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しかし、30分もすると楽々とこなしたヒカルは余裕だ。あの4人は半分もいけてない。「くそぉー」「なんだ、あいつは」「八百長だ」「絶対、どこかで手を抜いたな」ユウゴはため息をついていた。「あのなぁ、学生時代はオリンピック協会から声が掛かっていた奴だぞ。そいつに勝てると思うな」「そったれー」「負けを認めるんだな」だが、1人は諦められないでいる。「もう1回だ!」「いい加減にしろって言ってるんだよ」「ユーゴは...
そのニールの問いにネイサンの返事はこれだ。「ニールを中心にした親的な存在だが、飛び道具を持たせれば天下一品のアサミと頼りがいのあるヨシ。遊び相手にもなるユーゴとスポーツマンのヒカル。目つきの悪いデビルマモル」その言葉の途中から笑っていた。もう、笑い転げて苦しくなりそうだ。ニールも大笑いしている。勉強ばかりで他のことには見向きもしなかったはずのネイサンに、そんな風に見られていたんだねと思うと、なんだ...
月夜の猫-BL小説です 残月37 BL小説 「とりあえず無事撮影が終わってくれるのが最優先なんだよ」 「ありゃ、下手すると犯罪だぞ? 熱湯ぶっかけるとか」 良太の説明にも沢村は不服そうに言い返した。 「まあ、ちょっと温度は下がってたし、他の俳優じゃなくてよかったってやつ?」 納得がいかない沢村と一緒に日比野の
月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)114までアップしました BL小説 霞に月の(工藤×良太)114までアップしました ■エピソード秋の陽 が長々と続いてしまい、もう初冬に入ってしまいましたので、■Xmas2023 を設定いたしました。 クリスマスエピソードをアップしてまいりますので、よろしくお願い
月夜の猫-BL小説です 霞に月の114 BL小説 「彼、前々からちょっと短気なところがありまして、以前の彼女に暴力を振った的なことが噂になりましたね。訴えようとしていた女性を事務所が金で片を付けたらしいです。ここのところ、どこからか今付き合っている女性と夜中に悶着を起こして隣人が警察を呼んだという噂があって、
月夜の猫-BL小説です 残月32 BL小説 「二村さん、どこか怪我したんですか?」 マネージャーの下山も驚いてあたふたしている。 「二村さん、石畳につまづいたみたいです」 良太ははっきりと周りにも聞こえるようにマネージャーに説明した。 「うそ、あの人に転ばされたって言ったでしょ!」 二村はまだ明らかなウソを口
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!71 BL小説 馴染みの居酒屋の暖簾をくぐると、カウンターもテーブルも、一年の労を労い合う会社員の赤い顔で満杯だった。 二階から聞こえてくる賑やかさは一段とテンションが高そうで、佐々木は一瞬上に上がるのを躊躇したほどだ。 ジャスト・エージェンシーの忘年会は毎年、この
月夜の猫-BL小説です 残月31 BL小説 確かに竹野は自分の要求をはっきり口にするので我儘と言われるし、下手な役者にはっきりボロクソに言うしだが、それも彼女のキャリアに裏打ちされたものでもあり、ただきついだけ、というやつだった。 ところが今回の撮り直しは、誰もが二村の振る舞いのせいだとはわかっていても、
ニールは嬉しそうに言ってくる。『明日、アサミと遊ぶんだ。ヒカルも一緒に遊ぼ』『いいよ。そっちに行けば良い?』『うん♪ 僕の結婚相手にも会わせてあげるね』『楽しみにしとく』途端に輝とボスの、2つの声が重なる。『結婚相手ぇ?』『そうだよ。3年前に結婚したんだ。明日、楽しみにしてるね』そう言うと、ニールは電話を返してくれると、メモ用紙に何かを書き渡してくれる。『アサミ。これ、僕のナンバーだよ。入れてて』...
「え?」 一学年下の妹が言った言葉に一瞬私はかたまった。「だ~か~ら~、山木くんと江藤くんが屋上手前の階段のところでキスしてるの見たんだってば!」 頭がクラクラした。 二人とも私と同じクラスの男子だった。「やっぱり、山木くん、ホモだった」 妹は先日、山木くんに告ったら何も言わずに走って逃げられたという振られ方をしていた。 今まで、山木くんがホモなんじゃないかという噂は女子の間で囁かれてはいたの...
月夜の猫-BL小説です 残月28 BL小説 檜山は怒ったりしたことはないし、女子にも優しいようだが、さすがにライン交換まで言い出した時は口を噤んだ。 良太はその様子を見ていて、彼女のマネージャーはと探すのだが、隅の方で電話をしている。 二村は中堅大手のドリームエージェンシー所属女優で、所長の縁戚関係で事務所側も
小説サンプル26新米書生とボヤ騒ぎ【雑談】久遠の本丸日記(by 刀剣乱舞)
※追記に置いたのYouTube音が鳴るのでお気お付け下さい(;^ω^) ウェブ版同人サークル【voyage】のウェブ会誌・秋号に書き下ろした短編BL小説作品、『書生ちゃんシリーズ』は【voyage】でお馴染みの、也菜 いくみさんとのユニット作品♡約三十年前書いた『犯りのめし手枷』と言う短編作品に加筆修正したものを、【voyage】に投稿したことが切っ掛けとなり、『書生ちゃんシリーズ』として、コンスタントに書きおろし、投稿させて貰っ...
月夜の猫-BL小説です 残月27 BL小説 秋晴れの京都は観光客で賑わっていた。 いや、よくもこれだけこの街に集まったよな、と良太が呆気にとられるくらい、ごった返していた。 もちろんアイドルや超人気俳優がいるわけではないから、本谷の時のようなファンで溢れかえるようなことはないだろうと思われたが、それでも南澤奈
月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!64 BL小説 母親を安心させたい……か。 うちが家庭崩壊しているから、そんなこと考えもしなかった。 空のグラスに注がれたバーボンを、沢村はまた一気に飲み干した。 「大丈夫? 何かあったの? そういう時は言葉にしちゃった方が楽になるわよ」 マリオンに声をかけられて、そ
この⑤には本店ボスがいるので、そこに行くと言うと、ニールは付いてきてくれた。ボスは顔を見るなり分かったみたいだ。「まさか……、おチビの、ニール?」その日本語に対し、ニールは米語だ。『ヨシだー! 久しぶりぃ~』ニールはヨシと自分になついていたので、本当に嬉しそうだ。そんなニールにヨシは米語で話す。『ヒカルとマモルもいるよ』『ほんと?』『明後日、いや3日後には久しぶりに顔を見ることが出来るよ』口を挟んで...