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口福のレシピ/原田ひ香昭和初期の料理学校の跡継ぎ問題に巻き込まれた女中さんの話と料理学校経営者を祖母と母に持つ女性の現在のお料理事情小説…という感じでしょうかテレビドラマ化された「一橋桐子の犯罪日記」「3千円の使い方」の作家さんによるお料理にまつわる小説です小説の冒頭に「白芹」なんて野菜が出てくるので「?」と思ったらセロリのことでした西洋料理がまだ一般的ではなかった頃のレシピ制作(例えばポークジンジャーを豚の生姜焼きとしてのレシピ開発が行われています)と現代のネットを使った時短お料理レシピふたつの時代が交互に描かれてゆきますちょっとしたレシピも載っており楽しめる反面家重視だった時代の重みも描かれ何とも言えない複雑な気持ちで読破しました去年の雪/江國香織*100人を超える登場人物の日常が、自由自在に時空を往...「口福のレシピ」「去年の雪」読書記✏️
【本】江國香織『去年の雪』~時間も運命も超えて織り成される人生という名のタペストリー~
1、作品の概要 2020年に刊行された江國香織の連作ショートショート。 「小説 野生時代」2017年11月号~2019年7月号に連載された。 100人以上の登場人物が織り成す時を超えた物語のタペストリー。 2、あらすじ 時間も生死も超えて。 100人を超える登場人物達の人生が交わる不思議な物語。 とある街で、3つの時代で時間が交錯し不思議な出来事が起こっていた。 現代の誰かの物語は、中世の物語に繋がり、近代にも伝わる。 水面にいくつも投げ込まれた石つぶて達が起こす波紋は重なり、広がっていく。 去年の雪 作者:江國 香織 KADOKAWA Amazon 3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカ…