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このところエロチックな映画を取り上げるのが続いてたので、すっかり思い出した。 幼少の頃から映画のエロいシーンには釘付けになっていたことを。 そしてテレビの予告編にすらドキドキしたことを(笑)。 その映画のひとつがカリギュラだった。 今、熟年などの、それ
強い印象を残した映画として、自分的には金字塔のひとつだ。 日本でかつてテレビ放映されたのものだが、とても子供に見せられるようなものではなかった。 まるでポルノと言えるほどのまがまがしさ、その微妙なエロチックさ、描かれているサディズムに目を見張った。
ジョン・ウォーターズ監督によるグリースへのアンチテーゼと思われる映画。 あまり言われることではないと思うが間違いないと思っている。 グリースがリーゼントを固める油、ヘアスプレーは同じように髪をセットして固めるためのスプレーだ。 これは決して偶然ではない
オリビア・ニュートンジョンの全盛期と言ったらいいだろうか。 本作品ではセクシーで可憐、その両方の顔を見せてくれた。 清純派からワイルド系へイメチェンする劇中、その変身ぶりもまた素晴らしい。 当時のオリビアはカントリーからポップスへと転身した点で、今で言え
ヘミングウェイ原作。 独裁者フランコと戦う自由のための義勇兵。 ゲリラとなってジプシーと協力し、打倒のために戦う。 常にアメリカは自由のために戦ってきた。そういう積み重ねを今に伝えてきた映画のひとつだ。 まだ大戦中に製作された映画で、士気鼓舞の意味もあ
刹那的な男たちがひたすら選んだ道を突き進んでゆく。 相棒を得たこと、それが二人の男には一番の宝物だったのだ。 明るく軽く、気持ちのよい風のように、「なるようになるさ」と生きてゆく。そこには二人の死は描かれない。 無法者としての生き様は、常に自分を試そう
正しくは「映画」ではないが、今回、これは特別に挙げておきたいと思う。 いわずと知れたマイケルジャクソンの世紀の大ヒット曲。 そのプロモーションビデオである。 「スリラー」というマイケル・ジャクソンのアルバムの収録曲のミュージックビデオである。 当時、
「スリラー」というのはマイケル・ジャクソンのアルバム名でもある。 このアルバムには「今夜はビートイット」が収録されており、エディ・バンヘイレンがギタリストとして参加していた。 演奏はアドリブだったとされている。 デイブ・リー・ロスがソロ活動をしたこ
ゾンビ映画と言ったらいいのかクリーチャーものと言ったらいいのか。 ゾンビ映画とミックスしたような映画。 当初はちょっとしたウィットがあるぐらいのホラーとして製作されたはずだったが、日本公開時のCMはギャグ要素が強いものだった。 やがて連作となり完全にギャ
異性人が地球にやってくる。 それはまるで迷子のようだ。 子供とのささやかな交流。 子供たちの善意に溢れた感情。第三種接近遭遇のアフターストーリーであると言える。 この映画が封切りされた頃、この映画で議論したことがある。 それはなぜこの家には父
ナチの戦犯もの。 ナチの残党のファイルをめぐっての暗闘というストーリー。 この映画の頃はまだ実際にナチの残党というのがいた。 今、ドイツで活発化している連中にはそれが引き継がれているのだろうか。 どうにもそれは疑わしい。 ドイツ第三帝国の復興を願い、
古い世代の人ならこの映画名だけは忘れないことだろう。 美人なんて形容だけでは足りないかもしれない。 世紀を彩った美人女優だった。 神がかった美しさを誇ったファラフォーセットの映画。 なにしろ圧倒的な存在感があった。 この映画が、それだけで記憶されていた
