メインカテゴリーを選択しなおす
この木工所は朝九時の始業から十二時までは休憩なし。トイレは適当に行く。ベルトコンベアはないので緊急では抜けるのは自由のようだ。元々そんな規模ではない。五十分程の昼休みの後午後三時には十分程の休憩があり、以後は五時まで作業を続ける。仕事が切れた時はさっさと帰る。なるべく払いを少なくするようになっていた。タイムカードなんかなくて、無造作に吊るされた台紙に自分で作業時間を記入するようになっていた。仕事が切れていたら無理して出なくて良い。かなりラフな面もあって、その方が幸平には気楽だった。 何か手伝いましょうかで始まった作業も、本当のお手伝いの感じでひとつの作業に関してはすぐに慣れてしまって次を教えて…