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下記は、「APART-HEID南ア・アパルトヘイト共和国」(大月書店)の著者、吉田ルイ子氏が南アフリカを訪れた時の、衝撃的な体験を記したプロローグです。アパルトヘイトという人種隔離政策のただなかにあった南アフリカという国の、恐るべき日常と吉田氏の驚きや苛立ちが、ひしひしと伝わってきます。当時の南アフリカでは、16%を占める白人が、84%の非白人を支配し、黒人は14%の国土に分離されていたといいます。そして、公共施設も白人用と非白人用に区別され、人種の違う男女の結婚が禁止されるなど、日常生活のあらゆる部分に、徹底した差別が存在したのです。今では信じがたい、そうした差別政策は、1990年代はじめまで続いていました。当然のことながら、南アフリカでは、少数の白人による支配やアパルトヘイトに基づく差別に対して、ずっ...アパルトヘイト犯罪条約採択に反対した米・英