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『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その26 『唄をうたう骨〈KHM28〉』 【あらすじ(要約)】 昔ある国で、猪がお百姓たちの畑を荒らしたり、家畜を殺したり、人間を襲ったりするので、困っていました。 王様は、この災いから国を救ってくれる者には褒美を出すと言いますが、その獣は大きくて力が強いので、誰ひとりその獣が棲んでいる森に行く勇気がありません。 とうとう王様は、この猪を捕まえるか、殺すかした者には、一人娘を妻にやろうというおふれを出しました。 この国に二人の兄弟が住んでいました。貧しい男の二人の息子たちが名乗り出て、一か八か危ない仕事を引き受けると言いました。兄は悪知恵があって、自慢の気持…