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月夜の猫-BL小説です 残月14 BL小説 「ってか、あの………」 千雪には京助という背後霊のように千雪に付きまとう存在がいて、しかも超ヤキモチ妬きなあの京助のことを、檜山が知っているのかどうか計りかねたので、言葉が続かない。 「どうしてあの、そんなことを………」 「だから、研二を好きになっても無駄だよって
月夜の猫-BL小説です 霞に月の99 BL小説 朝から雨が降りつづいていた。 「お帰りなさい、お疲れ様です。今日は一日雨みたいですね」 四時頃オフィスに戻ってきた工藤を鈴木さんが出迎えて外に目をやった。 「コーヒーになさいます?」 「お願いします」 工藤が奥の自分のデスクに落ち着いた途端、携帯が鳴った。 鈴木
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!50 BL小説 「………ええ加減にせぇや! あとになって野球やめたんは俺のせいやなんて言われても、俺には責任取られへん!」 「俺にとって何が大切かは俺が決めることだ。今までも、これからも」 トモは語気を強めて言い切った。 「……強いんやな。俺はあかん。すぐいろいろ
2023-11-08更新砂原糖子さん作のBL小説 「月は夜しか昇らない」の感想です。 2022.6月発売 (新書館 ディアプラス文庫) 出会うべきじゃなかった。 レンズ越しの彼をどれほど愛しいと思っても。 近未来が舞台のミッドナイト・ランデヴー♡ 作品帯より抜粋 舞台は2041年ですが SF感はほとんどありません。 薬物の蔓延による事件があいつぎ 盗撮による警察の監視が合法化された 近未来の日本。 主に夜間の監視が業務の警察官 玖月(クヅキ)と 監視対象者になった弁護士 戸明(トアケ)。 監視する側・される側という関係の二人が 偶然街で出会ってしまい・・・ というところから始まるお話です。 主に夜が舞台になっているからか 監視という不穏な空気感を含みつつも 夜の暗く落ち着いた雰囲気に包まれていて なんとも独特の静かでしっとりした..
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!49 BL小説 「はい、やっぱ、あかんかった? 直ちゃん」 「トモです」 てっきり直子だと思って取った受話器の向こうから聞こえてきた声に、佐々木は絶句する。 「今晩、会えませんか?」 低い、静かな声だった。 おいおい、こんだけ電話無視されたら、会いたくないんやと思うや
月夜の猫-BL小説です Tea Time25 BL小説 「このまま勝っちゃんのこと放っといていいのかよ」 「気になるんなら、お前がかまってやれば」 「何で俺が?」 あくまでも他人事のように言う幸也に、武人はイラっとして声を上げた。 「だから!」 幸也はくるりと武人を振り返る。 「勝浩が車が欲しいとか、ゼミ合宿
ふっと、帰ってきている気がした。曇りガラスのむこうに、朝からしとしとと降っている雨の足跡を刻んで。麻杜(おと)は人参をさいの目に刻んでいた手を止め、じっと硝子戸の外の気配をうかがう。犬が甲高く鳴く声、バイクの走り抜ける音。昼下がりの休日の、なんということのない音の光景。きっと、聞いた通りの風景が硝子の引き戸越しには広がっているのだろう。「麻杜」聞こえない声が聞こえる。触れられない腕がそっと手の甲を...
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!48 BL小説 クリスマスイブ、東京の空は朝からぐずついていて、せっかくのイリュミネーションも雨に煙っている。 直子はジャスト・エージェンシーに出かけたので、佐々木は一人でパソコンに向かっていた。 仕事がもたついている。 昨日の休日も一人オフィスに出てきてやっていたの
ニールの日本語力が分かったので、自分で取りに行くことにする。「自分で取りに行く」「かん、で分かるの?」「ドライマシーンだよ」「なるほど」「ネイサンに日本語を教えて貰ったら?」「あいつはストイックだからなあ」乾燥機という物は風呂場かなと当たりを付けて行くと、その途中にあった。自分の服に着替え、靴も履く。ポカポカと温かく、しかも乾ききってるので着やすい。だけど、あいつは許せない。「お待たせ。ニール、上...
