパパに教えられて生きてきた。 「他人はいらない」 「もしパパになにかあっても大丈夫だ、お前には人一倍強い心があるんだから」 パパはママが死んで悲しくて心が壊れてしまった。 その壊れた心はどこかに仕舞って鍵をかけた。 そして「パパは大丈夫だからカリプソも大丈夫だ」と言って カリプソの存在を忘れるようになった。 この物語は、近年社会問題になっているヤングケアラーを題材にした話だが 私…
かわいい子ランキング ブリジット・ヤング著 衝撃的なタイトルとかわいい装丁で手に取らずにはいられなかった本。 今の時代、かわいい子ランキングなんてあっていいのか? 生徒たちに突然送られてきた8年生の女子のかわいい子ランキング。 1位から50位までのランキング。 みんなの予想を裏切って1位は、地味で本ばっかり読んでてぼーっとしているイヴ。 誰もが憧れる人気者のソフィーが2位。 自分の世界に満足してひっそり生きていたのに いきなり学校の中心人物になってとまどうイヴと 自分が1番じゃないこと、誰かの下になったことががまんできないソフィー。 そしてランキングに入ってもいない、ぽっちゃりタイプのイヴの親…
秘密の花園 フランシス・ホジソン・バーネット著 説明するまでもない有名文学作品で 私がバーネットの作品の中で一番好きな物語だ。 主人公のメアリとコリン、 二人とも全然いい子じゃなくて 可愛げもないところが好きなのだが とんでもなくわがままでいつも不機嫌で、 思い通りにならないとキレる扱いに困るこどもで。 でもそれは親にネグレストされて 愛情に飢えてるからなのだと知ると いたたまれない気持ちになる。 メアリの両親もコリンの父親も自己中な人間だ。 特にコリンの父親には、怒りが湧いてくる。 妻を亡くした悲しみから抜け出せず、 愛と保護を必要とする我が子を放置して旅三昧。 自分の悲しみにどっぷり10年…
みんなワッフルにのせて 作者:ポリー ホーヴァート Hakusuisha/Tsai Fong Books Amazon 私がポリー・ホーヴァートを知った最初の本。 (ホヴァート?ホヴァス?発音がわからない) 「ブルーベリーソースの季節」も 「サリーおばさんとの一週間」も好きだけど イチオシはこの本だ。 両親が海で行方不明になって一人ぼっちになった 11才の少女プリムローズと 彼女を取り巻く個性の強い人々を描いた物語。 各章末にレシピが載っているのも楽しい。 ポリー・ホーヴァートの作品を読んでいると いつも頭の中で映画化してしまう。 彼女の作品は、ミニシアター系映画の好きな人に 受けると思うのだ…
ブルーベリー・ソースの季節 (ハリネズミの本箱) 作者:ポリー・ホーヴァート 早川書房 Amazon シングルマザーのヘンリエッタと娘のラチェット。 ヘンリエッタは、娘を愛しているようには見えない。 ブランドやセレブが大好きなペラペラな港区女子みたいな女。 ひきかえ娘のラチェットは、そんなものに興味のないおとなしい子。 ラチェット13歳の夏、 遠縁の遠縁の親戚の91歳の双子、ティリーとペンペンの家、 グレン・ローザ壮に預けられる。 夏中、ヘンリエッタがラチェットから解放されるために。 ティリーとペンペン。 91歳という高齢で、無免許運転、猟銃をぶっ放し、一日中酒を飲む。 電話は着信のみ、発信で…
(愛蔵版)魔法があるなら 作者:アレックス・シアラー PHP研究所 Amazon 邦題が気に入らない。 “魔法”に惹かれてファンタジーを期待した人は、は?てなる。 確かに小見出しに“魔法があるなら”とあるけど・・。 この本が出た頃、 世界中で「ハリー・ポッター」が大ブームになっていた。 その大ヒットにあやかりたかったのか 当時、“魔法”と名の付く本が増えてた記憶がある。 本文に出てくる、 「世界でいちばんすてきなデパート」が良いんじゃないかな。 「世界でいちばんすてきな いちばんワクワクするデパート」 どんなところだろう。 伊勢丹とか三越みたい? イギリスが舞台だからやっぱりハロッズデパートみ…