ゾンビ映画の金字塔。 言わずと知れたこのジャンルを切り拓いた最初の映画である。 「ゾンビ」という名前はその後、急速に人口に膾炙してゆくが、当初は「歩く死者」、「死霊」、「死肉」、その呼称にも色んな試行錯誤がされた形跡がある。 また、なぜゾンビなのか、ゾ
やはり映画としては金字塔を打ち立てたひとつだと思う。 凶悪で稀有とも言える知的犯罪者が収監されている。 そこへ現行の連続殺人について捜査アドバイスを求めに捜査官が派遣される。 いわば最重要凶悪犯罪者へのインタビューである。 古い言い方だが、ここには「ア
タイムトラベルものの王道をゆく作り、誰もがついていける平易な物語展開。 言う事なしの娯楽大作だと思う。 こういう製作を辛抱強く出来るというのはひとつの才能だと思う。 クリエイターというのはどうしても自分を出してしまうもの。 設定やあちこちに自分の痕跡を
「超能力バトル」それがこの映画のテーマだ。 CGなしの特殊効果が前面に押し出され、それが金字塔であるだけに、つい過大評価してしまうものがある。 それはもっとも盛り上がるところを予告編で流したからだ。 だが、もう一度改めて見るとちょっとガッカリするかも知れ
レゲエの三巨頭の一人、ジミー・クリフが主演・音楽を務めた。 レゲエ界の巨人と言ったらこのジミー・クリフ、ピーター・トッシュ、そしてボブ・マーレイである。 この映画はレゲエ映画というジャンルという金字塔を打ち立てた。 ジャマイカ、その後のクールランニング
第一種接近遭遇、目撃。 第二種接近遭遇、物理的な接触・影響 そして第三種接近遭遇、異性人とのコンタクト。 ある意味で衝撃的なこの専門用語らしき言葉は、日本語だからこそ迫ってくる「勢い」というものがあった。 これを前面に持っていったことは配給会社の素晴
十点満点の女。 それがテン。 ビーチで見かけて一目ぼれする小男のダドリームーア。 彼はとてもキュートだ。ライザミネリと仲良し。戦友というところか。 ダスティン・ホフマンと違い、彼は馬鹿なところにまた別な魅力がある。 この映画では彼が理想の女を手に入れら
この映画のスティーブ・マックイーンがバイクにまたがって走るシーンは映画史の金字塔だ。 爽快で痛快、自由というものがそのバイクの疾走する先に、まるで形を持ってあるように描かれた。 「脱走モノ」というくくりを映画ジャンルにするのはあまり好ましいとは
ロバート・デニーロとメリル・ストリープ主演。 ニューヨークからの郊外への電車、それが妙に印象に残るラブストーリーだ。 切ない恋をズルいほど巧妙に描いた映画だ。 デニーロの演技もそんなキョドった、人を切なくさせるようなものだ。 今、第一線の役者で、似たよ
この映画をまだここに入れてなかったとは。 まさしく失態だ(笑)。 悪党側の話だが、ベートーベンの第五とともに金庫が開くシーンは何度見ても涙が出る。 巻き込まれ型の格闘アクション。 あまりに評判が良かったからか、クリスマス舞台が定番になりそうになった。
これまたひとつの映画史に残る金字塔を造った映画だった。 自由の女神像の発見は最高のラストだ。 まさに最高潮のままの絶望とともに終幕することになる。 SFものとしては奥行きがあり、壮大なものがあった。 観客はジリジリと迫ってくる絶望感、人間として追い詰めら
タイを舞台にした日本軍とイギリス人捕虜との橋建設をめぐる攻防の物語。 今から見れば「戦場のメリークリスマス」 などには、パクリ的なところが見受けられる。 しかし戦時下では敵との間に友情が芽生えることは事実だ。 人質になったものが誘拐犯との間に絆を感じるな
実際に起きた事件が題材となった。 ニクソン陣営によるウォーターゲート事件。ジャーナリズムが正義を果たした。 昔も今も繰り返される陰謀。 オバマはなぜ訴追されないのか、クリントンはなぜ資金の流れを追及されないのか。 この頃の方が、むしろアメリカは分裂して
