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「頭の良い人は頭の悪い人に合わせなければならない」 「強者は弱者を助ける必要がある」 この手の類の言葉が、実のところあまり好みではありません。 道徳的には肯定していますが、感情的には否定しています。 そんな、社会的には少し不適切な考え方を提示してみます。 感情で押し通すのは違うのではないか 賢い人や優れた人、地位の高い人や資産を持っている人を強者、そうではない人を弱者として区分した場合、「弱者から強者への配慮」を声高に述べる言説はそうそう見かけないことでしょう。大抵の場合で人々の言葉に上がるのは「強者から弱者への配慮」です。 この「強者から弱者への配慮」について、「強者に弱者の気持ちが分かるは…
属性で区分することの問題:『高齢者』の資産を単純に再分配すればよいのか
現代日本において最も金融資産を持っているのは60歳以上の方々であり、金融資産シェアは60歳以上の方々が7割を占めています。 まあ、よくよく考えなくてもこれは当たり前のことです。培ってきた知恵と経験による高所得、積みあげてきた貯蓄、人生における大きな出費の完了、そういった諸要素を鑑みればお金を持っている層が高齢者に偏るのはごく自然なことです。 今回はそんな高齢者のお金に関する戯言をば。 高齢者はお金を持っている、が 「高齢者はお金を持っている、取り上げて再分配しろ」と言った類の言説を時々見かけるのですが、これを安易に言ってしまうのは少し危険だと考えています。 第一に、個人が必死に貯蓄してきた資産…