メイン号事件とアギナルドの指摘とアメリカの戦争
下記は、「アメリカ外交とは何か」西崎文子(岩波新書)から、の抜萃ですが、アメリカという国が、昔から謀略がらみの戦争によって、覇権と利益を維持・拡大して来た国であることがよくわかると思います。スペイン領だったキューバのハバナ沖に停泊していたアメリカの軍艦メイン号「爆沈」が、外からの攻撃によるものだという証拠はなかったのに、新聞や議会が、それをスペインの「謀略」であると決めつけ、世論を煽ったため、「メイン号を忘れるな、スペインをやっつけろ」の大合唱となり、米西戦争(アメリカ・スペイン戦争)に突入していく流れは、その後のアメリカの戦争で、くり返された構図のように思います。アメリカは自由をもたらす国であり、戦う相手国は、悪魔のごとき国であるとするプロパガンダに基づく戦争が、米西戦争の時から、続いていると思うのです...メイン号事件とアギナルドの指摘とアメリカの戦争
2023/05/09 10:51