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ウスボンヤリ庭の彼岸花をみていたらふと浅川マキを思い出したので口ずさんでみた。 昔のことは忘れたよ、山女魚のことも忘れたよ、 夏の光が溶けてった、山女魚の瞼も乾いたろ。 あ・れ・だ・け、フライに執心して日常を踏み外しかけていたのに、禁漁になるやいなやイソイソ海へ走って今度は海で狂いだす。 それでまたもや運河。赤く輝いて引き締まった朝がそろそろ潤んでほのぼの解けかけた頃に着く。
日本中がGWで沸き立っているので古希ジイも人波の坩堝の中で沸騰してみたいと海へ行った。もちのろん、ブン投げに行くのである。 目指すは山陰の砂浜、毎年この頃からシロギスがウジャウジャ押し寄せてもう魚だらけというありさまで、ウホウホ、の予定だったけれどどっこも人もいなければ魚もいない。
夜明け、ションベンタイムで目を覚ます。皿倉山を見上げると頂が明るい、それでタッタッと準備して家を出た。この速攻が投げ釣りのいいところだけれどさてどこに行こうか、いつも頭が置き去りにされる。 考えアグネスラム、この日はプチ遠出して三里松原に行くことにした。久しぶり大海原でブン投げてみたかったからだ。一番近い岩屋の浜もあるけれどもう海水浴がいて危ない、投げそこなったオモリが頭にめり込んだりしたら痛か…
響灘のつらい投げ釣りのことを忘れかけていたら風の噂が届いて来た。 ついこの前、運河でキスを掛けた年金仲間がいて20センチくらいのが何匹か来たらしい。 フライを巻くのにも飽いていたのでちょっと行ってみることにした。
今年最大の寒波で九州にも雪が降りサブイ日が続いていたがこの日は晴れ。 馴染みの運河にはたぶんこの時期は豆しかいない、それで外海の響灘に決めたのだった。
為すこともなく日が暮れ続けていくと、そのうちじっとしていられなくなって海に行く。 もともと落ち着きのないたちなのだけれど時代がまだ寛容なのでなんとか隅っこのジイちゃん一人くらいは野放しにしてくれている。有難いことだ。 それで久しぶりの運河。
懇意にしている電気屋にアンプの修理を頼んだ。ここはスピカ―からアンプまで自分の所で作っていて、近年の菌禍によるひきこもり需要でそこそこ高価なのが売れ出した。 それで修理とか部品の交換といった小さい仕事はなかなか引き受けてはくれないでいた。ところが前の修理の時一緒にその日獲れた魚、アジだったか、を持って行ってやったらたいそう喜んで、それで私に時間を割いてくれるようになったのである。
九州は北西の風が吹き始めるといよいよ秋寂びはじめる。それが冷たくてちょっと腰にひびきだす。養生に少し歩くことにして運河の遊歩道に行ってみた。もちろん投げ竿を携えてである。
夜更かししてゆっくり起きた朝は、遠くはあきらめて運河へでも行ってみるかということになる。 しかし、運河でもいいや、の投げ釣りも、なかなか面白いものがあって尽きない。
ヒンナムノーやナンマドルに渓は蹂躙されてしまってしばらくは回復しようがない。 川が荒れりゃあ海、なのでまた近場の運河にちょいと投げに行った。チョイ投げではない、道具立てもいつもどおりに頑張っている。 結論から言ってしまうと、ヒン君の後の運河ではピンの二連、ナン君の後は豆一尾の他なんにもないのだった。 強風に海が底から揺れて魚が潮に酔っぱらい、覚めきれないまま何でも食ってくるのではないか、と思っ…
夜更かしして床についてあっという間に目が覚めて、咳をしても独り、こづきながらションベンタイム。三時半。 そうだ、今からなら四時の釣具屋開店に間に合う。 先日、「釣りバカ」さんから、山陰の儲け話!のコメントをいただいてちょっとやる気になっていた。もう準備もピシャッとしてあるし、行こうじゃあないか。 そそくさシン・クーラーに詰め込んで家を出た。途中にある小倉北の…
夜明け前に目が覚める。午前4時、ちょうど釣具屋が店を開ける時間である。 いつ海に行きたくなってもいいように新しく買ったクーラーにサイドボックスを取り付けて準備している。 新しい竿に魚を掛けさせて入魂式というのがあるけれど、クーラーにもやってやろうじゃあないか、それなら狙いはしばらく疎遠になっている夏キスだ。GО! 朝っぱらから、かーるく弾んでイソイソしているうちにもうクーラーの投入口からバンバン…
朝早く目覚めた。ジイさんらしくこづきながらションベンタイム。クーラーが切れて暑い、追い寝もならず、モソモソ起き出して手に触れた竿から釣り支度を始める。するとウスボンヤリの頭に光が差し始める。 悪に倒れたジェームスボンドが拳銃を握らされた途端、目覚めて立ち上がる、あれと同じだ。本では「本能にまで高められている」とあったけれど、竿を握った途端走り出すジイさんもきっと同じレベルにいるのだ、と思いたい…
ここ二三日、梅雨らしい気配があって狙っていた川ではフライが出来なくなってしまった。 川が荒れりゃあ海、それで投げ竿を抱いて海に走る。だが仕方なく海、という気持ちは全く無い、森と渓に閉じ込められていたので海になんもかんも抛り投げてみたくなっていた。 去年の今頃ちょっと良かったずっと西の浜で投げてみたかったが西風が強い。それで風裏の壇ノ浦に行った。鯨が見下ろす浜辺である。
岩屋。 この季節、誰もいない、たぶん魚もいないのだろう。前回もそうだった。 無駄に始まって徒労に終わりそうだけれど、不思議と釣りだけは無駄を思いっ切り充実させてみたくなるのである。
ゆっくり起きて空をみたら皿倉には風が無い。強風の予報だったが午前は穏やか、パッと起きて運河へ走る。 投げはこの機動力がいい。それに20グラム、260円のエサで一日遊ぶことが出来る。 でも運河を目の前にして気が変わり、少し大きいのを狙って響灘で投げてみたくなった。