月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)97までアップしました BL小説霞に月の(工藤×良太)97 Tea Time23 残月10 恋ってウソだろ?!47 までアップしました
月夜の猫-BL小説です 残月10 BL小説 「そうですね、やはり事故の時工藤さんが良太につきっきりだったとか、そういうことで、何か悟ったのかも知れませんね」 「ああ、そうね。SNSで流れてた工藤さんの必死怖い表情、あれ見たらね~、好きな人の行動だったら、やっぱわかっちゃうかもね」 「まあ、推測ですが。今回のド
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!47 BL小説 『あいつ何か失礼なこと言いませんでしたか? マスコミとかにメチャ無愛想で、上から目線だし。一応、ちゃんと礼儀正しくしろよとは言っておいたんですけど』 「いや、……そんなことは。良太ちゃん、随分親しいんやね? 沢村選手と」 『親しいってか、ガキの頃からリ
月夜の猫-BL小説です Tea Time23 BL小説 「勝っちゃん、ちょっといいか?」 検診のあと動物たちを落ち着かせると、当番をのぞいてみんなそれぞれ散っていき、最後にユウを連れてボロいクラブハウスを出た勝浩に武人が声をかけた。 「レポートありますから、そんな時間ないですけど」 勝浩は硬い表情のまま武人を
月夜の猫-BL小説です 残月9 BL小説 そういうきっかけとか、あったんだろうか。 でも、やっぱ、俺なら、簡単に思いきれないだろうな。 「田園の方も、チェックしておけよ」 仕事の鬼が隣で言い放った。 「はい」 ちぇ、ちょっとは本谷の心を思いやるとか、ないのかよ。 「檜山の家の撮影はうまくいきそうか?」 良太の心
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!46 BL小説 シャンパンゴールドの煌きに通りは彩られていた。 仕事で丸の内に来て、外に出てみたら既に日は暮れていたが、豪奢な光の渦に佐々木は目を細めた。 クリスマスまであと数日、あちこちのイリュミネーション・スポットでは今年最後の輝きを競っているようだ。 それはい
月夜の猫-BL小説です Tea Time22 BL小説 「ユキちゃんって、アメリカ行ってカッコよさに磨きがかかったわね~」 「前から大人っぽかったものね」 「黙ってても女寄ってくるからな~」 幸也が帰ったあとのリビングでは、奈央が口を切って幸也評に沸いていた。 「でも! きっと本気の相手には一筋ですって」 軽い
月夜の猫-BL小説です 霞に月の97 BL小説 それに、あいつ面白い男だったな、と香坂は自然と笑みを浮かべる。 あいつ、とは昨夜というか明け方香坂の顔を治療してくれた加賀という医師のことだ。 工藤とは身内に極道がいるという出自が似ていて知り合いだというが、背中に彫り物があると自慢気に言っていた。 飄々としてざっ
月夜の猫-BL小説です 残月8 BL小説 実際、ドラマの中でのキーマンだった本谷は、ドラマの出来不出来に関わるキーマンでもあったが、最初は『田園』の時の竹野のような毒舌ではないにせよ、それこそ大澤に文句を言われたり、監督にも心配されたりしたものの、何とかしり上がりに調子を上げて、同時にドラマの方もしまりが出て
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!45 BL小説 「うん、でも、随分前の話だよ。最近、全然そういう話聞かないし。女子アナの間じゃ人気NO1なんだけど、その女子アナですら声かけるのぴりぴりしてるみたいだし、とにかく超硬派ってとこが、またカッコいいよね」 「ふーん」 いずれにせよ、こいつは、ダメや。 夢か
月夜の猫-BL小説です Tea Time21 BL小説 奈央お手製の軽いイタリアンディナーに、特製のドルチェはパンナコッタ。 明るい二人の美女を中心に大テーブルではおしゃべりに花が咲く。 武人がうまくいけばと画策したはずの当の幸也と勝浩は、互いに意識しながらも電話で喧嘩して以来何日ぶりかで顔を合わせたのでどち
誰かが勝手に入ってきた。それだけでも嫌なのに、あろうことか、ソイツと話している清水さんは嬉しそうだ。しかもハグされ微笑んでいる。憎らしい。本当に憎たらしい。2人して何を話しているのか分からないのも輪を掛けている。しかも、トドメはこれだ。抱きついていた奴は自分の上着を脱ぐと清水さんに羽織らせている。2人して笑い、清水さんは苦笑している。俺に通じる言葉で話してくれ。こんなのないよ。すると、清水さんは冷...
月夜の猫-BL小説です 残月7 BL小説 以来、『からくれないに』ロケが京都であったことから、今撮影中である映画『大いなる旅人』のロケを京都で行った時に工藤が本谷と接近しているのではなどと良太が勘ぐったりと、一時良太は暑さや忙しさとも相まって痩せたのがわかるくらい息つく暇もなかったのだ。 『からくれないに』は
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!44 BL小説 「あーん、もう始まっちゃってるぅ!」 そこへバタバタとキッチンから直子が駆け込んできた。 『そうだ、肝心なことを忘れてました! 昨年に引き続き、三冠王、おめでとうございます!』 三冠王? 急速に佐々木は身体が冷えていくような思いがした。 『ありがとうご
月夜の猫-BL小説です Tea Time20 BL小説 「勝浩じゃん、何でセンセと一緒なんだよ?」 志央は久しぶりも言わないうちから既にジャイアン口調だ。 「何ゆってるの、志央、裕子先生、勝浩さんのお母様じゃない」 「え~~~、ウッソー!」 奈央に言われて志央は本当に驚いた顔をする。 「あなたは大人っぽくなっ
月夜の猫-BL小説です 霞に月の96 BL小説 「でも律儀だなあ。あ、ひょっとして事務所ってここだと思ったのか? 天野さん」 事務所に届けてくれれば取りに行くとメッセージを送ったことを思い出した。 早速携帯にお礼のラインを送ると、すぐに天野から電話が入った。 「あ、すみません、俺、スカイプロモーションの事務所
ニールは抱きついてくると耳元で囁いてくる。ニールの囁き声はパニクり頭を不思議と落ち着かせてくれる。しかも、この発言だ。「僕、結婚したんだ」この言葉しか浮かんでこなかった。「おめでとう」「サンクス」「可愛い子?」「うん。抱くとね、エロ可愛くなるんだ」「まさか、ニールに惚気られるとは……」しかも、今度はこれだ。「結婚相手はネイサンだよ」「は? 誰だって? もう一度」「ネイサン」嬉しそうに、また幸せそうに...
