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秋田県大館市の金物屋さん。写真自体は8月に撮ったもので、ブログには掲載されずボツにしていた。何度も撮影したことのあるお店だが、ボツにするのには理由がある。画面を構成する線という線が独自のラインを描き、どこが水平で何が曲がっているのか混乱するからだ。何しろ坂道に建つので、道路の水平と建物の水平は異なり、更には看板、棚、庇。何か自信が失くなってしまうのだ。それでも(それゆえ?)、魅力的なお店であることは間違いない。折しも、写真らしい写真を撮っていないので、ボツから救済した。X-PRO3/VoigtlanderNOKTON23mmF1.2Aspherical水平感覚を失う町並み
レンズを試す被写体でいえば、出かけなくても家で猫を撮るという方法もある。上段は「アクロス」モードで、いつも通りである。下段は「モノクロ+グレインエフェクト(強+大)」で粒状度を強めている。どちらが良いかという問題ではなく、様々なモードを使い分けていきたいと思う。このレンズの場合、通常のモノクロモードで粒状度を強めても面白い描写になる。え?、そんなことはどうでも良いですか?。それでは別の角度から。上段は屋根裏部屋への階段を占拠する猫。日によって寝そべる段が異なる。どういう法則性があるのかは皆目分からない。下段は冷蔵庫の上で寝る猫。冷蔵庫の上は少し熱くなっているのだけど、猫は何故かここが好きなのである。この猫の写真を13年に渡り撮り続け、撮影枚数は軽く1万枚を超える(もしかすると3万枚を超えているかもしれない...初めてのレンズを試そう③〜家には猫がいる
山形県の河北町。朝日川酒造という造り酒屋である。新潟には朝日酒造という有名造り酒屋がある。そちらでは久保田とか越州、そして僕が愛して止まない朝日山を作っている。河北町の朝日川酒造は全く別の会社だ。主に地元周辺で飲まれる酒を造る小さな造り酒屋である。訪れたのは二度目。相変わらず「本当にやっているのだろうか」と不安になるファサードが迎えてくれる。酒屋の休業日に来ているので、終末感が倍増する。でも当然(?)、現役の造り酒屋である。直売店はないので、近くの酒屋で製品を買って帰ろうと思った。だが、それらしい店が見当たらず、手に入れることは出来なかった。そういえば前回来たときも同じだった。いつしか飲んでみなければならないと思う。X-PRO3/XF14mmF2.8R小さな造り酒屋の大きな建物
山形県酒田市にて。写真撮りという人種は何処を歩いていても、何か面白いものはないかと探してばかりいる。それが習い性となって、例えカメラを持っていなくても良い被写体を求めてキョロキョロしてばかりいる。たまには落ち着いて町を歩いたり、観光に集中すれば良いのに、それが出来ないのだ。じゃあ歩いていて、これだ!というような面白いものをしょっちゅう見つけるかといえば、そんなこともない。割でいえば、完全に合わない話である。ところが、である。全く見つけないかと問われれば、そうとも言えないのもこれまた事実である。ごく稀にではあるが、確かにすごく面白いものを見つけることもある。それも「鴨がネギを背負った」被写体。今回でいえば「麦わら帽子を被って自転車を牽く」被写体を・・・(褒め言葉です。決して馬鹿にしていません)。問題は、その...麦わら帽子の漢~一流の条件
前職時代に何度も泊まった高崎の夜は、正直言って下世話だった。当時の繁華街では、客の数よりも客引きの方が多いと言われていた。次々に客引きが声を掛けてきて大変だった(かといって強引な行為はなかった)。だから前橋もその延長線上にあるのだろうなと思っていた。ところが前橋と高崎の違いなのか、20年近い時の流れなのか、そんな感じはなかった。リラックスできる繁華街で、好みである。前橋での夜には幾つかの誤算があった。誤算の一つはジャズ喫茶ダウンビートである。歩いて乾いた状態でいきなりビールを飲むと、どうしても呑み過ぎてしまう。だから夕食の前に老舗ジャズ喫茶のダウンビートでアイスコーヒーを飲んで涼もうと考えていた。だがダウンビートは午後3時に閉店していた。やむを得ずカラカラの状態から、午後5時前には一杯始めてしまった。前日...大人の休日倶楽部(2最終回)~暗くなる前に終わった夜
