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しかし、アメリカは、フランスの援助のうち、貸付金部分の支払いに税金を投入していた。「1786年に最初の返済が完了してから1790年までの間、同盟国と新生共和国のいずれからも元本と利息のいずれもが拠出されず、1793年に誕生したばかりのフランス共和国が繰り返し和解を求めたが、国家として奮闘する貧しい人々の必要性にしか耳を傾けなかった。結局、アレキサンダー・ハミルトンがその天才的な財政能力を発揮して、この債務を遅ればせながら清算することになり、1815年に国内債券に転換して償還された。」ナポレオン戦争から第一次世界大戦までの100年間に起こった戦争のほとんどは、普仏戦争、ボーア戦争、米西戦争、日露…
下記は、「アメリカ外交とは何か」西崎文子(岩波新書)から、の抜萃ですが、アメリカという国が、昔から謀略がらみの戦争によって、覇権と利益を維持・拡大して来た国であることがよくわかると思います。スペイン領だったキューバのハバナ沖に停泊していたアメリカの軍艦メイン号「爆沈」が、外からの攻撃によるものだという証拠はなかったのに、新聞や議会が、それをスペインの「謀略」であると決めつけ、世論を煽ったため、「メイン号を忘れるな、スペインをやっつけろ」の大合唱となり、米西戦争(アメリカ・スペイン戦争)に突入していく流れは、その後のアメリカの戦争で、くり返された構図のように思います。アメリカは自由をもたらす国であり、戦う相手国は、悪魔のごとき国であるとするプロパガンダに基づく戦争が、米西戦争の時から、続いていると思うのです...メイン号事件とアギナルドの指摘とアメリカの戦争