メインカテゴリーを選択しなおす
その日女の子は、5人のきょうだいといっしょに起こされました。目がさめたのは、サイレンの音のせいかはやく服を着て!逃げるのよ!お母さんのひめいのような声のためか、おぼえていません。ふとんから出て、まくら元のようふくにいそいで着がえ、ぼうくうずきんをかぶって、外に出ました。弟と手をつないで歩き出した時には、どこかに向かうたくさんの人で、道はこみあっていました。前を行くのは、生まれたての妹をせおった、い...
#4541 常よりも父はやさしくふるまいて子等らと過ごしぬ空襲前夜
令和7年3月11日(火) 【旧 2月12日 先勝】 啓蟄・「桃始笑(ももはじめてさく)」三月十日も十一日も鳥帰る ~金子兜太 「海程」2011年10月号 金子兜太の句にある「三月十一日」とは2011年3月11日、三陸沖に発生した地震と津波による東日本大震災のことを指しています。