ついこの間「大人の遠足」とか称して、JRのフリーチケットを利用した日帰りの旅に出た。そして今回は「大人の休日倶楽部パス」を利用して、2泊3日の一人旅に出た。まあ僕には僕なりの事情もあり、旅に出かける必要があったのだ。「大人の休日倶楽部」は50歳になってから入会できるJR東日本の特典カードで、年に何回か「大人の休日倶楽部パス」というチケットを販売する。何種類かあるけど、僕が利用したのは「大人の休日倶楽部パス東日本」で18800円のものだ。これで5日間JR東日本管内の鉄道(新幹線含む)が乗り放題となる。指定券も利用できる(6回まで)。何だか俗世的小市民の典型のようで若干恥ずかしいけど、折角の特典なので利用することにした。そのチケットを利用した二泊の旅を数回に分けてブログに掲載していく。まず最初の目的地は、長野...大人の休日倶楽部①〜カメラと本を持って旅に出よう
後編です。大洋酒造の蔵を出た僕は、中心部(大町)に足を伸ばす。いつも行く「お約束の場所」である。他にも肴町とか鍛冶町とか、いかにも城下町らしい町並みもあるけど、どうしてもここに来てしまう。もはやクルマで来たときと同じ状況になった。ただ一点、大きな違いがある。今日は鉄路で来たので、アルコールを嗜むことが出来るのだ。というわけで念願のランチである。狙っていた店は貸し切りで入れなかったが、他の店でビールと日本酒付きで食事をした。これで旅の目的の7割方は達成されたといえよう。公共交通機関で遊びに出かけ、お昼(夜でも良い)にビールなんかを頂いて、そして帰宅する。大都市圏では当たり前の行為かもしれないが、東北の田舎町では中々困難な作業なのである。どこかで「クルマ」が介在しないと実現しない。そもそも家から鉄道の駅までク...大人の遠足(後)〜戻る勇気、留まる勇気
「きらきら日本海パス」というJR東日本の周遊チケットを使い、新潟県の村上市まで遠足に行ってきた。秋田県の羽後本荘駅から新潟県の越後下関までの区間(一部私鉄やバス路線含む)が、2日間2610円で乗り放題となるお得なチケットだ。細かいことをいえばチケットが使える前後の区間とか、そして特急券は別途費用が掛かるなど、これで完結はしない。そこには目を瞑ろう。諸事情から宿泊を伴う外出が難しいなか、このチケットを使えば、僕の住む秋田県から新潟県村上市まで日帰りで往復することが可能になる。重要なのはその点だ。新潟県村上市は僕の住む秋田県からの日帰り遠足を楽しみには、ほぼ限界点だと思う。もちろんコストと時間を度外視し、新幹線を利用すればもっと遠くへ行くことも可能だ。だがそれは遠足とは趣を異にする。鉄道で村上市に行けば、昼食...大人の遠足(前)〜鉄路日帰りの限界点
昼間に旧・牡鹿町(石巻市)への訪問を終えて、石巻市内のホテルに入った。翌朝、東松島の旧2町(矢本町、鳴瀬町)を訪れると宮城コンプリートが達成される。嬉しいというより、いささか疲れたというのが本音だ。最後は画像の検索とか、地図の確認とか、パソコン上の作も多い。自分の勘違いで集計がうまく行かず、二度手間(二度足?)も増えた。以前はそういう状況も楽しめたけど、ここ最近は先を急ぐあまりストレスになっていた。いずれにしても宮城コンプリート最後の遠征、最後の夜。そんな諸々にも終止符を打とう。日が暮れた石巻の町並み。夜の町並みを撮影しつつ、どこかの店で静かに祝杯をあげよう。たまには多少良いもの、例えばウニなんかを食べようと考えていた。だが習性とは業深いもので、結局は普通の安い居酒屋に入った。それで十分、いや今回はその方...今日は石巻日和(終)~闇が濃さを増す
