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洋服の選び方が難しい季節になった。先週、コロナ休暇ついでにクローゼットの不要衣類を大量に処分した。夜、スッキリしたクローゼットを覗きながらそういえば昨年は何着てたんだろうと毎年のように考える。スーツは着ないけれど人前に出る事が多いのでそれなりに気を遣う。とか言いながらビジネス用のジャケットとまだ固いライダースを代わりばんこに着ていたのを思い出す。しかしこの時期一番活躍するのはやっぱりユニクロのアウターだったりする。と、そんな事を考えているうちにすぐに冬がやってくる。また来年考えることにしよう。
今日も飛ぶ、真上を旋回ヘリの音。秋の空、遠くに聞こえるセスナかな。 オリンピック前から自宅の真上を羽田に着陸するジェットが飛ぶようになった。着陸態勢なので高度は低く、当初は911を思い出すような低さに思えたけれど、実際はもう少し高度はある。飛ぶのは午後の一部の時間帯だけだけれど、立て続けに飛来するので最初は慣れなかった。色んな物が忙しなく頭上を飛び回る東京だけれど、そんな中でも乾いた秋の空で遠くに響くプロペラ機のエンジン音だけは何故かノスタルジーな気分に浸れたりする。
同居人がコロナを発症してから二週間、奇跡的に回避できた俺は無敵だぜなんて言ってた矢先に発熱した。しかしそんなにウイルスは長居するのだろうかと今ひとつ納得できないけれどPCR検査でははっきりくっきり二本線が出ていた。どうも具合悪いなと思ったのは出張先のビジネスホテルの朝。あれ、これなんかヤバいやつじゃんって8年ぶりの感覚。まあ何とかなるだろうとマスクして業務をこなして、しかし夕方には立っていられないほどフラフラに。体温はあえて測らずロキソニンを飲んでなんとかミジェットで中央道をひたすら運転して帰ってきた。機材を片付けて家に帰ってきた途端に強烈な寒気に耐えられなくなり体温を測ると39.5度まで上が…
先々週の暑さが嘘のように、朝晩は羽織り物が必要なほどで随分秋らしくなってきた。こう肌寒くなると暖かいものが食べたくなるのでシチューでも作ろうかと思ったのだけれど、この日は珍しく牛肉の細切れを買ってあったので急遽肉じゃがに変更した。いつもは圧力鍋で作るのでジャガイモが煮崩れしがちだったけれど、フライパンで強火で一気に作るという方法をネットで知って試してみたらジャガイモがキレイに切り口を保ったままの料亭級の美しい肉じゃがを作ることができてしばし感動に浸る。あともう一品、秋といえばのさんまを焼きたいところだけれど冷凍庫には先日届いたふるさと納税の返礼品の銀ダラの西京漬けが折り重なっているのでまずこち…
スポーツカーは英国、スーパーカーは伊国、その他一般的にガイシャといえばアメ車だった子供の頃、地方で育ったボクは街で会うガイシャはアメ車くらいしか見たことがなかった気がする。そんなアメ車も1980年代に入ると下火になり、ガイシャはベンツやベンベが当たり前となったバブル時代。 ある日友人がリンカーン・コンチネンタルに乗ってきた。会社を経営する父親の車だというけれど、ほとんど自分の車のように乗り回していた。厳つい角ばった70年代のアメ車のイメージが抜けきらないボクにはその流れるようなフォルムが新鮮に見え、記憶の中ですっかり止まっていたアメ車の変革を確認した。日本での3ナンバー専用ボディはセルシオやシ…
1957年パリ。パナールをはじめ皆かわいい顔ばかりな車たち。それに比べなんでこうゲンダイの日本車は厳ついつり目のオラオラ顔になってしまったのだろうか。近未来デザインとは何だろうか。美しいのか醜いのか、7年前、人々にあらためて「美意識とは」ということを考えさせることになった4代目プリウス。芸術の場合は誰もが美しいと思うもの=良い芸術というわけではなかったりするけれど、工業製品の場合はそうもいかなかったりする。あるいは年月を経れば美意識は変わるのだろうか。果たして50年後にこの顔を可愛いと思う人は居るのだろうか。
確かもう8年は風邪を引いていない。ちょっと調子悪いなという時はあったけれど寝込んで仕事を休むほどではなかった。それまで年一回ペースで風邪を引いていたのに何故かある時から無敵になったようだ。先週、同居の相方がコロナに感染した。東京で一日に4万人も感染していた時でも完璧に逃げ切っていたのにとうとう罹患した。家は狭いウサギ小屋だから当然ボクも感染するだろうと腹を括っていたけれど、一週間経ってもボクの方は咳一つ出なかった。同僚が感染してバタバタと倒れた時もそうだった。同部屋で話し込んでいたのに平気だった。何だか一人だけ取り残されたような気がして寂しい気もするけれど、そんなものは罹らない方がいいに決まっ…
