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丑三時に眼を覚ますといそいそ道具を積んで出かけた。馬鹿を承知のこの稼業、休み休み弾みながら、走る。 梅雨模様。 九州で最も山らしい山の渓らしい渓なのだから雨も容赦がない。シトシトの雨でさえ重い。ゴムのカッパにも沁み通る雨そのものだ。 水温は10度。 溪に立って水温計を瀬に浸けたりするけれど、目盛りを手に取って釣りに工夫を足したり引いたりは出来ない。 お通り越えを下るとちょっといい瀬があって…
菌禍の戒厳令が敷かれる前に、何としてももう一度テンカラをやりたかった。逃していたのを是非回復したかった。 魚の口から何度かハリが外れたのをハリのせいにして10番を土肥富に頼んだが間に合わなかったので同じ12番でも少し懐の大きい狐型を巻いて備えた。