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(本話の分量は、文庫本換算2ページ程です。)大学からの帰路の電車内。俺は、スマホでアルバイトを探している。条件の合う案件の無さに、溜息も出る。インターネット検索エンジンに「○○市(俺の暮らすアパートが有る) シフト自由」と検索すると、大手求人情報サイトのページがズラリと表示されるが、フルタイムであって学業を優先できないもの、苦手な接客業務のものなどなど飲み込めない条件が入っているものばかりだ。大手求人サ...
(他ページは4-1|4-2|4-3|4-4)面接日。大学を出た俺は、スマホにタウン情報サイトに掲載されていた町工場aの住所を地図サイトで検索して地図を表示させて、自宅アパートを通り過ぎて歩いた。住宅街も端の方に差し掛かって、家々も疎らになってきた。そこに、中型スーパー程の大きさの工場らしき建物は見えてきた。ここだな。俺は、早歩きに敷地入口に立った。大型トラックがすれ違える程の広いアスファルトの通路を挟んで、作業...
(他ページは4-1|4-2|4-3|4-4)5分程して、電車はアパート最寄り駅に到着。スマホを握ったまま俺は降車。駅ホームで、タウン情報サイトに記載の電話番号に電話した。8コールくらいして、慌てた様子の中年男の声が応える。俺は、求人情報を見たこと、応募したいことを述べた。中年男は、名を名乗った上で愛想良く対応してくれて、面接日時が三日後に決まった。事務手続きを終えると、中年男は日常的な会話をはじめる、「社長である...
(他ページは4-1|4-2|4-3|4-4)町工場aはホームページを有していないようで、表示されたのは、タウン情報サイトや技術系企業の情報サイトや地図サイト等だ。技術系企業の情報サイトを開いてみる。表示されたのは静止画で、中年の作業着男が、白髪のスーツ男からトロフィーを授与されている。その画像の下に小さな文字で説明文「トロフィーを受け取る町工場a社長Aさん(仮名)と授与する○○連合(技術系町工場たちが共同で運営する事務...
(本話の分量は、文庫本換算2ページ程です。)大学からの帰路の電車内。俺は、スマホでアルバイトを探している。条件の合う案件の無さに、溜息も出る。インターネット検索エンジンに「○○市(俺の暮らすアパートが有る) シフト自由」と検索すると、大手求人情報サイトのページがズラリと表示されるが、フルタイムであって学業を優先できないもの、苦手な接客業務のものなどなど飲み込めない条件が入っているものばかりだ。大手求人サ...