ラウラ・アントネッリとアレクサンドロ・モモの「青い体験」に対抗して作られたものだ。 邦題はそれを意識して「青い体験」と「青い経験」となっている。 当時はイタリアなどではこうした筆降ろしものが隆盛を極めていたらしい。 とてもエロチックで刺激的だ。 こうい
ナチものというのはある時期、映画の定番になりつつあった。 今思えば、あまりにそのパターンが横溢してしまい、いったいナチの何が悪だったかもわからなくなったぐらいだった。 現在の中国強盗国家の台頭を考えれば、戦後のナチ狩りなど単にヒステりーではなかったと
「ノルマンディ上陸作戦」は第二次世界大戦にとっての関が原であり、ヒトラーのドイツ第三帝国を潰すきっかけとなった作戦だ。 戦争は多くの人々が命を賭けて国家と職務のために戦うものだ。 互いの側それぞれが知恵をめぐらし、見通しを立て、そして戦う。 訓練を重ね
映画出演のヒット、その後スター街道を登り詰めていったアランドロンは石原裕次郎を思わせる。 熟年になってからのアランドロンの風貌と比べてあまりに繊細で青年然としている本作のアランドロンを見ても、同じように歳をとっていった裕次郎の姿を思い出させる。 作品は
これを銃乱射パニックものと言ったら言い過ぎか。あまりこういう分野としては作品は作られなかったからだ。 今は絶対に作られない映画だろう。 もはや銃社会の問題を抱えるアメリカでは銃乱射シーンはあまりに生々しい。 しかしこの映画が封切りになった頃は、違う意味
突進していってバラバラになる。 それが青春さと、全米から喝采を浴びた実在の強盗カップルがいた。 破滅型の連中というのはいる。 ただしそこに言い訳がない連中というのはごく少数だ。 自らの意思で破滅しておきながら、後でウジウジと言い訳する。後悔し、里心が涌
チャイナタウン、暗黒街。 今は暴虐の限りを尽くしている本国中国政府というものがあって、中国人は世界でひどく浮いた存在だ。そしてとどめを刺したのが今回の新型コロナウィルスだ。 海外の中国人などが悪事に手を染めるヒマもないことだろう。 かつては共産化した中
フランスと言うは血塗られた歴史の国だ。 全体主義の臭いがあちこちにする。 ドゴール暗殺をモデルにしたフォーサイスの原作がヒットし、映画化された。 原作は緻密な取材と事実に基づき作り上げられたフィクションだったが、その小説を実際に多くのテロリスト犯が愛読
男の中の男、それがジョンウェインだ。 誰もが認める西部劇の英雄である。 だがこの映画は違う。この映画が、ジョンウェイン主演だと思っている人が多くて驚いたことがある。 主演はアランラッドという人だ。 芸能一家として一族は多くの人々がその名前をあちこちに刻
ダスティン・ホフマン主演。 これもある意味では映画史に残る金字塔だろうと思う。 役者を走らせるというのは映像としてとても新鮮だ。 追跡や逃亡とは違うもの、走ること自体へのフォーカスは記憶に強く残る。 そこを中心にナチの残党にからむ陰謀、残忍で執拗な追求
インドの父と呼ばれるマハトマ・ガンジー、その伝記的映画である。 彼はイギリスからの独立抵抗運動の象徴として、また平和主義のプロパガンダのアイコンとして今でも生き続けている人だ。 この人物の歴史は実は多彩なものだ。 それを克明に描写しようとすればとても一
黒い社会。 麻薬。 実際の事件をモチーフにした映画だ。 ルートを称して犯罪組織やひとつのまとまりを示すのは実務的な言い方だ。 ボリビア、メキシコ、コロンビア、香港。非合法なものは常に外からやってくる。マフィアのファミリーを追い続けることよりそのルートを
