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離れて生活しているとこんなことも起こり得ますので、できればある程度の年齢になった段階で、または少しでもその兆候が表れた段階で手を打ち始めたほうがよいと思います。 とは実際に遠方にお住まいの方が頻繁に訪問し安否を確認するという事は難しいと思われます。 ではどんな見守りの方法があるのでしょうか?介護保険サービスを利用していない場合でも、民生委員や地域包括支援センターなどと繋がりをもっておくことは大事です。心配なことがあればまずは相談から初めてみてもいいかもしれません。
〇冷蔵庫の中がパンパンで同じものが多数入っている。それも生ものだったりすると腐っていたりすることも有ります。 〇徘徊や万引きの疑いで警察からの連絡 〇家の中がゴミだらけ 〇家の中に誰かがいる、動物がいるなどといっておびえたり奇声をあげたりする といったようなことは、よくよくその病気のことを知ると納得も行きますが、最初その周辺症状に遭遇するとビックリします。そして対応としては、叱責したり涙を流して愕然としたり、しかしこれが本人の病状を悪化させる典型的な行動であったりします。(最初に知らなければ後々わかってくるんですが)
このような背景がある中で、離れて暮らす親に「老い」がみられるようになってくると誰しも不安になってきます。 物忘れや体力の低下などの老化はゆっくり進んでいきますが、認知症の症状などは一気に表面化する場合があります。 原因は、中核症状と呼ばれる 短期記憶の消失、幻視、幻聴、空間認識障害などですが、そこから発生する周辺症状が周りの人間 特に子供や親族には衝撃的だったりします。
◎単身ではあるが仕事の関係上遠方に住んでいる。 会社に勤めていると単身者は、会社側からは身軽に見えますし、引越しにともなうコストや労力などが少ないと判断されやすいためいろいろなところに配属されることがあります。家族での引越しとなると配偶者の理解、荷物の多さや子供の学校手続きなど様々な点で難易度が高くなります。また同じような理由から単身赴任ということも多くなります。 結果的に親との距離は離れてしまうという事になります。
親と離れて暮らすことというのは、昔から比べて非常に多くなっていると思います。 ◎所帯を持っているが、同居はしていない。 嫁姑の問題は昔からなにかと問題の生じやすい関係です。現在の傾向をみていると、息子・娘側も親の側もある程度距離を置いて自分の生活に干渉されたくないという思いは強いように思います。たとえ近くに住んでいたとしても同居せず、別で暮らしているという事も多いように思います。 子供夫婦が共働きであったり子育てに忙しい場合、親がまだまだ元気で老後の生活を自由に楽しみたい場合など無理に同居して生活するよりは平和なのかもしれません。
介護をされる人、する人の置かれた現在の状況まず確認しましょう。 介護に関して孤立してしまうことが一番つらい状態を生み出してしまいます。制度やサービス、病気や介護に関わる人それぞれの気持ちや考え方、いろいろ知ることで気持ちに余裕がでたり、前向きに進んでいけるようになります。介護状態になるという場合、いろいろな病気や障害が原因ということも有りますが、ここでは65歳以上では4人に1人、80歳以上では2人に1人ともいわれている認知症に関連したお話をしていきたいと思います。
超高齢化の世の中で、考えていかないといけないことは介護の問題です。自分のことでもありますし、身近な親や配偶者、兄弟姉妹のことであったりします。 私自身も母親の認知症でいろいろ調べたり、多くの方から教えをいただいたりしています。ぜひ皆さんも早いうちに知識を得たり、心構えを持ったりということで準備を始めていただければと思います。 私自身の反省ですが、無知な原因で初動を間違えると 問題を複雑化させ解決を難しくしてしまいます。
