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月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)63までアップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)63まで、かぜをいたみ(京助×千雪)13までアップしました。
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ10 BL小説 やがてオーダーした酒とナッツやドライフルーツ、チーズやサラミなどが並ぶ皿がテーブルに置かれた。 スコッチを口に含んだ檜山が「美味しい」と呟いた。 「創作能も披露するって?」 「ええ。ニューヨークはいろんな人間が集ってて刺激的だっただけでなく、想像力も広がり
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ9 BL小説 「いやまあ、考えてみてもええけど、どないなるかわかれへんで?」 檜山にそんな期待に満ちた目を向けられたら、千雪も本当に考えてみようという気にもなる。 実際、次作のプロットが手詰まりのまま放ってあった。 ちょっと能について調べてみるのも面白いかも知れない。 観阿弥
月夜の猫-BL小説です 花さそう59 BL小説 身体が温まりそうなよく煮込んだ鶏肉のクリームシチュウ、鯛やアサリをつかったアクアパッツァ、サワークリームの乗ったボルシチと、柔らかいステーキの追加はその場で京助が焼いていく。 刺身の盛り合わせやぶり大根や肉じゃが、サバの味噌煮などの和食系のテーブルでは、熱燗や
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)58アップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)58アップしました。 かぜをいたみ(京助×千雪)8、 バレンタインエピソードが終わったので、久々、アップです
月夜の猫-BL小説です 花さそう58 BL小説 「お前、そういう発言、オフレコでもここだけにしとけよ。由々しいと思ったら、最近じゃオフレコ破りで記事にされるぞ」 良太は沢村を冷ややかに窘めた。 「俺がやめたって誰が困るもんかよ」 沢村はあくまでもひねくれた言い方をする。 「お前、自分を知らないわけじゃないよな?
月夜の猫-BL小説です 花さそう57 BL小説 「しょうがないじゃないですか。竹野さん、今度のドラマのゲスト主役なんですから。竹野さんが出演するってことで、記念番組にしたんで、やっぱそれに合わせた企画も必要なんですよ」 「フン、何のかの言っても工藤さんの肩持つんだから、良太は」 アスカはプンスカ怒って口を尖らせ
月夜の猫-BL小説です 花さそう56 BL小説 「あ、すみません!」 ペコリと頭を下げた良太を千雪はその腕を掴んだままキッチンを出て行く。 「ほんまにうるさいんや、京助。キッチンは神聖やとか、おかしなとこ研二と共鳴しよってからに」 千雪はブツクサ文句を並べる。 「まあ、お二人ともほんと料理人って感じですよね~。研
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)55アップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)55アップしました。バレンタインバトル(工藤×良太)23(ラスト)までアップしました。 尚、はっぴぃばれんたいんの一部とバレンタイバトル18話のアドレスが間違っており、大変失礼いたしました。 修正いたしましたので
月夜の猫-BL小説です 花さそう55 BL小説 そういえば、研二の撮影はまだ先になるが、手元の動き、指先のひらりひらりと何とも優雅な動きを少しじっくり撮らせてもらわないとな、と良太は一切れ一切れ花びらか何かのように重なっていく様を思わず見つめていた。 いつの間にかドキュメンタリー番組の構想に思いが飛んでいる。
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル23(ラスト) BL小説 家具がガラリと変貌した日、キッチンに備え付けの戸棚には、それまでマグカップやコンビニでもらったような不揃いな皿くらいしかなかったのが、コーヒーカップが数客、それにいくつかの皿やカトラリーが増えていた。 おそらく平造がそんなところまで気を利かせ
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル22 BL小説 明け方、ぼんやり目を開けた良太は工藤に擦り寄って眠っているのに気づいて、夢うつつにも安堵感を覚えながらまた目を閉じた。 再び目を覚ました時には、もう工藤の姿はなく、既に十時を回っていた。 良太はベッドに起き上り、胸に覚えのある切ない痛みを感じながら少し
