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(本話の分量は、文庫本換算2P程です。)俺(米津秀行・27歳)は、小説家を目指しながら家庭教師で生計を立てている。小説を書く時間をたくさん欲しいものの、家庭教師の時間を削ったなら生計を立てられない。小説で貯金を作れると信じて生きてきたし、貧乏もまた一興と思っていた。でも、それは20代前半のことだ。20代後半の今、貯金がないことがひどくコンプレックスに思いはじめた。と言っても、家庭教師を生涯の生業と考えていない...
4-4誇れ!|何度もあたるスクラッチ【笑える?怖い話・短編】
(他ページは4-1|4-2|4-3|4-4)良い運に導かれて何かを成したような気分だ。俺はそのあたりスクラッチを持って売り場に。そして、1000円を得た。もう、新たにスクラッチは購入しなかった。その1000円で、お隣のデパートにて普段よりも高めの地ビールを購入して帰宅。夕食。俺は、そのビールと惣菜をテーブルに並べる。プシュッといわせて、一口つける。苦味と甘味に高級感を感じる(料理に詳しくは無いけど)。あたりが続いたことを...
4-3あたるあたる…|何度もあたるスクラッチ【笑える?怖い話・短編】
(他ページは4-1|4-2|4-3|4-4)あたりスクラッチと200円を交換するが、すぐにその200円でスクラッチ1枚を購入。トイレへ。同じように、個室に籠って削る。同じ絵柄が見事に3つ出てきた。また200円のあたりである。ただし、これでは先程と同じ。俺はまた、先ほどの宝くじ売り場に走った。またあたりスクラッチと200円とを交換して、すぐにその200円でスクラッチ1枚を購入。またトイレに。同じように個室に籠って、削った。また200...
4-2頼るはくじ|何度もあたるスクラッチ【笑える?怖い話・短編】
(他ページは4-1|4-2|4-3|4-4)20万円以上が当たったら…憧れの貯金生活だ。期待しつつ、スクラッチを3枚購入した(さまざま有る宝くじだがスクラッチを購入した理由はその場であたりはずれの知れるため)。販売員さんの前で削ると、あたりでもはずれでもリアクションを意識してしまうので、落ち着かない。トイレで削ろうと、俺は移動。トイレにて。偶然にも個室二つ空いていることを喜びながら入って、鍵を閉める。そして、スクラッ...
(本話の分量は、文庫本換算2P程です。)俺(米津秀行・27歳)は、小説家を目指しながら家庭教師で生計を立てている。小説を書く時間をたくさん欲しいものの、家庭教師の時間を削ったなら生計を立てられない。小説で貯金を作れると信じて生きてきたし、貧乏もまた一興と思っていた。でも、それは20代前半のことだ。20代後半の今、貯金がないことがひどくコンプレックスに思いはじめた。と言っても、家庭教師を生涯の生業と考えていない...
(本話の分量は、文庫本換算1P程です。)眠い!頭がグルグルする!でも、じんわりと暖かくて心地よい。金曜日の終電後、俺は駅前ロータリーでタクシー待ちの行列に並んでいた。立っていられることすら不思議であって、おそらく、意思でコントロールできないさまざま物理的要素が絶妙に絡み合って、横になるのこそ相応しい現在の身体状況でありながら、立っているのだろう。それにしても…。俺は、じんわりと暖かくて心地良い身体を、...
(本話の分量は、文庫本換算2P程です。)コンサルタント会社を経営するDさん。会社も軌道に乗ってきた現在、自宅として、東京都内にマンションを購入した。東京湾の入り江のような箇所の畔に位置するマンションの33階。ベランダからの眺めは、視界手前には東京湾、視界奥には向こう岸に林立する高層ビル群。夕方はビル群に沈む夕日が綺麗だし、夜は煌めくビル灯りが綺麗だ。自身の部屋に満足しているDさんだったが、或る日に、奇妙な...
4-4同マンション住民の証言|未確認生物を目撃?東京【体験談】
(他ページへは4-1|4-2|4-3|4-4)Dさんは、その後も時々、透明の玉が浮遊しているのを目撃した。それから、Dさんは、エレベーターや玄関ホール等でマンション住民に会った時には、「シャボン玉のようなものが飛んでいないか」と尋ねるようになった。十人くらいに尋ねた辺りから、一つの傾向に気づいた。高層階ほど目撃例が多いこと、20台後半の階を下回ると目撃例が無いことだ。違うマンションでの目撃例はどうなんだろう?Dさん...