月夜の猫-BL小説です 残月6 BL小説 「わかるよ。あの人、いろいろ言われているし、一見して強面な雰囲気だけど、実際義理人情に篤い人だもんな」 しみじみと話す小杉に、志村も苦笑しながら頷いた。 「そうなんですよね。何せ、昭和のオヤジだから」 良太の言葉に小杉も志村も声をたてて笑った。 「旅行は無理でも、パー
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!43 BL小説 「佐々木ちゃん、ちょっとだけテレビ見ていい? どうしても見たい番組があって」 「かまへんよ。ついでにオンエアされてるCM、チェックしてて」 佐々木はコーヒーを持ってパソコンの前に戻った。 「何かおもろいもんやんの?」 「うん、あの人、滅多にトーク番組みた
月夜の猫-BL小説です Tea Time19 BL小説 「バーカ、ただのでくの坊になってんなよっての」 幸也は軽くからかう。 「二年半もあれば、十分世の中もわかってきますよ。長谷川さんこそ、あちこちで泣かせてるんじゃないですか?」 「言ってくれるじゃねーか。そろそろわがままなご主人様のおもりに飽きてきたってと
#59011;紙書籍 #58946;電子書籍 #59020;CD・DVD (#59101;=購入時、発売から1ヶ月未満の新刊) 色字は感想記事へのリンクです。 (文頭の数字は購入日) 04#58946;異世界の沙汰は社畜次第②/采和輝 05#58946;異世界の沙汰は社畜次第③/采和輝 #58946;#59101;カメレオンはてのひらに恋をする。 /厘てく 08#59011;#59101;(もしかして)そっち/明治カナ子 #59011;#59101;そらと旦那さま 小品集/野原滋 #59011;#59101;赤きは酒の咎/ばせう #59011;#59101;The day before/暮田マキネ #59011;#59101;はじめてくんの恋は冒険/村上キャンプ #59011;#59101;夏は、嫌い/麻生ミツ晃 #59011;無言ファンサの言無くん/殻似コモル #59011;妬いてるの?言無くん/殻似コモル #59011;#59101;チューして!言無くん!/殻似コモル #59020;岩井勇気のBLコントCD① #59020;#59101;岩井勇気のBLコントCD② #59011;#59101;つきあい..
2023-10-31更新==2023.10.10購入(アニメイト)== #59101;恋愛小説家は恋が不得意/月村奎 「恋愛小説家は恋が不得意」 2023.10.10発売の新刊 ひさしぶりの月村奎先生の新刊です! アニメイト特典が欲しくて 紙を買いました。 表紙・挿し絵は木下けい子先生♡ 月村先生x木下先生のコラボ もうもうわたし的#59130;黄金コンビ#59130;なので 表紙を見るだけでワクワクしちゃう#59126; とか言ってるくせに まだほんのさわりしか読めてません#59142; 安定の自己評価低い受けっぷりで ニヤニヤしております。 今月購入の小説はこの1冊のみです。 (J庭で同人誌は買っておりますが・・・) このあと購入まとめ記事を上げます。 ランキングに参加しています。 ↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
月夜の猫-BL小説です 残月5 BL小説 「そりゃ、美味しいもんは何でも好きに決まってます」 そういえばと、良太は先日一緒に食事をした時、珍しく工藤が栗きんとんを食べたことを思い出した。 「栗きんとん、そろそろですよね」 「お、いいね、栗きんとん」 後ろから聞きつけたらしく、小杉の声がした。 「あ、小杉さん、
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!42 BL小説 「あ、ゴメン、起こしちまったか?」 朝、佐々木が目が覚めるとすっかり身支度を整えたトモが立っていた。 「いいよ、まだ寝てて」 身体を起こそうとした佐々木を制して、トモは微笑んだ。 「この部屋、年間契約してるから、いつまでいても構わないし。こんなこと言う