戦争映画でも史実をベースにして生まれた映画、史実を忠実になぞったもの、テーマは戦争であっても、完全な空想というものに分けられる。 ファンタジーとしての戦争映画というものだ。 これは何も戦争が怖い、戦うことから逃避したいから作られる娯楽ではない。 戦争と
この名前を覚えている人がどれだけいるだろうか。 正確には映画というよりテレビドラマだったのだが、デジタル化過渡期の時代を風のように駆け抜けた作品としてどうしても記憶に残っている。 映画で見たのではないかという印象さえある。 デジタルの波、コンピューティ
この映画がどんな映画だったか、覚えている人は少ないかも知れません。 ジャガーノートは「帳面」の「ノート」ではありません。 不吉なヒンドゥー今日の神様のひとりです。 船に爆弾が仕掛けられたことが告げられ、乗客の命と引き換えに身代金が要求されます。 この爆
長い長いストーリーだ。 果てしのないように思えるストーリーには結局、「人間誰しも独りぼっち希望が肝心だ、」そんな達観しか残らないような気がして、あまり記憶にも残っていない。 小説なら楽しく読め、日常に添い遂げるようにして物語は進んだろう。 本を読みなが
題名のアニマル・ハウスというのは本作の大学のクラブにつけられた通称だ。 「クラブ」というのは時には寄宿寮であったりもする。 単純に学生仲間、「グループ」としてもいい。 アメリカの大学というのは日本とは違っていて、とても厳しくて実務的だ。 即戦力を養成する
昭和の早い時代に「マカロニ・ウェスタン」という言葉が出来て、それは「イタリア系の西部劇」という意味なのだとされた。 イタリア人監督、イタリア系俳優。ともかくイタリアン・テイストが入っている西部劇の総称だ。 開拓時代のアメリカを描いた西部劇は早くからアメ
前回に紹介した「夕陽のガンマン」のさきがけとなった作品。 監督は同じで、イタリア人。セルジオ・レオーネという人物。 ゾンビ映画がジョージ・ロメロなら、マカロニ・ウェスタンはこの人という感じだろう。 主演をクリント・イーストウッドが勤めた最初の作品となった
少し世間的にはマイナーかも知れないが好きな映画。 アンソニー・パーキンスがヒッチコック・サイコの役柄の呪いから逃れようと、もがき続けた軌跡のひとつ。 彼はサイコの多くの続編にも出演し、自らとの戦いに挑んでいるようにさえ思えた。 しかしアンソニー・パーキ
男にとって戦いの場はどこにでもある。目標のために戦う。 そこで生じる緊張、様々なストレス、昂揚感。 そんな場面でつい軽口を叩こうとするのがアメリカ人だ。 ストレスからの解放ということだろうが、映画でなくとも彼らには日常的なことだ。 その子供っぽさは我々
ブルース・ウィリスはテレビ俳優だった。 「こちらブルームーン探偵社」というテレビドラマは日本でも放映され、よく覚えている。 あれがブルース・ウィリスの役者としてのキャリアのごく初期だったようだ。 たいして面白くもない「軽口ドラマ」で、探偵社の所長の女性と
この映画、原題は「ザ・フライ」、蝿だ。 漢字では間違いなく「蝿」でいいのだが、「ハエ男」としないとピンと来ないかもしれない。 そういう漢字によるニュアンスというものは確かにある。 日本語の語感としては「蝿」は生き物としてのニュアンスが強く、たかられる対
飛行機は落ちる。 これは誰でも考えることだ。 あの巨大な鉄の塊が空を飛ぶということが信じられない。 それにパイロット。 精神に異常をきたしたパイロットが乗客を道連れにした、なんて、実際にあったことだ。 こんな航空機への恐怖、そんなものを描く
ドクター・ストレンジラブ。 古い映画ファンなら、誰もがまずこの映画のタイトルよりもこの主人公の名前を覚えているだろう。 主演はあの「ピンクパンサー」主演のコメディアン、ピーターセラーズだった。 それは強烈なインパクトがあり、本作品の本質そのものを表して