GW明け、次の週末。僕は宮城コンプリートを完成するため、宮城県方面に遠征した。最後に残ったのは、東松島市の旧2町(矢本町、鳴瀬町)、そして石巻市の旧・牡鹿町である。誤算だったのは、旧・牡鹿町である。僕は既に撮影済みのつもりで、画像管理ソフトと睨めっこしたが、どうしても見つからない。どうやら同じように半島の町である「旧・唐桑町」と混同していたようだ。というか、牡鹿町と目と鼻の先にある女川町に最近来たのに、何故その時に行かなかったのか。そもそも女川町は過去に数度来て、間違いなく撮影しているのに画像が見つからなかった。恐らく、フィルムだけで撮影したのだと思う。だからもう一度訪れたのだ。東北コンプリートの活動をしていると、こういうことの連続で、時に心が折れそうになる。東松島市の旧2町だけの訪問であれば、仙台を起点...今日は石巻日和①~午後4時からの町歩き
富士フィルムのミラーレス一眼レフ、X-H2を購入した。愛機のXーPRO3は極めて趣味性の高いカメラである。もちろん素晴らしいカメラだけど、実用性よりも趣味趣向を優先している。僕の用途では何の不便も感じない(そもそもフィルムカメラでスタートしているので)。でもそこを言い訳に、一線級の写真を撮るという行為から目を背けてきたのは事実だ。例えると、MT車でサーキットを走るような感じだろうか。純粋にタイムを突き詰めると、いまはAT車の方が速い。それを分かったうえで、速さより感性とか情感が大事だよね。ドライビングプレジャーだよね、と言っている自分がいる(あくまで例えです)。それをネガティブには思っていないが、時には恥ずかしがらずタイムアタックをしてみようということだ。X-PRO3の中古相場は驚くほど高値安定している。...富士フィルムX-H2を購入、新たなステージへ
写真は秋田県美郷町の六郷地区。最近は諸々の雑事とか、イレギュラーなトラブルが続いて、写真撮影は低調になっている。とはいえ昨年のことを思えば、些細なことだ。とにかく昨年の夏は最悪だった。昨年の6月に青森に行った。骨折からの完全復帰を目指し歩きまくった。帰宅後、左足が腫れあがった。病院に行くと、尿酸値が高いので痛風の疑いがあると診断された(骨折後の単なる炎症だったと思う。現在は服薬や治療は終了した)。8月には新潟に行った。旅の途中で調子が悪くなり、診察を受ければ心房細動になった。あれからほぼ1年経ったことは感慨深い。。写真が低調なのは、昨夏の悪夢を払拭できないことが原因だ。必要以上に恐れず、過度に楽観視せずに生活したいものだ。夏は短い。後悔しないように写真を撮りまくりたい。追伸:新たなカンフル剤が近々届きます...夏が来れば思い出す
当ブログにご訪問下さりいつもありがとうございます最近TwitterのXマウントのフォロワーさんでコシナのフォクトレンダーのレンズが盛り上がっておりますそんな私…
写真は僕の愛機(カメラ)、富士フィルムのX-PRO3である。このはカメラは発売と同時に入手したので、使い始めて4年になる。今更能書きを垂れるつもりもないが、僕はこのカメラを盲目的に愛してきた。X-PRO3で撮る写真の7割くらいは、フィルムシミュレーションのクラシックネガで撮っている。僕のブログの独特の変な色は、クラシックネガをベースにしている。描写だけでなく、カメラとしての質感や佇まいも気に入っている。チタン外装の堅牢なカメラなので、長い期間使うことも想定していた。ところで写真を見れば分かる通り、X-PRO3の背面には情報表示用の小さな液晶しか付いていない。撮影画像の確認や各種設定を行うメイン液晶は、裏蓋をぱかっと開かないと出てこない。「いちいち確認ばかりしないで眼の前にある現実を撮れ」というメーカーから...X-PRO3の憂鬱