月夜の猫-BL小説です 花さそう54 BL小説 休養してほしいとは思うのだが、無理に休養することがストレスになっては元も子もない。 そういえば、沢村と佐々木はどこに行ったのだろう。 まあ、いい大人なんだし、俺が心配するようなことはないか。 「さてそろそろ行くか」 最初に立ち上がったのは京助だ。 夕食の準備がある
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル21 BL小説 寝返りをうとうとして、硬いものにぶつかった良太は、今度は逆へ寝返りを打ったものの、そのまま足がベッドから落ちた。 ひやりと冷気を感じた良太はむくりと起き上がり、のたのたとトイレに向かった。 これも模様替えされた時に、平造が取りつけてくれたのだが、フットラ
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル20 BL小説 「ま、いっか、明日の夜は日映のパーティだから否が応でも顔を合わせるんだし……」 沢村が送ってきた日本酒は辛めだが飲みやすかった。 「やっぱ、あったまるぅ」 おでんをつつきながら弁当を半分ほど食べたところで、身体がほんわか温まってきた良太は、うつらうつら
月夜の猫-BL小説です 花さそう53 BL小説 「あの………怒鳴りつけてた人って、もしか綾小路の………」 「ご存じなんですか? 京助さんです」 「やっぱり。だってこのあたりじゃ有名な一族だし……」 綾小路ってやっぱそんなに知られてるんだ。 良太は見解を新たにした。 「そうなんですか? あ、今、その綾小路さんの別
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル19 BL小説 荷物を置いてスニーカーを脱ぐと、パタパタと駆け寄ってきた猫たちを抱き上げて、エアコンを入れる。 「寒いよな~、イイコにしてたか?」 猫用に炬燵の温度を弱にしてつけているので、猫たちは炬燵の中でくっついて寝ているようだ。 猫のトイレを掃除したり、ご飯や水を
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル18 BL小説 ネットでもテレビでも、朝から航空便に遅れや欠航が出ているという情報を流していた。 良太は工藤の乗るはずだった新千歳空港からの便が欠航になったことを確認すると、ついつい、あーあ、と口にする。 「ってことは、今日も札幌泊まりってことか」 やっぱり山之辺芽久や黒
月夜の猫-BL小説です 花さそう52 BL小説 「町中知ってるんじゃないのか? オヤジが俺を勘当したことなんか」 「だけどもう結構時間が経ってるんだし、お父さんも許してくれるんじゃないの?」 「許すって、俺は何も許されなくちゃならないようなことをした覚えはないし、あの人たちとはむしろこちらから縁を切った。地元に
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル17 BL小説 小笠原はコーヒーを飲み終えた紙コップをくしゃりと潰してゴミ箱に投げる。 「お! ストラーイク!」 小笠原が一人遊びをしているうちに良太はファイルをプリントアウトすると、それを揃えてクリップで留める。 「あんな女ども、言ってやればいいじゃん。工藤には決ま
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル16 BL小説 突然、家や工場を取られ、父母が温泉街で小さなアパートを借りて暮らすようになってからも、盆暮れ正月に良太や亜弓が行けば、そこにもごく普通の家族の日常が戻ってくる。 工藤にしても中学の時から家族といえば平造だけで、まあ、平造の料理の腕はプロ並みなので、そこの
月夜の猫-BL小説です 花さそう51 BL小説 「怪我しない程度にやれよ」 リフトを降りると、工藤は良太にそう言いおいて、シュバっとあっという間に滑り降りた。 「くっそ!」 ああ、そうだよな、いっつも死なない程度に動けってやつだろ? ったく、労わりも何もありゃしない。 良太は基本に忠実に、コブコブを乗り切って滑
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル15 BL小説 こそこそとまず電話で呼び出したのは、真帆のマネージャーで、いつぞや工藤にどやしつけられた石倉である。 真帆がまたオフィスに来て、しかも芽久と言い争いを始めたと聞くと、石倉は焦りまくって近くにいるのですぐに伺いますと言って切った。 滅多なことでは動じない鈴
