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「仕事のためには生きていない・安藤祐介」//化石化した役員対熱血リーダーのビジネス小説
仕事のためには生きてない (角川書店単行本) 作者:安藤 祐介 KADOKAWA Amazon あらすじ 職場も世の中も、捨てたもんじゃないって思いたい 『ミカゲ食品は「スマイルコンプライアンス」の精神で、信頼回復に努めてまいります』異物混入騒動への社長の発言が炎上した翌日、35歳の多治見勇吉は、〈スマイルコンプライアンス準備室〉に異動となる。実体不明の社長の言葉を形にしろというのだ。 社長に忖度する役員の無茶ブリ、会議のための会議、終わらぬ資料作り。趣味のバンド活動が最優先だった勇吉も、仕事漬けの毎日に。そんな中、バンド仲間が余命宣告を受ける。 「自分はどうして、こんなに働いているのだろう」…
【ビジネス書が苦手】新社会人が読むべき ストーリーでサクッと読める8冊
ビジネス書が少し苦手、読んでもなかなか頭に入らない。そんな方にオススメなのがストーリーで楽しめるビジネス書です。 今回は、そんなビジネス書とオススメの読み方も紹介しています。 ぜひ自分の成長のためにビジネス書を選んでみてください。
ひょっぽこ読書記録No.119 『波のうえの魔術師』石田衣良 文春文庫 ー抜粋8箇所
にほんブログ村 『波のうえの魔術師』 石田衣良 文春文庫 ・この狂った時代、 どんなに 逃げたって マーケットの影から 出ることは、 もう不可能なのだ。 市場の傘は 世界を覆っている。 庶民の振りも、 善良である振りも、 無知である振りも すぐに 通用しなくなるだろう。 市場は 参加者の性格など 問わない。 横並びの ありふれた人生なんて お伽話に 関心など 持たない。 「君は 私の若い頃に よく似ている。 そうやって 関係ないといって、 すべてを 切り捨てるところなんかは、 悪いが そっくりだ。 それに パチンコの勝ち負けを 毎日記録するような 臆病で 几帳面なところも」 「何故、 俺だった…
『学・経・年・不問』 城山三郎 著 ・野呂久作 「きまっている というのは、 おれの 相手となるべき 女性が 現に いま この地球上の どこかに まちがいなく 一人 実在している ということだよ。 30以上 年下の女を もらわぬ限りはね」 ・伊地岡勇が 「たいへんだ」 と言うなり 飛び出して行ったが、 いったい、 この世で たいへんなこととは 何だろう。 人生は 永い。 人間は 多い。 地球は 広い。 いろいろな事が 起こるのは 当然だ。 それを 一々 たいへんがっていては。 →明日 いきなり 56歳になれば、 少しは たいへんかも 知れないが。 ・「たいへんだ」 と言うことが わからない 野…
ひょっぽこ読書記録No.106 『亜玖夢博士の経済入門』橘玲 文芸春秋 ー抜粋11箇所
にほんブログ村 『亜玖夢博士の経済入門』 橘玲 文芸春秋 「借金は いくらかな?」 金属とガラス片を こすり合わせるような 不快さが 部屋に 充満した。 首回は その言葉に ぎょっとし、 「な、 なんで 知ってんだよ……」 と呟いた。 もちろん これは、 亜玖夢博士が 読心術を 駆使したわけではない。 単純な統計学の 問題なのである。 各種調査によれば、 日本人の悩みは 病気と金銭問題が 四割ずつ、 残りの二割が 人間関係となっている。 病気を苦にする人は、 高い確率で 風俗街よりも 病院を訪れるだろう。 恋愛相談は 十代の女性、 子育ての悩みは 三十代から四十代の母親が ほとんどで、 彼女た…
ひょっぽこ読書記録No.107 『学・経・年・不問』城山三郎 文春文庫 ー抜粋14箇所
にほんブログ村 『学・経・年・不問』 城山三郎 文春文庫 ・性格は 一見 対照的だが、 二人は 気が合った。 のろは のろ足なりに、 勇みは 勇み足なりに、 人生に 夢中になるところがある。 自分の人生だけを 見つめる。 自分のペースこそ、 人生の時間だと思う。 人一倍のんびり、 あるいは 人一倍性急で居て、 普通の人間以上に 自分たちをまともだと 考えている。 もちろん、 二人は 変人ではない。 少々 純粋 というだけの ことだ。 ・考えてみれば、 世の中の 人間は 程度の差こそあれ、 のろ足・勇み足の 二種に 大別されるのではないか。 お尻を叩かねば ならぬ人間と、 ブレーキをかけねば な…