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経理業務で数字が合わない時は、「・・・のはず」「・・・に違いない」という根拠のない思い込みが根っこにあることが多い。思い込みが強く根を張っていると、いつまでたっても原因が見つからず、大変苦労する。 当期の収支を正しく入力すれば、正しい「収支差=当期損益」が出るという思い込みは、複式簿記では大変な過ちを引き起こす。家計簿は全てが現金取引なので、給与収入から生活費を差し引いた残りが現預金残高と一致すれば、記帳と収支計算が正しいことがわかる。しかし複式簿記では、買掛金や未払金など、現金支払いが済んでいないものも費用に計上するし、売掛金や未収金など、入金のないものも収入に含めるので、当期の損益と現預金残高は一致せず、記帳や損益計算の正誤を確認することができない。 このため期末日において、勘定科目の借方及び貸方の合計残高が貸借一致していることを確認したうえで、「収支(損益計算書)」と「資産・負債及び資本(貸借対照表)」を作成する。そして2つの貸借の差額が一致したとき、はじめてこの差額が当期損益となる。 期中に行った仕訳は、勘定科目ごとに分類され、総勘定元帳に綴られる。この元帳の各勘定の借方と貸方
三重県の町立病院に勤務していた元職員が、3年以上にわたり1億5,000万円ものお金を着服していたらしいとの新聞記事を読んだ。その記事には、あわせて九州大学や岐…