メインカテゴリーを選択しなおす
この、コロナ禍と戦争の煽りを受けて、この国は、20年以上続く景気低迷のまま、物価上昇といういわゆるスタグフレーションという現象が起きている状況下では、高価な買い物である住まい創りはまさに三重苦の様相と言っても良いかもしれません。収入は一向
建設単価の急激な高騰も、みなさんの目に、衝撃的に見えていることに違いないと思います。ただ、業界を40年近く俯瞰してきた私に言わせれば、少しだけ視点が違います。色々と便乗値上げも起きていて、坪単価も爆上がりしているという印象は間違ってはいな
住まいの高性能化の概念が普及し始めて、それまで結構マイノリティーとして扱われてきた分野が、いきなりマジョリティー側にシフトしたことはこの国にとっても、みなさんにとっても喜ばしてものだと思います。ただ、注意深く見ていかなければならないのは、
「高性能」というギリギリ性能というようなものが、もしかしたら出てきそうな気配なので、自分なりに今の状況を語ってみました。おそらくは、これからは本来の目的で、より高性能を求めていく方向が基軸であることは間違いないとは思いますが、裏腹に、時に
コロナや戦争というネガティブな出来事によって、世界は一変して目まぐるしく蠢いている感があります。これからの時代をどのように生き抜いていくかということが、日々の日常の中でもリアルに問われていて、今私たちはそのうねりの中で、準備しているとかし
近頃の住宅業界は、「まさに今、高性能住宅ブーム」というイメージを醸し出していなくもないのですが、現実的にはこれまでの住まいづくりがあまりにもその部分に頓着せずに、建てては壊しのスクラップアンドビルドを繰り返してきていて、少しばかり反省して
どうしたら、幸せに…などというテーマでは、脈絡なく永遠にかけてしまいそうですね。住まいは、そのためのみなさんを大きくサポートする大きな要素であることは間違い無いと思います。その中で、私たちができることは、住まい手が描かれたす
最近の高性能住宅ブームは、一般の方達の住まいに対する認識が大きく変化してきたことによりもたらされている思ったりします。きっと、コロナ禍などでライフスタイルも変わり、在宅時間が大幅に伸びて、住まいに期待する「もの」「こと」も、それまでより大
非力な私が、七転八倒して捻り出す住まいには、曲がった階段があったり、なんとなく室名のつかない場所があったり、なかなか一般の方にはよくわからない部分があったりします。長年の仕事の中には「ちょっと変わった」部分がたくさん散りばめられています。
大手メーカーやビルダーさんたちのように、ある程度汎用性を持たせて万人受けする住まいを創るということを、一切気遣わなくて良いのが私の立場で、私にはそこに暮らす住まい手が依頼者として見えているものですから、ただひたすらにその住まい手に寄り添い
住まいは「個」のためであると思います。確認申請でも「個人用専用住宅」というカテゴリーで申請することがほとんどです。その住まいをなぜ省エネ仕様にするかといえば、公の立場からすれば、地球温暖化などに見る気候変動から脱却し、持続可能な社会を構築
昨日は、福岡市内から南にクネクネと峠を越え、佐賀まで出張でした。立春を過ぎてから、確実に山々の色味も少し活気付き、冬から春への移り変わりを感じられる景色となってきました。道々の自然が何とも癒される1時間余りのドライブですが、抜けるような青
私はこれからは「個」がもっと活発に自らの意思で動き、あるいは目配せできるほどよさの気持ちの合うコミュニティーの構築から、それがアメーバ上に拡大していく、いわゆるこれまでの中央政府からトップダウン的に物事が動く社会からの真逆の大変化が起こる
例えば住まいの省エネ化の動きは、ようやく国を挙げてと言い出しましたが、何年も前に先陣を切ったのは一部の地方行政でした。中央政府は一番及び腰だったということは言えると思います。その地方行政の前はと言えば、何十年も前からマイノリティーと言われ
かつては東京に少しでも近い都心部に暮らすとか、地方でも大きな利便の良い大都市にやはり魅力が集中している感は否めませんでしたが、最近はそうとも言えない部分に遭遇する場面も増えてきています。過疎のエリアに若者たちがIターンという形で住みつき、
全くもって心は踊らない設計事務所のbrotherA3優秀プリンターが受験勉強に毎日活躍中
設計事務所も受験も brotherA3プリンター一択の話 g3です。 ひとり設計事務所を営みます。 今日はA3プリンターの話です。 設計事務所のA3プリンターはこちら⤵ MFC-J6583CDW g3archi.com 2年弱使ってきました。 デザインは・・・ですが 全く問題はありません。 しかし かっこよくないため 心は踊りません。 全く問題はありません。 むしろバランスがよく 最適解だったと感じています。 どんな点がかといいますと ・本体安価 ・プリントコスト安価(純正インク) ・大きなトラブルなし ・メンテナンスがわかりやすい ・プリント品質は普通 ・自動原稿送り機能つき 設計事務所に選…