家族会議についていろいろお話してきましたが、終活を考えるにあたっては非常に有用だと思います。そもそも相談できるご家族がいるということは幸せなことです。 問題なのは、いつでもできるからと考え、ほんの少しの労力が手間に感じる、結果的に先送りにしてしまい相続手続やその後の人間関係において大きな差となって表れてしまうことにあります。 今この時が一番良いタイミングです。日一日と悪くなっていきます。ぜひ一度気楽に開催してみることをお勧めします。
こういった土地がある場合、今後の管理、登記手続きなどに大変な労力がかかることは目に見えています。また売りたくても売り先が無い、売るための手続きが煩雑など残された人にとっては大変です。 しかし家族会議の場で話あいをすることで、心の準備ができ、問題解決のための時間が確保できます。また親と子が協力できれば、できる解決策も多くなります。
不動産は大変価値のあるものがあったりして、その相続税に苦しむという事例も多くあります。それとは反対に利用価値のない土地というのも存在します。 不動産を負動産、もっとひどい言葉では 腐動産なんて言ったりもします。 遠隔地の土地で、資産価値も低いのに相続登記を何代もしてこなかったので、相続権をもった親族が実は80人もいる土地。 バブル時代に原野商法で騙された広大ではあるが価値のない土地。(騙されたというのも有るので親族には言いたくない気持ちはわかります。)
残されて困るものなんていうのもぜひこの場で話しておきたいものです。とはいえ言いづらいから言ってこなかったわけなので、心苦しい気持ちはわかりますが、本当に相続人が苦労することも有りますので、この機会に解消しましょう。 債務(借金)があるならば、伝えておくべきだと思います。またできれば清算しておくべきです。 もう一つ大きなもので見過ごしがちなのが不動産です。これはよくあるテーマですが、根が深いので次回に。
会議録というものを作成しておいた方がなにかと良いです。次回開催がある場合も参考にできますし、言った言わないを防止することにもなります。 箇条書きで話し合ったこと、決まったことなどを書いても良いですし、全員の許可をとって録音しても良いかもしれません。いまは録音された者を文字起こしするソフトも有りますので、それほど苦労はないかと思います。
あと 遺言書を書いた想いを直接伝えるいい機会でもあります。遺言書には付言事項というその想いを書くことも可能ですが、限られた文字数では、なかなか文章で伝えることは難しいとも言えます。 そのため自分の言葉で、今までのことこれからの事を感謝を込めて話せば、今後の相続も争族にならずにすすめていけると思います。
家族会議では家族同士が集まるため、本来の目的からそれてしまい,肝心な話ができないまま終わるという事も考えられます。そうならないためにも目的をしっかり定め、会議冒頭で「開催の理由やきっかけを話すようにした方が良いと思います。 こんな遺言書を作りたいや今後介護が必要になった時にどうしたい、今住んでいる家は、こう処分してほしいなど。できれば参加者に事前に伝えておいた方が、会議に参加しやすいかもしれません。
できれば呼ばない方がよいのでは、と思われるのは子供の配偶者です。相続権はないですが、夫通して発言力が強くなっているような場合、話し合いをかき乱す可能性があります。 しかし例外も有ります。その配偶者が同居しており、現状介護をしていたり、今後その必要がある場合はあえて参加者に入れておいて意見を聞くということも必要な場合も有ります。
では誰を呼ぶのかという事ですが、まずはご本人と推定相続人、法律上 相続人と呼ばれる方たちです。配偶者、子供、親、自分の兄弟姉妹です。 この中でいうと第一順位である配偶者、子供で良いかと思います。もし子供、親がいなければ兄弟姉妹に声をかけてもいいかもしれません。但し疎遠になっている、仲が悪いといった場合は、遺言書で除外しておけば遺留分もありませんので紛争の芽を摘んでおくことが可能です。
家族会議は、現在は良好の関係ではあるが、相続をきっかけに紛争になったり、思いもよらない負担がかからないようにするためのものです。なので実施にあたる前から家族間では話し合いやすい雰囲気やその機会を設けておくことも大切です。 食事をしながら、少しお酒も交えながらでも構いませんが、あくまで議題にそった真剣な話し合いの場の設定が必要です。参加する子供たちも今回はなにか違うぞ ぐらいの緊張感はあっていいと思います。
