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『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その40 『強盗のおむこさん〈KHM40〉』 【あらすじ(要約)】 昔、あるところに粉ひきがいました。美しい娘がいて、年頃になったので嫁にやろうと考えました。 程なく、娘を嫁に欲しいという人が来ました。その人はお金持ちらしく、悪い人ではないと思ったので、娘をやる約束をしました。 許嫁の女というものは、相手を愛しく思うのが当たり前ですが、娘はそれ程愛しく思わず、ぞっとするのでした。 ある時その人が「あなたは私の許嫁だが、一度も私の家へ来ませんね」と言いました。 「あなたのお家存じませんもの」と娘が返事をしました。 すると婿は「森の中にあるのさ」と言いました。「…