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2月5日(土) おとがたり朗読公演 『よだかの星』宮澤賢治と『白鳥古丹 カムイコタン 』吉田一穂
皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸おとがたり朗読公演を、2月5日(土)に代々木の松本弦楽器さんでおこないます。私の言葉でお話しさせて頂きます。おとがたり初演として宮澤賢治の『よだかの星』を。だれにとっても、人ごとではないドラマが、言葉が、このお話にはあります。耳を傾けて頂きたいお話です。2022年、今の危なげな日本を生きる私たちの為のお話です。皆さん、ぜひ聴きにいらして下さい。窓はよく開きますので換気抜群です。そして2020年に小樽市文学館で公演した吉田一穂の『白鳥古丹-カムイコタン-』です。情緒を嫌う、排するという一穂。その硬質でストイックで、冷たいクリスタルのような澄んだ言葉に触れると、反して溢れて満ちてくる、生身の身体と心の中(うち)。うまく言えなくてもどかしいのですが。北国育ちの私は、冷たさが体と心を覚...2月5日(土)おとがたり朗読公演『よだかの星』宮澤賢治と『白鳥古丹カムイコタン』吉田一穂
あゝ麗はしい距離 (デスタンス)… 極北の詩人、吉田一穂の『詩篇』をやります。
皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸2月5日(土)おとがたりの朗読ライブ、於「松本弦楽器(代々木)」では、宮澤賢治『よだかの星』の他、吉田一穂の詩を上演致します。おとがたり朗読公演では、吉田一穂を取り上げるのは、今回が2回目です。2020年の9月の北海道ツアーの時に、小樽文学館で初演をしました。(館長さん、ありがとうございました)ブログトップの写真は、一穂が幼少期に過ごした、北海道古平町あたりの海です。この海をみながら、一穂少年は、多感な頃を過ごしました。美しいマリンブルーは「積丹ブルー」とよばれます。___きれいですね。___しかし海とは。冬には氷と雪と唸る北風で、ガラリと表情を変えてきます。夜には、海の底と星空のはてしない深さを闇の中に潜めて、広がっています。//吉田一穂は、極北の詩人、孤高の詩人、また海と望...あゝ麗はしい距離(デスタンス)…極北の詩人、吉田一穂の『詩篇』をやります。
「望郷は珠(たま)の如(ごと)きものだ。私にとって、それは生涯、失せることなきエメラルドである」皆さんこんにちは、長浜奈津子です。2月5日(土)に、おとがたりの朗読ライヴをおこないます。このライヴでは、極北の詩人・吉田一穂の詩と短歌を上演させて頂きます。「望郷は珠の如きものだ。私にとって、それは生涯、失せることなきエメラルドである」冒頭でご紹介した言葉は、一穂の言葉です。生涯を詩作に生きた一穂が、創造の原点としたのは心の中にある、ふるさとの、あのエメラルドの海。吉田一穂はあの海を創造の理想郷として心におき、白鳥古丹(カムイコタン)と呼びました。数回にわたって、吉田一穂の作品をご紹介してきましたが、吉田一穂が10年の歳月をかけて完成させた詩『白鳥』を最後にご紹介させて頂きます。極限まで研ぎ澄まされた多くの言葉たち...白鳥古丹~カムイコタン~未知から白鳥は来る/吉田一穂
『海の聖母』木古内と古平 〜吉田一穂の詩から聞こえる、ふるさとの歌〜
皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸2月5日(土)は、おとがたりの朗読ライヴです。このライヴでは、宮澤賢治『よだかの星』と、今日ご紹介する、極北の詩人・吉田一穂の詩を上演させて頂きます。ということで、吉田一穂の詩を、ご紹介します。今日は『ふるさと』がテーマです。極北の詩人・吉田一穂が生まれたのは、現在の北斗市、木古内町です。どちらかというと、北国の中でも温暖なところ。函館もそうですが、おっとりとやわらかい雰囲気の土地です。ここには皆さんご存知の、有名なトラピスト修道院があります。(ブログトップの写真は、トラピスト修道院の聖母子像です)吉田一穂というと風光明媚な積丹半島の海の印象が強いのですが、吉田一穂に詳しい方に伺うと、一穂にはこの木古内の海と、積丹古平の二つの海があると聞きました。この二つの海に育まれたというこ...『海の聖母』木古内と古平〜吉田一穂の詩から聞こえる、ふるさとの歌〜
野分して 鳥たつ跡の髑髏 (しゃれこうべ) 吉田一穂の 短歌
皆さんこんにちは、長浜奈津子です。2月5日(土)に、おとがたりの朗読ライヴをおこないます。このライヴでは、極北の詩人・吉田一穂の詩と短歌を上演させて頂きます。…ということで、今回は吉田一穂の短歌を、いくつかご紹介させて頂きます。私の感じたり思うところは、たくさんあるのですが…皆さんのイメージを邪魔してしまうといけませんので、書かないように致します。でも、一つだけ。野分して鳥たつ跡の髑髏(しゃれこうべ)ブログの題名にご紹介させていただいた短歌です。私はこれをよんで、すぐに浮かんだのは、写真家・藤原新也さんの『メメント・モリ』でした。私はしばらく一連の写真や言葉を思い出して、この短歌にもどってきます。吹き荒ぶ秋の嵐、野分に鳥たちがざっと空へ飛び去ったあと、砂の上にあらわになる白い骨。この骨は、一体何の骨だったのかと...野分して鳥たつ跡の髑髏(しゃれこうべ)吉田一穂の短歌