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『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その28 『しらみとのみ〈KHM30〉』 【あらすじ(要約)】 しらみとのみが所帯をもち、卵の殻の中にビールをこしらえました。すると、しらみがその中に落ちて火傷をしました。 これが悲しくて、のみが泣き出しました。それを聞いて、開き戸が「のみさん、どうして泣いてるの?」と言うと、「しらみさんが火傷したんですもの」 すると、開き戸がきいきい鳴り出しました。それを聞いて、隅っこにいた箒が「開きさん、どうしてきいきい言ってるの?」と言うと、「きいきい言わずにいられよか、しらみの小僧が火傷して、のみが泣く」 すると、箒はすごい勢いで掃除を始めました。 そこへ通りかかっ…