いわゆる、何事も上から降りてくる流れには、一定のバイアスがかかっていることが否めません。それを個人で判断することも複雑な社会ではなかなか難しいものがあります。例えば、省エネとか環境保全という分野においても、国を挙げて何かに取り組むというこ
節分、立春とすぎていよいよ2023年も本格的指導という感があります。いよいよ春めいてくるのかなぁと縮こまっていた身体を伸ばして、活動的に動き出すのかもしれませんね。世界情勢は決して浮かれていられる状態ではなく、どんどんきな臭い方向へ引き摺
さて、世界情勢を俯瞰してみても冷戦時代を彷彿とするような暗雲も垂れ込めた状況で、内需もいよいよ伸び悩むとなれば、これまでのように楽観的に35年ものローンを組んで満額融資で住まい創りをする機会もそうそう容易くはない時代に突入していくのではな
賃金もほとんどの方がさして上がる気配もなく、景気が悪いにも関わらず地価は下がらない、建設単価も高騰していて、その上住宅ローンの金利は上昇していく傾向と、住まいづくりには最も厳しい状況が見え隠れしますが、ふと視点を変えれば、悲劇的な状況も別
カスタムオーダーの住まいの場合、住み継ぎというか世代交代になった時に、どうなるかというお話になることがあります。ともすると、住まい創りの初手から、「万一売却の時を考えて、汎用性を」などという言葉が出たりすることもなくはないのです。ただ、私
こういう時代で一番怖いのが、様々な他の経済行為の中にもあるように、内容量が気が付かないうちに減っていたり、どうかすると内容そのものが劣化してしまったりすることです。ばたーふうのマーガリンだったり、お醤油、みりんも「風」の化学調味料だったり
住宅ローンの代名詞ともなっている支援機構のフラット35が金利の引き上げを報じていました。じわじわと、これから高金利の時代がやってくるのかと思います。住宅産業界からすれば、コロナ以降、物価の高騰や戦争による世界の物流の停滞で、コストが上がる
髭の仕事は、考えることだというタイトルをつけました。ただ、それは住まい手自身が考えなければならない部分を代行して考えるというよりは、ともに考え、より良くなるための伴奏者のような役割においての「考える」であって、「お任せくださいあなたは何も
全てにおいて、効率とコスパが最優先という時代にあって、タダでプランしてくれるところがあって、考えなくてもあなたの理想の暮らしはこんな感じでしょうと親切丁寧に提案してくれて(それが本当にそうかは別として) という道筋がある時代に、「髭の仕事
時として、お打ち合わせの中で、私はお客様のご要望と一見、真逆のご提案をすることもありますし(もちろんその時はしっかりと理由についてはお話しいたします)やりとりの中で、必ずしもすべてご要望を形にするだけの作業に終始するわけでもありません。例
考えることが仕事だと言いました。より深く考えれば考えるほど、住まい手のライフスタイルに寄り添うわけですから、暮らし始めてからのフィット感が違います。何十年もこんになお仕事をさせて頂いていると、本当に人の暮らしは千差万別、起居動作の一々から
気がつけば、開所以来35年もこんなことをしています。その大半が人様の住まい創りであり、実際に作る大工さんではなくて、住まい手とともに、どんな住まいにするかを一緒に「考える」ことが私たちの生業ということになります。この、考えるということが実
理想的な床・壁・天井の性能になれば、状況的には大きく変わってきます。つまり外気の温度やほう射の影響を受けずに、室内空気温度にちゃんとついてくる状況が実現してきますので、快適な温度を感じることが容易になってきます。個人の感覚の差がありますか
このブログでも採算ご紹介していますが、この室温と実際に感じる体感温度とのギャップは、まさに床・壁・天井の面温度と湿度と空気の動き(かぜ)の要素から決まってくるので、現実的には外皮性能が悪いと、この内面の温度が適正な室温についてくることがで
空気の温度を上昇させるということはルームエアコンに象徴されますが、現在の技術では比較的容易にできることとなりました。強力なパワーで空気の温度を整えることはできるのですが、その割にはみなさん暑い寒いで一喜一憂していますよね。この温められた空
暖房を力任せにすれば、どんな空間でもT シャツ短パンの常夏にすることは技術的には可能です。ただ、それでは化石燃料を莫大に使うので、オイルショックの頃から断熱が国内でも北海道から普及し始めました。少しでも消費エネルギーを減らすためです。私の
暦は大寒を迎え、気象予報は福岡でも明日あたりから雪の警報が出ています。一年を通して、最も寒い季節が通り抜けようとしています。みなさん暖かく過ごしてくださいと何気に使っているのですが、私たちが住まいづくりにおいてやろうとしている到達点は、実
少し乱暴ですが、ごく理想的なお話をすれば、性能のことなど一般の方には関係なく、プロに任せておけば安心で、もっと暮らしの微に入り細に入りの夢を住まい手は集中して考えていられる環境が整うほうが、フィット感のある良い住まいが増えるのではないかな
