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下記は、帝国大学新聞に二回にわたって掲載された、京大問題(滝川事件)に関する美濃部達吉の論評です。当時の文部省が、滝川教授の著書や講演内容に問題があるとして休職処分を強行したことを、丁寧にわかりやすく批判しています。文部省による滝川教授の休職処分が、くり返してはならない、不当な権力行使であったことがよくわかります。また垣藤恭は、京大法学部教授会の一人として、”・・・この回答において、文部当局は「学問の自由」に関する無理解をあらはにし、徒らにき弁を弄してゐるに過ぎず、しかも五月二十六日の滝川教授休職処分にいたるまで、何ら反省する所なく、自己の主張を押し通そうとした。かやうにして多年尊重され来つた大学の自治が破壊された以上、法学部全教授はその地位に留まつて職責を果たすことは到底不可能であるとの判断に到達し、辞表を呈...京大問題(滝川事件)、美濃部達吉の論評