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下記の「戦後日韓関係史」李庭植:小此木政夫・古田博司訳(中央公論社)からの抜粋文が示しているように、戦後日本の政権を担った吉田茂や岸信介、佐藤栄作などをはじめとする政治家や彼らを支えた人びとの多くが、日本の朝鮮植民地支配を不当な支配であったとは認めず、”日本は必要に応じて行動してきたにすぎない”などと、正当化する考えを持っていたのであり、その考えは、現在の自民党に受け継がれている、と私は思います。したがって、<「韓日条約締結秘話」が明かす真実>で取り上げた日韓条約韓国側代表の李東元氏の”この日韓条約を締結することが、いかに難しかったかを申し上げたい。1965年6月22日、日韓基本条約が調印された時、韓国の大方のマスコミはこれを第二の「乙巳保護条約」(1905年)の調印式だと非難し、私を始めとする交渉代表を...現在に続く日本の朝鮮植民地支配の正当化とアメリカ
戦後、アメリカが韓国や日本を「共産主義の蔓延を食い止めるための防波堤」にするという反共政策を進めたということは、孫栄健氏やブルース・カミングス氏がそう思ったり、考えたりしたということではなく、第一次史料が示す事実です。そして、現実にその政策が進められたことを、「韓日条約締結秘話」李東元著:崔雲祥監訳(PHP)が、はっきり示していると思います。李東元氏が、同書の「日本の読者の皆様へ」で褒めたたえ、感謝している日本人は、下記の抜粋文にあるように、東条戦時内閣の元閣僚、岸信介氏や賀屋興宣氏に代表されるように、「鬼畜米英」の戦争の指導的立場にあった人たちです。また、監訳者、崔雲祥氏は、「本書出版の意義」のなかの「アメリカの評価」で、”李長官は1966年国連総会出席中に、統一政策に関する意見の差異のため長官職を辞任...李東元著「韓日条約締結秘話」が明かす真実