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『バルド、偽りの記録と一握りの真実』(2022.10.30.よみうりホール.東京国際映画祭)ロサンゼルスを拠点に活躍する著名なジャーナリストで、ドキュメンタリー映画製作者のシルベリオ・ガマ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)は、国際的な賞の受賞が決まり、一時母国メキシコへ帰ることになる。その旅の過程で、シルベリオは、自らの内面や家族との関係、過去の問題と向き合うことになる。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督にとっては、『アモーレス・ペロス』(00)以来、20数年ぶりに故郷メキシコで撮影した作品で、自伝的な要素を盛り込み、故郷への愛憎を絡めながら、一人の男の心の旅路を描いている。共同脚本はニコラス・ヒアコボーネ。撮影監督のダリウス・コンジが、35ミリフィルムでメキシコの風景とシルベリオの心の風景を美しくと...『バルド、偽りの記録と一握りの真実』