しばらく滞在していた愚息が置いていった小説を読んでみた。分厚いのが3冊。あまりに重いから置いていったのだろう。村上春樹の1Q84だった。まずおそらく自分から買ってまでは読まない村上春樹。IQ84って知能境界のグレーの人の話だろうかと思ったらアイキューではなくイチキュー、年号だった。この分厚い物語を4日間で読み切ったけれど、ああやっぱり自分から選んでは読まない小説かなと思った。実に丁寧な展開で一気に読んでしまったほど先が気になる物語ではあるけれど、なんだろう、何か忘れものがあるような、そんな気がした。もうボクら世代だと村上春樹のモノガタリでトキメク年齢じゃなくなってしまったのだろうかと、ちょっと…
朝、遠い意識の向こうで、窓の外から高速道路の音とともに聞こえてきたのは長いクランキングの音だった。やっと窓を開けて寝れるようになったかと思ったら、昨夜は蒸し暑くて寝苦しかったので目覚めが悪い。クランキングの軽さからいっておそらく軽自動車だろうか、そろそろバッテリーも終わるのではないかというくらい長い時間セルを回しているけれど一向に初爆の気配もなくエンジンはかからない。しかも何度もセルを回すので気になって仕方が無い。インジェクションの不良かガス欠なのか、もはや闇雲にいくらセルを回したってムダな気がするのになあ、よい燃料、よい空気、よい火花のどれかの欠落を確認しろよとかブツブツ呟きながらやっとのこ…
ミジェットを車庫入れしていたら後ろの壁にブレーキランプが反射していない事を発見した。この日は都内近距離の移動だけだったけれど、ブレーキランプが点いていなかった事を考えるとぞっとした。確認するとその他後部の灯火類は異常なしで、ヒューズも飛んでいない。とすればブレーキランプスイッチの不良は間違いなかった。このままでは走れないのですぐにペダルボックスの蓋を外して確認してみると、スイッチ本体はゆるゆるになっておりボルトを締め込んで固定したらブレーキランプは復活した。やれやれである。マイナートラブルとはいえブレーキ回りの不良は命に関わるので常のチェックは怠れない。こんな小さな車でトラックに突っ込まれたら…
階段をのぼっていくときには文化は出てこない。のぼりつめてゆっくりおりはじめるときに、文化はうまれる。と、以前五木寛之さんが書かれていた。かつてのヨーロッパでもそうだったけれど、考えてみれば今まさに階段を下り始めている日本での新進文化はなんなのだろうとか考えてみた。 代々木八幡のお祭りは4年ぶりに露店が出た。
帰宅時の西の空、オレンジと青のグラデーションが美しい雲ひとつ無い秋空に浮かんだ三日月がとてもきれいだったが、思いの外早く沈んでしまい、家に付く頃には空はすっかり藍色となってしまった。随分夜が早くなったけれど気温はまだ相当高く、今日もエアコンのスイッチを入れる。
男は急いでいるようだった。キョロキョロしているのは視界に入ったけれど、横を通り過ぎる際に目が合ってしまった。スパニッシュ系と思われる髭面の男はボクの前に立ち塞がり、トコマエはどこだ?と言った。やや慌てた様子でトコマエ、トコマエと大きな声で頻りに言った。ボクがオトコマエなのは解るけれどトコマエは理解できないと言うと、彼はアイフォンを見せて、ここだ、トコマエステイションだと言った。路線図はマゼンタのラインで"ooedo-line tochomae" 大江戸線の都庁前駅の事だった。ほんの50メートル先だったので教えてやると手を上げて走って行った。昔からそうだ、英語もまともに喋れないのに何故か異国の人…
Mamiya M645 Kodak PORTRA160 tocolier いつもお世話になっている、 tocolierさんでの花撮影。 今回のテーマは「秋風」。 真夏を彩っていた南国の花たちとは 打って変わって、 どことなくしっとりとした、 秋…
Nikon F2 Kodak Color Plus 200 tocolier いつもお世話になっている、 tocolierさんでの花撮影。 今回のテーマは「秋風」。 外はまだ暑いけれども、 秋の足音が聞こえてくるような しっとりとした花たちが、 ワタシを迎えてくれた。
あれほど止めたのに、諄諄と説いた説教も聞かず、起業すると大学を休学し、その後タイ国へ渡り、わずか半年で尻尾を巻いて逃げ帰ってきた愚息。それ見たことか、なんで、どうして大人の言うことが聞けないのか、というのは身に覚えがあるし、いつの時代でも同じだったりする。そしていつの時代も親は甘く、どうしても復学したいと懇願され、嗚呼まったく、またボクの引退が遠のいたのである。
少しは涼しくなったような気がするけれど、山手トンネルの中は相変わらず暑かった。窓から手を出せば風呂に入っているような暑さ。初台から大井までトンネルは約10キロだけれどそれは気の遠くなりそうな長さで、あと5分も走っていたら人間も車もダウンしそうな暑さである。不思議なことに先月より暑く感じるのは何故だろうか、外気温が多少涼しくなったから余計そう感じるのか、車内に巻き込んで来る熱風はまるで焦熱地獄に落ちたような罪人のような気分で意識が遠のいていく。