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル14 BL小説 最初に飛び込んできたのは、女優の黒川真帆だった。 帰り支度を始めていた鈴木さんは、結構強くドアが開いたので顔を上げた。 「いらっしゃいませ。あの、お約束でしょうか?」 鈴木さんが立ち上がって応対した。 「工藤さんはいらっしゃらないの?」 「はい、工藤は出張
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル13 BL小説 「はあ、しかもさっき工藤さんからのお達しで、工藤さん宛てのものは全部開けて、みんな分けろって。あ、でも鈴木さんとか、小夜子さんからとか内輪の方からものはちゃんと自分で食べたりしてますから、社長室のデスクに置いておきましょう」 「まあ、だって、個人的なものもあ
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル12 BL小説 「あいつ、佐々木さんに一生懸命なんです。のぼせて周りが見えなくなっているんじゃないかとか、心配されるかもしれないけど、あいつの場合、見る必要のないものは見ないんです、昔から」 佐々木もじっと良太の話を聞いていた。 「今朝、直ちゃんがオフィス寄ってくれた時
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル11 BL小説 「じゃあ、これ、良太ちゃんに。最近はまってるんだ、ここのケーキ。今日はチョコばっかもらうだろうから、あえてレアチーズケーキにしてみたんだ。みんなで食べるといいよ」 藤堂がパティシェリーの紙袋を良太に差し出した。 「ありがとうございます。あの、じゃ、俺、
月夜の猫-BL小説です はっぴぃばれんたいん4 BL小説 二月十四日の東京は近来まれに見る大雪になった。 マンションのある麻布から会社まで、何かあれば河崎の車に乗せてもらうのだが、河崎は出張中で、今日の午後に沖縄から帰ってくる予定だ。 浩輔は冬用のトレッキングシューズをクローゼットの奥から引っ張り出し、地下鉄で
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル10 BL小説 良太は三万数千円也をスタッフに支払い、心は逃げるように、ただしあくまでも歩調は穏やかに店を出た。 自分のものならそんな大金だしてまで買おうとは思わないが、工藤にやるとなると、これでもまだ足りないような気がする。 外の風に吹かれて、思わずほっとしたのも
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ7 BL小説 恵美と三田村の婚約を知ったのはこの時期だ。 「やっと俺も報われる」 感涙もので告白する三田村に、「まあ、これからやな」と訳知り顔の研二がまだ不安でいっぱいの三田村をさらに不安にさせた。 付き合っていたものの、ヨーロッパを中心に演奏活動を続けているピアニストの恵美
月夜の猫-BL小説です 花さそう49 BL小説 小笠原と美亜は相変わらず二人の世界で楽し気に微笑み合っている。 美大仲間以外に対しては割と人見知りだった悠だが、大や公一とは話が合うようだと、藤堂が保護者のように喜んでいた。 京助と研二はまるでこの合宿の司令官と副司令官のように息が合っていて、良太はちょっと不思議
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル9 BL小説 かといって高級ブランドのスーツやらなんかはとても手が出ないし、手が届きそうなネクタイは工藤からはもらったことはあるが、自分が、しかもバレンタインなんかに贈った日には、つけてくれたら嬉しいが、それはそれで何やら気恥ずかしい。 自分が買えるそこそこのもので、
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ6 BL小説 工藤はそれ以上何も聞かなかったが、すかさず狩野流と言う言葉が工藤の口から出てきたことで、檜山匠が工藤も一目置いているような存在なのだと千雪は理解した。 「その人、留学中に知り合ったんなら、素の千雪さんで付き合ってる人?」 他の人間が聞いたら妙な聞き方だが、万里子の
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル8 BL小説 「佐々木ちゃんにもお花にしようと思ったら、沢村っちに先越されちゃって、今回はチョコとお酒にしたんだ。今朝、も、すんごいカサブランカの花束が届いちゃって、もちろんチョコとそれ以外にD&Gのジャケットとかワークシューズとか。絶対佐々木ちゃん似合いそう。でもって、
月夜の猫-BL小説です 花さそう48 BL小説 綾小路に戻ると、既に朝食を済ませた面々はリビングのソファでコーヒーを飲んだりしていたが、「今日は雪除けやってもらったから、朝飯は九時までだ」と京助が声を大にしていた。 「わあ、よかった、間に合った!」 スウエットの上下で階段を降りてきたアスカが言った。 「お前、雪