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「自閉症の娘との 四十年の記録」 河出書房新社 クララ・パーク Exiting Nirvana(涅槃からの脱出) 自閉症関係の書籍はほとんどが原題の方が本質を表し、その一方邦題はあざといのが多いのですが、 この本の原題はサンスクリット語を使っているので、かえって分かりにくくしてしまっています。 恐らく自閉症のエリーが子供の頃は、外部からの働きかけに全く左右されず、唯我独尊と言うか、 まるで「無我の境地」にでもいるように感じられたのが、少しずつ意志の疎通が出来る様になり、 エリーの方から「Nirvana」(涅槃)の世界から出て来てくれた時の喜びを表した題名なのでしょう。 話は変わって、この本のエリーの写真を見ればすぐ分かるシッタカ情報をひとつ。 日本の、..
「自閉症児 エリーの 記録」 河出書房新社 クララ・パーク THE SIEGE-- The First Eight Years of an Autistic Child by Clara Claiborne Park ローナ・ウイングが書籍の中で推薦した本。 しかし、初版本は日本中版元や取次店を探しても無かったのですっかり諦めていました。 忘れかけていたある日、ふと見ると書棚に気になる本が。 大森の大型書店のマニアックな売り場に、装丁も新たなエリーの本が1冊だけ置いてありました。 その偶然とも言える出会いで手に入れたのがこの本です。 学..
「ひとりぼっちのエリー」 河出書房新社 -ある自閉症児の記録- クララ・パーク THE SIEGE-- The First Eight Years of an Autistic Child by Clara Claiborne Park この本は、ローナ・ウイングが「おとなし過ぎる子供の親」へ 勧めている本です。 この表紙の本は初版本で、今では装丁が変わり新しくなっています。 しかし、裏書きには 「自閉症」という言葉は、はやりすぎた。 と書かれているように、 いつの時代も、マスコミに新たな知識としての単語が紹介されると、 実際に自閉症の子供にふれ合った事さえ無い人間が、 知ったかぶりの..
2004年7月8日 東京都障害者通所活動施設職員研究会 第2回研修会 講演 口演録1 2010/08/12訂正 この話は、都通研口演会で話した事です。ブログでも公開したのですが、 再三のブログ強制削除の対象になった文章です。 この文章はスラップ訴訟の訴因にも取り上げられた文章ですが、改めて読んで見ると、 私達のレベルの自閉症つまりアスペルガー症候群の特徴がギッシリ、濃密に詰まっているので 調停内容に従い内容を訂正し、さらに分かり易く解説する事にします。 本当に極少数のアスペルガー症候群の子供に接し、何か不思議な感覚を確かめたくてこのサイトに 辿り着いたさらに少数の教育者に向けて書きます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 皆さん..
学校の怪談 その呂久 ランゴリアーズ 英語学校にミス・ミラーというそれは厳しいアメリカ人の教師がいた。 日本の学生は怠け者、が口癖だったが、男子学生には比較的甘かった。 私は二年生のとき彼女の選択クラスを取った。 週一回わずか20人足らずのにんきのない講座で、 机をコの字に並べ替え、あらかじめ決めてあったトピックスを話し合う。 ミス・ミラーはコの字の切れめに座っていて、気が向けは、ハウバウチュウ? と生徒ににこやかに質問する。 といった気楽な授業だった。 ハウバウチュウ? ある時指名されたので私が答え始めると、ミス・ミラーのにこやかだった表情がみるみるゆがみ、 それは恐ろしい表情になった。 フンッと鼻息と共に立ち上がると、コの字を突っ切り、私の前に来てこう言った。 「どうして私が`ミス・スズキ’に質問すると、いつも`あなた’が答えるんですか!」 も..