この深遠なる疑問に対する答えは二つだけです。すなわち「神なるものは存在しない」ということです。この地球よりすぐれた世界にいる義人のために備えられたものだということです。このようにもし神が存在しないとすれば、真理はないことになります。真理がないとすれば、宇宙を支える法則はないことになります。法則がないとすれば、私や宇宙が存在するという理(ことわり)はないことになります。したがって私自身が存在する限りは、この天とこの地が私の目の前に存在する限りは、私は神は存在しないということを信じることはできません。したがって理論は私に、未来を信じないことはできないことを教えてくれます。もし神がブラジルの金剛石、ボゴダの青玉(注:コロンビアの首都。青玉とはサファイアのこと)、オフルの金(注:オフィル、インドのボンベイの北に位置した...[Ⅱ43] 『愛する者を喪ったとき』(7)