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チェロみたいな物語だった。人の声の音域に近く、耳によく馴染む。体に染み渡ってくる音楽を聞いているような感覚が心地よかった。中学生の頃、唯一の心の拠り所だったチェロ。その教室帰り、誘拐未遂に遭った橘は人との間に分厚い透明な壁を築くことで自分を
私がチェロを練習しているからと、昨年、友人から「面白いよ」と送ってくれた小説『ラブカは静かに弓を持つ』。安壇美緒著、2023年本屋大賞第2位、第25回大藪春彦賞を受賞しただけあって、ストーリーは面白く、描写もすごく良かった本でした・・・
【安壇美緒】どれから読む?ラブカ著者のおすすめ本|新刊から文庫本まで全3作品一覧
安壇美緒さんの作品を読むおすすめの順番や、新刊から文庫本まで全3作品の魅力を徹底解説。この記事を読むと、あなたにぴったりな一冊が見つかります!
最近読んだ本 2023年本屋大賞1位 『汝、星のごとく』凪良ゆう 今回も泣いた泣いた 主人公と恋人の境遇に苦しくなりながらも一気読み 心理描写が丁寧で数ページで引き込まれます 20年も『流浪の月』
原作:安壇美緒 題名:ラブカは静かに弓を持つ ページ数:300ページ 発行所 :株式会社集英社 発売日:2022年5月10日 満足度:★★★★★★☆☆☆ あらすじ ───少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。 ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。 目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。 橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。 師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り…… 第一楽章、第二楽章、エピローグの三部構成に分かれています。面白か…