家族会議開催のコツは親の方から切り出すことです。実際のところは、親は子供は無関心なのかと思っていたり、子供は、死にまつわる話は不謹慎、財産狙っていると思われても嫌だなんてことから、こういった話をためらいます。 やはり親の方から「大事な話をしたいんで集まってくれ」と呼びかけるのが一番スムーズです。自分の体調や年齢、周りで見聞きする相続トラブルなどから気になり始めたころには、じつは子供のほうも心配しているタイミングでもあるのです。
話す議題、そのための資料などがそろいましたら、いよいよ家族会議です。 話しにくい議題は先送りに、話しやすい議題も いつもで話せるからと先送りにと結局 すべてが先送りになってしまいがちです。またこういった話し合いは、本人 相続人一部が欠けても意味が無いですし、また後日あらぬ疑いから紛争の火種になることも有ります。 「そんな話 兄ちゃんとだけして。。。」 こういった諍いはいくつになってもあることです。
お墓ってそもそもいるんですかねぇ。これはいろいろお考えもあるでしょうし、すでにお墓をお持ちの方もいるでしょうから個人それぞれであっていいと思います。 私 個人的にはいらないと思っていますし、残された者に負担をかけたくないと思っています。火葬した後にお骨は残りますし、墓埋法によるとどこに処分してもいいというわけではありません。散骨してもいいですが、大阪だと一心寺さんという2万円ぐらいで引き取って供養してくれるところもあります。 この辺りは各ご家庭の事情にあわせて 比較的話しやすいところでもあると思いますので、ぜひ家族会議の議題としていただきたいと思います。
どうせなら自分がしてほしい葬儀を考えてみましょう。 誰をよんで、どれぐらいの規模でしたいのか? どういった葬儀の流れ、 必要なもの そうでないもの 葬儀会館はどこで、どんな食事を出して。。。など 参列してもらった人に喜んでもらえる葬儀とは? そんなことをいろいろ考えてみることも楽しいかもしれません。
もう一つ 自分の葬儀を自分で段取りできるというメリットがあります。自分が考える予算内で、自分らしい最後の演出を行う。子供が複数いたり、精神的に落ち込んでいるときに亡くなった方にふさわしい葬儀を考えるというのは難しいものです。 葬儀会社の担当者は、基本件単価を上げることに必死です。自分の業績、歩合に直結するからです。 相続人にしても 周りの体裁や良心の呵責から、棺や祭壇(特に花の量など)、エンバーミングや香典返しなど 葬儀担当者のいうなりにバージョンアップしてしまい非常に大きな額に積みあがってしまうということがあります。
葬儀というのも、縁起でもないという話から子供側からは言い出しにくいテーマです。しかし 「葬儀費用が思ったより高くかかった」「突然のことで葬儀社を比較したり選択したりすることができず、後悔した」なんて話はよくあります。 以前葬儀会社に少し関わっていた者からすると、葬儀の見積もりを決断するのに1時間~2時間くらい。その間に100万~200万の買い物をすることになります。 状況としても親が亡くなり、1日もたたないうちにその時が来ますので、平常の頭の回転とはちがうところもあります。無駄な出費を減らすことが可能です。
だれが世話をするのかという点に関しては、子の人数、居住地、経済状況、子の性格などいろいろなことを加味する必要があります。またその内容次第で、遺言や遺産分割の内容も変わってきます。 こういった話ってはなしにくいことでもあり、先送りにしがちですが、後々 突然の対応を強いられる場面で 大きな意味が出てきます。 最初は話しにくいかもしれませんが、本音を出し合いお互いが譲歩しあえればよりより親族関係が今後も続けていけるものだと思います。
介護について話し合うにあたって、大きなテーマは誰が世話をするのか、その費用は誰が負担するのかにつきると思います。 費用については、親の資産がメインとなりますが、場合によっては子供たちの持ち出しになることも有ります。そういったことを踏まえて、親の財産のできるだけ正確な把握、そして今後のマネープランをしっかり持っておくことで子供の持ち出しというのも避けることが可能になります。