(他ページへは4-1|4-2|4-3|4-4)不気味だとは思いつつ、好奇心も有った。近くで透明の玉を見ようと、ベランダ窓を開けて、進み出た。脚を踏み出したその時、透明の玉はDさんを察知したように、さっと宙へ舞い上がる。Dさんは、透明の玉が舞い上がる瞬間に一瞬しぼんだのを見たため、ジェットのような要領で飛び立ったのかもしれないと分析した。Dさんは、警戒心よりも好奇心が勝り出した。「4-4同マンション住民の証言|未確認生...
(本話の分量は、文庫本換算2P程です。)コンサルタント会社を経営するDさん。会社も軌道に乗ってきた現在、自宅として、東京都内にマンションを購入した。東京湾の入り江のような箇所の畔に位置するマンションの33階。ベランダからの眺めは、視界手前には東京湾、視界奥には向こう岸に林立する高層ビル群。夕方はビル群に沈む夕日が綺麗だし、夜は煌めくビル灯りが綺麗だ。自身の部屋に満足しているDさんだったが、或る日に、奇妙な...
(他ページへは4-1|4-2|4-3|4-4)その日は休日。Dさんは、ベランダ窓の前に立って景色を眺めていた。晴れた日の朝。高層ビルからの眺めは、まさに青空のただ中に立っているよう。今日、出前を頼んで、映画を見て、マンションから出るつもりは無い。景色を眺めていたその時。幅30cm程のシャボン玉のような透明の玉が一つ、向かって右の方からフワフワユラユラとゆっくり浮遊して来た。Dさんは、近隣の部屋でシャボン玉遊びをしてい...
(本話の分量は、文庫本換算1ページ程です。)その日、俺(警備員・24歳)は、或る建設現場にヘルプで入った。緊急のことだったので朝礼には出ていないし、初めて入った現場なので、不慣れなことも多かった。それでも、与えられた仕事をこなしていると、要領を掴んでいった。また、何度目かの休憩時間には、休憩室で職工さんたちと談笑もするようになった。話していて気付いたことは、この現場は、職工さんと所長さんの関係が良くない...
他ページは(4-1|4-2|4-3|4-4)へ。警備リーダーはまだ何かしゃべっているものの、俺の耳にはもう意味を成しては入ってこない。警備リーダーの表情だ口調だに合わせて、適当に愛想笑いしていた。愛想笑いをしつつ、俺は頭を切り替えた。残りの勤務時間は、ひたすら所長に出くわさないよう気を付けようと。先程クレーン車横で挨拶したところからして、所長はそれ程気にしてはいないみたいだが、俺の気持ちは申し訳なさや後悔やでも...
4-3やっちまった!努力裏目|或る警備員の重大ミス【怖い話・短編】
他ページは(4-1|4-2|4-3|4-4)へ。その後、休憩時間に。俺は、持ち場である工事現場出入口から休憩室へ向かって歩いていた。クレーン車の停車する広場を横切って、隣接する狭い通路へと歩いていた。通路から、先程の七分刈りの中年男が出て来たので、俺は歩きつつすれ違いざまに挨拶した。中年男は「おっす」なんて返しながら俺を通り過ぎて、クレーン車の横に立つ。俺は半身になりつつ中年男を目で追っていたところ、職工さんが...
4-2馴染みたい!或る作戦に|或る警備員の重大ミス【怖い話・短編】
他ページは(4-1|4-2|4-3|4-4)へ。休憩時間が終わった俺は、職工さんたちとの談笑を切り上げて、持ち場である工事現場入口に立った。一時間程して、昼時になる。職工さんや職員さんは、俺の立つ出入り口を通って、コンビニ等へ向かう。その中に、ヘルメットを脇にかかえた七分刈りの中年男がいた。立ち止まって俺に言う、「お疲れさん。でかい声でしゃべっていたり道いっぱいに広がって歩いたりするような態度のよくない職工がい...
