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IISSは、毎年、シンガポールにてシャングリア・ダイアローグ(IISSアジア安全保障サミット)を開催しています。今年も5月30日から6月1日にかけての日程で、各国の国防相等が集う形で第22回会合が開かれました。同会合の主たる目的は、地域的な安全保障の強化、即ち、国家間の信頼醸成による平和の実現なのですが、同会議の様子を見る限り、この目的も疑わしくなります。今年は、フランスのマクロン大統領が初めて同会合に出席し、基調講演を行なったことで注目されることとにもなりました。同演説にあっては、アジア諸国に対してアメリカか中国かの二者択一ではなく、第三の選択肢としてヨーロッパとの連携が訴えられたのですが、今般の会合にあって、米中対立の先鋭化という‘舞台背景’があったことは疑いようもありません。何れの出席者の発言を見ま...シャングリア・ダイアローグは戦争ビジネスのための舞台?