娘の習字の送迎を率先してやっている理由( ̄∀ ̄)『一人でゆっくりする時間が欲しい!』ため。 子どもたちも高校生&中学生で、大人の手がかからなくなってはいるけど、夫も一人暮らしなわけ?ってくらい静かな人ではあるものの、外に行きたいのよね〜。習
介護の問題は、一部では情報戦だともいわれています。つまりどれだけいろいろな情報をつかみ、選択肢を増やすかという事です。 現在 デイサービス、ヘルパー、訪問介護などを利用することで、在宅介護を進めることが以前に比べて行いやすくなってきています。利用できる施設もいろいろな特徴をもつものも有りますので、家族会議でいろいろな情報を持ち寄り、話し合うことは家族が今後円満に過ごしていくためにも大切です。
介護される者の意向、できるだけ自宅にいたいのか、施設での生活を望むのかということがまず前提ですね。ご本人の状態や資産状況によっても変わってきますし、それに対応できる配偶者や子供たちがいるのかということも重要です。 いざその時が来た時と状況も変わっているかもしれませんが、事前に話し合っておくというのが大事です。ただ仲の良いご家族であれば建設的な良いお話あいができるかもしれませんが、そうでない場合は良いゴールにたどり着けないかもしれません。しかしそういった状況でも事前に関係性が明らかになることで打てる対策も変わってきます。
家族会議で話す内容としては、亡き後の財産の行方、処理の仕方なんて話がメインかと思いますが、避けて通れないお話がその前のお話です。つまり介護についてです。 現在高齢化がとてもすすんでおり、65歳以上の5人に一人は認知症であったりするといわれています。認知症でなかったとしても、体が不自由になったり病気になったりしやすくなることは確かです。そういった問題を家族でどうしていくのか話し合う機会としても家族会議は機能します。
デジタル資産、SNSなどなど このあたりは書類的なものが無いので残された人がなんとも調査に困るものです。そのくせポイントといった金銭的価値やサブスク利用の支払いといった負債は、リアルに存在するものですので厄介です。 まずどういったものがあり、IDとパスワードははっきりさせときましょう。また使用していないもの、頻度の少ないものなどは解約などをして減らしておくことも手です。 こういったものは、本人の解約などは比較的楽ですが、代理人などには非常にはハードルが高くなる行為になります。
趣味のコレクションなどもいざ処分の時に困ります。持っていた人にとっては宝物だったものもそのニーズがあまりにニッチなものであったりすると売る時にとても苦労することも有ります。 その価値をわかる人に引き取ってもらうという方法もありますが、本人が亡くなってからでは、見つけるのも大変です。思い入れがあるだけに生前の処分は難しいかもしれませんので、家族会議の中でその対象となる人を伝えておきましょう。
不動産の中でも田畑、山林などがある場合も注意が必要です。登記がほったらかし、管理がほったらかしなどあると資産価値も減りますし、売るに売れない場合もあります。ただでもいいからもらってほしいというような土地も存在します。 田畑や山林については、農業委員会へ役所への届出なども必要なのでその分手間もかかります。 遠方にある親の不動産なのでその存在自体知らなかったということもよくある話です。
① 借金 債務 マイナスの財産というのも、しっかり相続財産です。この辺りは生前あまり話したくないことなのかもしれませんが、相続人に返済の義務が及ぶものですのでしっかり把握、話し合いましょう。 ② 未登記不動産や名義変更していない不動産など。 財産として不動産があったとしても何代も前から名義変更してないとなるとその手続きは結構大変です。できれば生前 相続が発生する前にすましておきたいところです。以前は売買せず住むだけならなんとなく変更登記もしなくても。。。ということも有りましたが、相続登記が義務化されましたので、そこはしっかり行いましょう。
