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早朝、餌を買いに無人の釣具店へ寄る。顔認証でいつでも入店OKだが便利になったのか面倒くさくなったのか分からないままウスボンヤリ海へ。 この日はスフィンクスの浜である。
運河に行った。久しぶり そろそろ盛期できっといいのが掛かるかもしれない、キス天も食いたくなったし、と、相変わらず捕らぬキスの尻尾算用である。 それで糸も替えた。0.8から0.6、これからは砂浜での投げが中心になるので根掛かりの心配もなくなる。まあ、この日は運河、根ガカリも心配だけれど、新シーズンイン、気分も新たにブン投げたいのであった。
正月の投げ始めに真冬の運河だったらここしかいない由利徹筋でスカタンをくらっていた。ここがダメなら響灘にはキスはいないとあきらめかけたけれど、やっぱり往生際が悪くて、ひょっとしたら他の深い海にひっそり暮らしているのではないかと探してみることにした。
為すこともなく日が暮れ続けていくと、そのうちじっとしていられなくなって海に行く。 もともと落ち着きのないたちなのだけれど時代がまだ寛容なのでなんとか隅っこのジイちゃん一人くらいは野放しにしてくれている。有難いことだ。 それで久しぶりの運河。
懇意にしている電気屋にアンプの修理を頼んだ。ここはスピカ―からアンプまで自分の所で作っていて、近年の菌禍によるひきこもり需要でそこそこ高価なのが売れ出した。 それで修理とか部品の交換といった小さい仕事はなかなか引き受けてはくれないでいた。ところが前の修理の時一緒にその日獲れた魚、アジだったか、を持って行ってやったらたいそう喜んで、それで私に時間を割いてくれるようになったのである。
西の山陰がダメだったので次は東に行くことにした。 その前にまず真ん中の響灘に行ってみた。運河は素通りした。 釣り場までかなり歩くので覚悟して向かわなければならない。着いたところで気を込めて仕掛けをつなぐ。期待に満ちた楽しい時間である。
去年は、十月に油谷で楽しい釣りが出来ただけで九州の西の海は良くなかった。運河も良くなかった。 今年になって山陰が散々だったので振り子が戻るように西へ行った。巡り合わせでは西が良い番だ。なんの根拠もない判断だけれど。
夜更かししてゆっくり起きた朝は、遠くはあきらめて運河へでも行ってみるかということになる。 しかし、運河でもいいや、の投げ釣りも、なかなか面白いものがあって尽きない。
夜更かしして床についてあっという間に目が覚めて、咳をしても独り、こづきながらションベンタイム。三時半。 そうだ、今からなら四時の釣具屋開店に間に合う。 先日、「釣りバカ」さんから、山陰の儲け話!のコメントをいただいてちょっとやる気になっていた。もう準備もピシャッとしてあるし、行こうじゃあないか。 そそくさシン・クーラーに詰め込んで家を出た。途中にある小倉北の…
他の忘れ物があって忘れ物のままだった勝浦へ行く。 去年、いくらか釣れていたし亜麻色髪の思い出もあったので気分は弾んでいる。が、やっぱり忘れ物があって、竿立てがない。まあいいか。
朝早く目覚めた。ジイさんらしくこづきながらションベンタイム。クーラーが切れて暑い、追い寝もならず、モソモソ起き出して手に触れた竿から釣り支度を始める。するとウスボンヤリの頭に光が差し始める。 悪に倒れたジェームスボンドが拳銃を握らされた途端、目覚めて立ち上がる、あれと同じだ。本では「本能にまで高められている」とあったけれど、竿を握った途端走り出すジイさんもきっと同じレベルにいるのだ、と思いたい…