さて、私は住まいについて、よく「単なる箱ではないんです」という言い方をします。外皮がとても優れている単なる箱であれば、それで良いのかという問題はあると思いますし、これから高性能化が進んでいき、普及した後に出てくるものかもしれません。過度に
今でも、20年以上前の私の仕事を見てくださって、そもそもあまり宣伝などしない無精な体制で仕事をしている私をわざわざ訪ねてくださって、あなたに住まいを創ってほしいと言ってくださる方がおられるということは、すなわち現時点での性能差だけを論じて
住まいというものは、連綿とつづく住まい手ご家族の「暮らし」の舞台装置であり、住まい手にとっては生涯の大半の時を送る場所になります。それだけ住まい手の暮らしに与える影響は大きく、トイレもお風呂も隅々まで夏も冬も一定の温度で満たされているなど
先日のガイアの夜明けは、寒い冬に向けての断熱特集、弊社も所属する一般社団法人パッシブハウスジャパン森みわ代表の密着取材などもあって、まさに「時は来た!」という思いで観させていただきました。そしてそれに追随するように、NHKのクローズアップ
高2娘から子ども部屋なし苦情再三の話 g3です。 ひとり設計事務所を営みます。 建築家、難波和彦さんがつくる 「箱の家」をご存じでしょうか。 www.kai-workshop.com 箱の家は基本 一室空間住宅です。 機能を個室化しない住宅。 著書「進化するハコ」で 一室空間住宅について ⤵ 家族が共有する住まい方の ルールが必要不可欠で そのルールとは空間を分節する 「見えない壁」である このように語っています。 そこで快適に生活するには それなりのルールが必要で そのルールを思考錯誤の上 生活条件が変わる度に 相談しながら住まう これが大切です。 一室空間住居を メリットデメリットで 語ら…
緊急開催で恐縮ですが、来たる1月21日(土曜日)かねてより完成に向けて工事を進めておりました福岡市西区のK邸が完成いたしますので1日限りで恐縮ですが完成見学会を催しますのでご案内いたします。時節柄、当日は完全予約制として、人数を制限しになが
では、欧州にあるような感覚はこの国においては全くの新機軸といえばそういうわけではなくて、本来この国にも十分にあったものだと思います。「もったいない」という言葉はマータイさんのおかげで世界に広がりましたし、侘び寂びの美的感覚もこの国の長い歴
ものの価値を測るときに、本当は時間軸を肯定的に取り入れると、また違った見方ができるとよく思います。近年のこの国の価値観はあまりにも結果のみが優先で、プロセスを軽んじるきらいがあります。一棟の住まいが出来上がるまでには、様々な人が一つ一つ作
戦後の大量生産、大量消費の文化は、まさに真新しくツルピカのものが良いとされてきた時代です。それがどんなに早々に朽ち果て色褪せても、すぐ代替品と取り替えれば良いということですから、それが消費だということですから、消費が容易にできるということ
例えば、ドイツの方達が、住まいの外壁に、無塗装のままの針葉樹の板を使って、建築当初はその白木の美しさを愉しみ、まただんだんグレーになっていくその劣化の色の変化を愉しんで暮らすというお話を伺い、現地でもそういうものもたくさん見てきましたが、
近頃は、支障があるからか露骨に「メンテナンスフリー」という言葉をあまり見なくなりました。住宅産業界で、結構当たり前に当然の如く一頃よく使われていました。要するに、劣化なんて未来永劫しないから、メンテナンスはありませんということなのです。お
帰巣本能のままに、我が家と言われる空間に立ち戻った時に、心から安心して心身を休め、英気を養い次への活力を再生してくれるような、住まい手の味方のような住まいができたらいいなと思います。そのためには一にも二にもフィット感だと私などは思います。
例えば、暑い寒いは住まいの外皮性能で決定づけられていきますから、昨今大ブームの高性能住宅の流れに沿って、住まい手がYouTubeなどを見尽くして性能値の小数点以下の数値に一喜一憂するという傾向は、総じて悪いとは思いません。ただ、ここで肝に
何よりも自分の居場所だと意識できて、色も素材も形も、そういう意味で住まい手に寄り添い、肉薄している住まいというものは、きっと安心だろうなと思ったりします。ヒアリングの中から、それを少しでも導き出していこうとするのが、私たちの仕事だというこ
住まいの呼称にも、いろいろなものがあって、「家」だったり「住居」「住宅」だったり、さまざまで、微妙に違ったニュアンスが醸し出されるから不思議です。「住処(すみか)」とか「寝ぐら」などという言葉だと、より住まい手の息づかいまでも感じられるよ
狭小や異形な土地も、企画住宅は納まらなくても、私たちは時間がかかってもゼロから組み上げていくので、むしろそれを個性だと良い方に考えて捉えて計画を進めていくことができます。逆に言えば、少しでも理想の住まいに暮らしたいと思う反面、あまりにも何