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『哀詩 エヴァンジェリン』ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー 感想
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 十八世紀半ばの北米。英仏の植民地争奪戦により引き裂かれた恋人たちが、互いを探し求め、すれ違う悲しい運命を描いた物語詩。 十七世紀末よりイギリスとフランスによって引き起こされた英仏植民地戦争は、互いの重商主義がぶつかり合い、争いの規模を広げて十九世紀初頭にまで及び、第二次百年戦争とも呼ばれます。軍事に長けたウィリアム三世が財政革命を起こして軍需を整えると、オーストリアやプロイセンと同盟を結び植民地支配を拡大していきます。対するフランスはルイ十四世が絶対王政による厳しい徴税で財政を確保します。しかし、激しい植民地の奪い合いは戦争を長期化させ、両国…