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先日(3月31日)朝日新聞は、”記者解説「民主主義が後退する世界明日への一石~大変革期を考える」”と題するヨーロッパ総局長・杉山正氏の文章を掲載しました。そのなかで杉山氏は、アメリカを中心とするNATO諸国のリビア軍事介入から3年後、再びリビアを訪れ、下記のように”国家は破綻していた”と書いていました。「アラブの春」が「アラブの冬だった」という現地の男性の声も取り上げているのです。だから私は、”ほら見ろ”と言いたくなるのです。2022年2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻する直前に、プーチン大統領は国民に向けて演説をしましたが、そのなかで、プーチン大統領は、リビアについても触れています。でも、ウクライナ戦争の解説に出てきた防衛研究所の研究者や、ロシアの専門家といわれるような人たちが、この重要なプーチン大...「人道的介入」の結果破綻したリビア
先日(10月16日)朝日新聞国際報道部の喜田尚氏が、ウクライナ戦争に関して、「ウクライナ抗戦か停戦か」と題する長文の「記者解説」を書いていました。客観的情報に基づく中立的解説を装いつつ、そこここに、ウクライナのゼレンスキー政権やアメリカからもたらせられたプロパガンダ情報を散りばめ、結論として、はっきりロシアを敵視する西側諸国の歪んだとらえ方で書かれている、と私は思いました。先ず、解説文の前に、「ウクライナ国民の多くは戦争が長引いてもロシアに妥協してはならないと考えている」、「グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国からは「即時停戦」を求める声が出ている」、「日本を含む先進国は、欧米主導の国際秩序に対する不満を見過ごしてはならない」、と三つの結論的な文章が掲げてありました。でも私は、その最初の「ウクライナ国民...ウクライナ親欧米政権とクリミア、東部ドンバスの対立