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認知症の母が「ぎゃ~~んっ!」と悲鳴に近い叫び声をあげ、机に突っ伏して泣き出した。いや、厳密に言うと、泣きまねをはじめた。 母の部屋を片付け始めた私に怒りの抗議なのだ。いやもう限界よ!抵抗しても無理だから。押し入れの中に要らないものを溜めすぎてるでしょう! 何年越しの懸案ごと、ついに母の部屋の断捨離にとりかかったのだ。 「私が死ぬまでこのままにしておいて」と言っていた母だったが、来月は95歳になる。言うとおりにしていたら、こちらの寿命の保証がないことに気づいた。同時に体力のあるうちにと焦りを感じ、春のポカポカ陽気に思いきって行動に移すことにしたのだ。 当然、いきなりではなく事前数回に分けて説明…