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『絞首台の謎』を楽しむために、(その1)では首を切り裂かれた運転手の死体が操るリムジンが、霧がかかったロンドンの目抜き通りを疾走するシーンをgoogleマップと照らし合わせて再現してみせた。次はCarr Graphic Vol.1で指摘されている「ブリムストーン・クラブって何階建てでしょう?」という森咲郭公鳥さんの問いかけ(P.24)について、僕なりに考えてみようと思う。 何故、こんな事が問題になるかというと創元推理文…
ディクスン・カーの長篇デビュー作にしてアンリ・バンコランシリーズ第一作の『夜歩く』は新訳・旧訳あわせて何度も読んでるし、あまりに有名な密室トリックは忘れようもない。だが、第二作の『絞首台の謎』ときたら、そもそも読んでいた事すら忘れていたくらいだからどんな内容だったかも思い出せなかった、という話は書評で書いた。メインとなるトリックの「古さ」が論われ、作品自体の評価もカー・マニアの間でも低いらしい…