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奇のくに風土記 /木内昇新聞の紹介で気になって借りた本江戸後期の本草学者畔田翠山(くろだすいざん)という実在の人物の時代幻想譚で本人の描かれた植物やイソヒヨドリの画も載っています本草学とは検索によれば「薬用に重点を置いて植物やその他の自然物を研究した中国古来の学問」とのことです人ならざる者との関わりも書かれておりそういう意味では浅井まかて「雲上雲下」梨木香歩「家守綺譚」「冬虫夏草」を思い出したりしながらとても興味深く読みました植物にはさほど詳しくありませんが定家葛や大山蓮華など知っている草木が多く登場してそういう意味でも楽しめました多分初読みの作家さんだと思うのですが文章がとても気持ちよくこのところ読んだ小説の中では一番好きになりましたクリックで大きくなります奇のくに風土記*木内昇