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西村寿行の作品には、難しい漢語が多出しますが、この「蒼茫 (そうぼう) 」もその一例です。本作は以前 (多分 1977年頃) 読んだ「滅びの笛」の事だと、私は長らく思い込んでいました。題名も全く異なる2作なのに、何故か思い違いをしていたんですね。両作とも、大挙し
西村望 (にしむらぼう) の時代小説「逃げた以蔵」(祥伝社文庫) を読みました。この西村望 (1926年生) って作家は、あの西村寿行(1930年生) の実兄なんですね。私は、今回初めて知りました。それにしても、あの様な異常なテンションでオモロイ小説を書きまくる兄弟が育
いやぁ~、やっぱり面白いわ。寿行(じゅこう)先生の本は。久々に西村寿行の作品を読みました。今回、読んだのは「鯱シリーズ」の1作目「赤い鯱(シャチ)」です。1977年10月13日号から翌年6月29日号にかけて「週刊現代」に連載されていたものです。1980年4月に帰国
【読書記録】西村寿行 「碧い鯱」 1980年代初頭に炭酸ガス濃度上昇への警鐘を鳴らした ハードアクション巨編
こんにちは、暖淡堂です。 今年の夏は、昔から好きだった作家の本を読み返していました。 その中の、西村寿行さんの本を紹介します。 鯱シリーズの四作目「碧あおい鯱」です。 鯱のシリーズのメインキャラクターは仙石文蔵、天星清八、関根十郎、十樹吾一の四人。 それぞれに超人的な能力を持っているのですが、また軽妙な生き方もできます。 仙石文蔵と十樹吾一の掛け合いは、笑えます。 ストーリーの中心は、環境破壊。 アマゾンなどの熱帯林の伐採で炭酸ガス吸収量が減り、酸素濃度の低下、気温の上昇などが起こっている。 それを少しでも抑制しようと行動を起こした科学者が、KGB(1980年代ですので)とCIAの謀略戦に巻き…
私の自宅から車で20分ほど走ったところが、作家水上勉(1919-2004)の生誕地です。もう生家はないけれど、水上勉みずからが建てた、立派な施設があります。 …