少女ポリアンナ 作者:エレノア ポーター 偕成社 Amazon 少女ポリアンナ ポリアンナの青春 エレノア・ポーター 著 この本は出版された1913年、 アメリカで100万部売れた大ベストセラー。 苦しい環境にいても嬉しいことを見出す。 悲しみより嬉しさを追求する。 ポリアンナの生き方に共感、影響された人は多かったようだ。 孤児になった11才のポリアンナが 独身のポリー叔母さんに引き取られるところから物語が始まる。 ポリアンナは超ポジティブ、楽天的。 どんなにつらい事にも嬉しいことを見出すゲーム、 嬉しい探しゲームが好き。 人形が欲しかったのに、慈善箱に入っていたのは松葉杖。 でも松葉杖を使わ…
青い城 ルーシー・モード・モンゴメリ 1926年 The Blue Castle Lucy Maud Montgomery モンゴメリと言えば、「赤毛のアン」が有名すぎるくらい有名。 私も幼稚園児の頃、赤毛のアンでモンゴメリを知った。 赤毛のアンは、私的に好き嫌いのレベルを超えた別次元の本。 私という人間の中で重要人物の“アンと言う名の赤毛の少女”。 安易に語れない。 なので、モンゴメリ作品の中で好きな本を挙げるとしたらこれだ。 まだ自分に夢と希望を持っていた10代の終わり頃に初めて読んだ。 未来はバラ色だと思っていたはずなのに、 何故かオールドミスのヴァランシーに共感した。 無意識に知ってい…
続あしながおじさん(新潮文庫) 作者:ジーン・ウェブスター 新潮社 Amazon あしながおじさんの続編で原題は、DEAR ENEMY。 親愛なる敵様といったところだろうか。 敵様とは、孤児院院長のサリーが 手紙を送る仕事仲間の医師マクレイ先生のこと。 あしながおじさんの物語は、 ジュディが思いを寄せるジャービス坊っちゃんが あしながおじさんだとわかったところで終わっている。 続編は、ジュディの友人サリーが ジャービスとジュディ夫妻から ジョン・グリアー孤児院院長を指名されて 驚いている様子から始まる。 ジュディはジャービスと結婚して 幸せに超リッチに暮らしている様子が 私が想像していたジュデ…
カーリー 黄金の尖塔の国とあひると少女 高殿円 2012年 第二次世界大戦前 イギリス統治下のインド 思春期の少女たち 女子校の寮生活 少女文学好きがこの設定に惹かれないわけがない。 まるでバーネットのようじゃないか。 本屋で見た時、買おうかと思ったが、 全然知らない著者で、 本カバーがアニメっぽいのが引っかかって購入しなかった。 先月、Kindleのセールで¥96になっていたのでポチった。 ¥96ならハズレ本でもいいやって思える価格だし。 結論、ハズレ。 3巻続いてる人気シリーズで、夢中になる人がいるのも理解できるが 私には合わなかった。 設定が超好みだっただけに残念だが、予想通りだったかも…
リンゴの丘のベッツィー (望林堂完訳文庫) 作者:ドロシー・キャンフィールド・フィッシャー 望林堂 Amazon リンゴの丘のベッツィー ドロシー・キャンフィールド・フィッシャー 私好みなタイトルと表紙絵。 りんごが大好きな私は、“りんご”に引っかかる傾向がある。 原題は「Understood Betsy」 直訳するなら「理解されたベッツイー」か? 可愛くないね。 孤児のベッツィーが引きとられた先で 周りの大人に影響され影響し、成長する物語。 古典少女文学の定番。 古典少女文学に親しんでる人はデジャブ感満載だ。 孤児の少女の物語と言えば 赤毛のアンが有名。 他にもエミリー、メアリー、セーラ、ポ…