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天狗は人の心を読むという。ある木こりが奥山で天狗と遭遇した。「こりゃ怖い」と思うと、天狗は怖がっていることを知って余計に脅す。「これはまずいあっちに逃げよう」とすると、天狗は心を読んであっちこっちと先回りする。あっちこっちに逃げ惑う間にふと、木こりも意図せず持っていた斧がカズラを切りそれが天狗にぶち当たった。心を読めず思いもよらない仕返しに天狗はびっくらこいて、木こりを恐れ逃げ去った。念慮萌とかいてキザシ、誠や心の大切さ、おのれの余計ななにかに萌(きざ)されてはいけない。念慮萌