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プーチンロシアがウクライナに侵略を開始してから1か月が経過した(写真は東京新聞220402)。侵略直後のロシア調査機関の「世論調査」では、プーチン大統領を信任するとの回答が83%に上り侵略前より12ポイント上昇、「国の進む方向は正しい方向に進んでいる」との声が69%を占めたという(東京新聞220402)。それはそうだろう、ロシアの「言論の砦」と呼ばれたノーベル平和賞を受賞したムラトフ編集長の主宰する独立系新聞ノーバヤ・ガゼータでさえ、「軍事作戦」終了まで新聞発行と電子版記事掲載を中止するまで追い込まれた。プーチンの言論圧殺は暴力そのものであり、斯様な状況下での「世論調査」なのだ。内村鑑三翁は「世論」についてこう記す。「輿論は神の声なりと意(おも)ふは非なり、神の声は常に輿論に反対す、昔時の予言者は皆悉く輿論の反...[Ⅱ131]さらば、鑑三翁(11)/内村祐之(2)