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「なぜ日記はあれほど苦労するのだろうか」~小説はいくらでも書けるが日記がまったく書けない話②
孫1号のハーヴは小説ならいくらでも書けるのに、 日記だとまったく書けない、苦労している。 なぜ日記はあんなに大変なのか、 それを、どう克服すればいいのか、という話。(写真:フォトAC) 【なぜ日記はつまらなくなるのか】 昨日は私の孫の1号が小説執筆に夢中で、“小説”ならいくらでも長く書けるという話をしました。しかし実は話の重心はその後ろにあって、「(“小説”ならいくらでも書けるのに)日記はまったく書けない、苦労している」ということについて考えてみたかったのです。 ところで13年前に父が亡くなったあと、母は精神的にひと区切りがついたところで記憶を整理しようと、父の日記を初めて開いて見たようなので…
「秘策:今日は書くことがないので~について書きます」~小説はいくらでも書けるが日記がまったく書けない話③
日記の一番の難しいところは、何をどう書くか決める部分だ。 特別な日も声掛けを忘れず、平凡な日は観点を持たせる、 それでも書くことのない日のために、 「書くことのない日のための話題ストック」を用意しておく、という話。(写真:フォトAC) 【文章の調理法】 母は料理が苦手な人で、私は幼いころから「今夜、何が食べたい?」と繰り返し聞かれて困っていました。料理が苦手な人の子だから料理の名前も知らない、あれこれ作ってもらえないので食わず嫌いばかりで何が食べたいかと訊かれたらカレーとトンカツしか思いつかない。だからと言ってカレーとトンカツが交互に出てきても困ります。子どものころはそれでもスパゲティだの焼肉…
「文章はリズムが先、リズムに乗せて書く文章」~小説はいくらでも書けるが日記がまったく書けない話①
8歳の孫のハーヴは最近、小説執筆に夢中、 いくらでも長く書けるのだという。 しかも発想は自由、文末の処理は的確。 いったいどうして、そんなことができるようになったのだろうという話。(写真:フォトAC) 【孫1号が小説を書く】 『冬が始まったころ、イギリスの白山村では新年に向けて準備が始まっていた。ところが、ある二十歳の娘のいる家では、始まろうとさえしていなかった。 その家の主人は「ムッシュ・ムダ―」という。 決して悪い人ではない。なぜ始まっていないかというと・・・旅に出ていたというのだ。 今、ムダ―はベルリン諸島にいる。「ふぁ、旅ってものはいいな」と彼は言うのだが、旅と言っても今はシーズンオフ…