家族会議で話し合う材料として財産の洗い出しは必要です。わかりやすいところでは、現金、預貯金、不動産、株など。貴金属、骨とう品、車などもそうですね。相続財産ではないですが、お墓や仏壇などあればしっかり把握し、だれが引き継ぐか考えとかないといけません。 まぁこの辺りは判明しやすいので 相続開始後でも対応ができるのですが、見落としていると厄介な財産というのも存在しますのでご紹介していきます。
まずは 家族会議を始める前にご家族の現在の状況を考えてみましょう。もちろん今後時間の経過とともに経済状況や社会状況なども変わってきますが、それはおいといて。 子供たちがを見ていて、昔から仲が悪かった、現在も疎遠になっている、ちょっとややこしい配偶者(夫・妻)がいる。このようなことがあれば、相続開始後の話をしても揉めてしまうということが考えられます。 子供のなかに独身者がいる、経済的に困窮している者がいる、認知症や障害をお持ちの方がいる、このような要素が相続を複雑にすることもあるので注意が必要です。
遺言書をコッソリ作成するひとも多いです。また 自分が死ぬまで財産内容を明かしたくないという人も多いんじゃないでしょうか? では果たして自分の財産を自分の子供たちにオープンにした方がいいのでしょうか?そしてそれが相続争いを回避する切札になるのでしょうか?これは非常に難しい問題です。 心配事の一つは 子供たちがその財産をあてにする可能性があること。逆にこれだけかと思わせることで、争う気持ちを無くさせるということもできます。 開示することで、同居していた親族が使い込んだんじゃないかというあらぬ疑念をいだかれることは少なくなるかもしれません。
こういったわだかまりを減らしたり無くしたりするために、家族会議は有用だと思います。遺産分割協議などでは、ある意味その紛争となった原因である被相続人(親)がいないことで紛糾し収拾がつかなくなってしまうので、この話し合いができることは、将来に大きな利益をもたらすことができます。 本音で話会うことで、今まで以上に兄弟仲が良くなるという事もあり得ます。家族会議の開催 前向きにご検討ください。
兄弟姉妹間の関係は、親が思っている以上に複雑であったりすることもあります。 親からみると自分の子たちは仲良くて相続で揉めることなんてありえない、遺言書を提案した時にお客様からよく受ける言葉です。しかし実際の相続の場では、この辺りの意識の違いを目の当たりにすることがあります。 よくある事例としては、学生時代の援助(留学をしていた、一人暮らしで仕送りをもらっていた、医学部で学費が高かったなど)同居の問題(親の面倒や介護をしている苦労など、同居しているから家賃もいらない、嫁姑の問題など) こういったことに対して争いの火種がくすぶっていることがあります。親の目には円満とうつっているのですが・・・。
家族会議を行ってみると、家族全員が知っている共有していると思っていた事柄がじつはそうでもなかったり、過去の出来事も捉え方が違っていたりすることも有ります。 えてして自分はないがしろにされ、他の兄弟は優遇されていたといったようなことです。でも実際のところはそうでもなかったりすることもあるという事です。
事業承継に関しては、事前にやんわり各相続人(特に子供)に話しているが、いざその経営者である父親がなくなり、その財産配分を目の当たりにした子供から不平不満が出てくることはよくある事例と言えます。たとえ遺言書や家族信託などで準備していたとしても遺留分侵害額請求で、ひっくり返されることもあります。 そうならないためにも事前にしっかり話合い、出来る限り公平な事業承継になるように知恵を絞る必要があります。
被相続人が自分で事業などをおこなっていて、事業承継が絡む相続の必要性がある場合、どうしても相続内容に偏りが出てしまう場合があります。事業を特定の子に承継する場合 その事業土地や自社株など集中して渡さないと事業の存続自体が危うくなります。その分を他の子どもに正確に代償分割(お金で渡す)するとなるとたくさんの資金準備が必要になります。