(本話の分量は文庫本換算2ページ程です。)俺(22歳・男)は、この春から社会人デビューをした。それに伴い、都内の或るアパートにて一人暮らしをはじめた。古いアパートだが、5階建てで部屋の数は多く、エレベーターも設置されている。全階ふきっさらしの廊下だが、その一か所で、エレベーターは上下階をつなぐ。4階に暮らす俺は、出勤時の朝も帰宅時の夜も、エレベーターをよく利用する。そんなエレベーターについて、深夜のみに起...
(本話の分量は、文庫本換算1ページ程です。)その日、俺(警備員・24歳)は、或る建設現場にヘルプで入った。緊急のことだったので朝礼には出ていないし、初めて入った現場なので、不慣れなことも多かった。それでも、与えられた仕事をこなしていると、要領を掴んでいった。また、何度目かの休憩時間には、休憩室で職工さんたちと談笑もするようになった。話していて気付いたことは、この現場は、職工さんと所長さんの関係が良くない...
5-5怪奇現象?の正体は|エレベーターで叫べ【怖い話・短編】
【5-5怪奇現象?の正体は】(他ページは5-1|5-2|5-3|5-4|5-5)その後。何か月か経つ。庭やエレベーター等、アパート住民と偶然会った時に、深夜のエレベーターの話をしてみた。みなさん先輩住民に教わったことで、毅然と対応するらしい。今のところ実害も無いそうである。中には、何かの怨念でも彷徨っているのかと、心霊現象の基になるような事件事故等を調べた住民もいた。アパートの施行段階、エレベーター関連、敷地周辺、調...
【5-4俺も試す…】(他ページは5-1|5-2|5-3|5-4|5-5)その日から俺はエレベーターに対して疑問と怪奇的想像は止まなかったが、本日、残業して深夜に帰宅した。アパートの敷地に足を踏み入れた時に、エレベーターはちょうど1階に到着して口を開けたのが見えた。階段にしようか?いや、中年男に言われたことを試してみようか?迷った俺だが、エレベーターに乗った。4階を押して、閉まるボタンを押す。重い機械の音とともにエレベー...
5-3動作不良解決方法は…|エレベーターで叫べ【怖い話・短編】
【5-3動作不良解決方法は…】(他ページは5-1|5-2|5-3|5-4|5-5)違う或る日。俺はまた、残業のため、深夜に帰宅した。アパートの敷地前では、翌日に回収されるゴミを出している中年男がいた。俺は、その中年男に適当に挨拶をして通り過ぎて、アパートの敷地に足を踏み入れる。歩いていると、エレベーターが目に入る。やはり1階に到着しており、扉は開いている。俺がエレベーターに乗って4階を押した時、ゴミを出し終えた中年男は...
5-2深夜のみ発生?動作不良|エレベーターで叫べ【怖い話・短編】
【5-2深夜のみ発生?動作不良|エレベーターで叫べ】(他ページは5-1|5-2|5-3|5-4|5-5)今は深夜。アパートの敷地に足を踏み入れて、エレベーターへと向かっている。翌日が休みということもあって、仕事の遅れを取り戻すために残業をしての帰宅だ。正面に、エレベーターが見えて来た。やはりだ。エレベーターは、俺を迎えるように1階に到着して扉は開いている。俺は、そのままエレベーターに乗って、4階を押す。重い機械音ととも...
(本話の分量は文庫本換算2ページ程です。)俺(22歳・男)は、この春から社会人デビューをした。それに伴い、都内の或るアパートにて一人暮らしをはじめた。古いアパートだが、5階建てで部屋の数は多く、エレベーターも設置されている。全階ふきっさらしの廊下だが、その一か所で、エレベーターは上下階をつなぐ。4階に暮らす俺は、出勤時の朝も帰宅時の夜も、エレベーターをよく利用する。そんなエレベーターについて、深夜のみに起...
本blogの怪奇話・怪談・怖い話一覧です。分量が多いので、各ジャンルのリンクを掲載しています。怖い話一覧(体験談)怪談一覧怪奇話一覧(コズミックホラー・幻想怪奇・SF怪奇等)※本ブログの記事は全て著作権によって保護されておりますことへのご理解をお願い申し上げます。Tweet ◯関連怖い話一覧怪談一覧怪奇話一覧楽天市場には珍しいものから日用品まで充実。例えば、近所のスーパーやコンビニで見かけない食。デパ地下スイ...