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「新世紀ロマンティクス」を見てきました。以下、ネタバレ有りです。中国を舞台に、2001年、2006年、2022年の3つの年における、主人公の女性と恋人の男性の様子が描かれます。この映画の特徴は、実際に2001年と2006年と2022年に撮影した映像を使用していることで、俳優も本当に年齢を重ねていきます。この映画は、主人公の女性が恋人と別れ、そして長い年数を経てから再会する内容が軸となっているものの、ストーリー性は控えめであり、むしろ21世紀の中国で起こった象徴的な出来事や時代の変化が、静かに淡々と描かれています。2001年は、新世紀の始まりであり、北京オリンピックの開催が決定した記念の年です。…
ジャ・ジャンク―「新世紀ロマンティクス」シネリーブル神戸no311
ジャ・ジャンク―「新世紀ロマンティクス」シネリーブル神戸 チラシの題名を見ても意味不明でしたが、現代中国映画界では名うての監督の一人といううわさを聞いて見ました。ジャ・ジャンク―監督の新作「新世
『長江哀歌』(06)(2007.5.22.京橋テアトル試写室)2006年度のベネチア映画祭で金獅子賞を獲得したジャ・ジャンクー監督の中国映画。舞台はダム建設で変わっていく有名な景勝地・三峡に近い古都・奉節。片や妻に去られた炭鉱夫、もう一方は夫に去られた女性が、それぞれの妻と夫を捜す姿を中心に、変容していく中国の現状が描かれる。ドキュメンタリー的な映像や音へのこだわりは分かるのだが、思わせぶりなテンポや間の取り方を感じさせる描写が多くて、正直なところ睡魔に襲われる瞬間もあった。だが、名もない市井の人々や肉体労働者たちのリアルな姿が、この映画に不思議なパワーを与えており、いつの間にか引き込まれている自分がいた。それにしても、NHKのドラマ『大地の子』のラストでも描かれた三峡が、たかが数年でこんなに変貌している...「BSシネマ」『長江哀歌』