家族で話し合うという機会は、じつは貴重です。普段なにげない集まりでは、誰かが欠けたり、必要のない人が混ざってたりして相続に関する話し合いができないということも多いものです。 偶然に頼らず一度はそういった機会をあえて設けるということも大事なのかもしれません。 この家族会議でいろいろな要望 意見が出てくれば、なかにはお互い受け入れがたいものも出てくるかもしれません。しかしそれが本音であり、すり合わせておくべきことがらでもあります。被相続人の持っていたイメージとは違うものが存在するかもしれません。
ここまでは、被相続人の気持ちを事前に伝えておきましょうということでしたが、同じように重要なことは相続人となる家族親族の意見・要望です。この意見・要望を聞いてあげ、話合いができれば後の争族も回避することが可能になります。 そして 生前だからこそできる方策もこのタイミングでは、いろいろ存在するものです。
葬儀の方法・埋葬方法については、残されたものに考えさせるより、被相続人のほうで決めてあげたほうが心の負担を軽減してあげられます。「盛大にやってよ」なんていう人は少ないと思いますので、自分の望む質素な葬儀というのを提案してあげてもいいかもしれません。 戒名の有無や埋葬方法などは、相続人として自分の意思で決めたくない、また相続人間で意見の相違が現れやすいところでもあるので、鶴の一声は有効だと思います。
被相続人の想いを伝えたら 次により具体的な内容について伝えていきます。財産の内容や葬儀の方法 埋葬方法などです。 財産の内容については、評価額、金額などは無理に示す必要はないかもしれませんが、どういったものがあるのかぐらいかは伝えといたほうがイイかもしれません。金額などについて抵抗あるかもしれませんが、変な期待や勘繰りを防ぐためには、オープンにしておくというのもアリです。
相続には複数の人が関わります。なので個人で準備をしていても事前の意見交換 意思疎通がなければ 結局揉めてしまいます。なので家族会議という相談を行い、関わる人が納得できるような相続手続になることが理想です。 では 実際に家族会議をするにあたって、おさえるべきポイントはどこにあるのでしょうか? まず一番大事なところは、相続手続の場にいない人(被相続人)の想いや意見をまず伝えることです。これはだけは後になってしまうとどうにもなりません。遺言書やエンディングノートでは、伝わりきらないところを自分の言葉で表現できますので、ここに重点を置いてほしいところです。
実際のところは、お互いがなんの対策もたてずに相続に突入すると、関係がぎくしゃくし始めたり、相続手続に膨大な時間と労力をかけることとなってしまうことになってしまいます。最悪の場合は裁判所で調停・審判になったりしてしまい、今までなかった家族の深い溝ができてしまう場合も有ります。 いままで良好であった家族であるなら、なおさらこのような事態は避けたいはずです。なぜなら家族関係・親族関係は今後も続いていくからです。ちなみに「相続」とは相 【カタチ】を 続 【続けていく】ことだといわれています。
相続が発生した時に、これ確認しておけば良かったなぁとかこの書類がそろっていれば楽ができたのになんてことがあります。これはお仕事として相続手続に関わったときに この準備ができていれば、相続人だけでも手続きができただろうし、専門家への依頼も最小限ですんだよね、ということが良くあるからです。 被相続人は「自分が死んでも残された人たちで好きなようにしてくれたらいい」と思い、残されたものとしては、「ちゃんと準備してくれてるんだろう」という憶測のもとその時を迎えてしまう事も多いものです。
その困ったことに対する対策としてなぜ家族会議が必要なのか?ただそもそもある程度の中の良さがないと、この家族会議もなかなか成立しないようにも思います。なのでここで一旦疎遠になっている家族の問題は、一旦わきにおいといてのお話とします。 逆に今までそれほど関係の悪くなかった家族親族が、相続発生ととともに悪化する、それを防ぐための手段として「家族会議」をお勧めしたいと思います。 「家族会議」の定義としては、「相続に備えて、家族同士事前に話し合う事」としておきます。